インドネシアへ移住して学んだ5つのこと

インドネシアの夕焼け 東南アジア

私はインドネシアへ移住して5年目に入りました。場所にもよりますが日本と比べると、経済成長の面でまだまだ遅れていることが多いように感じます。しかし、日本とは大きく違う文化や考え方から、人として成長できる多くのことを学びました。

インドネシアから学び、考えさせられた5つのことについて紹介します。 

コミュニケーション力

インドネシアの子供

インドネシア人は、楽しいことや面白いことが大好きなので、ユーモアのセンスがある人の話を聞くことが大好きです。

それで人見知りをしない、誰とでも会話ができる、相手を楽しませたい、という気持ちを持っていることはインドネシア人と仲良くやっていく上で、とても大切だと思います。

インドネシア人はおしゃべりが大好きな国民でもあります。彼らにとってこちらがインドネシア語を流暢に話せるか話せないかなど、あまり問題ではありません。もちろん話せるに越したことはないですが、こちらが黙っていても、どんどん話しかけてきてくれます。

インドネシア語で話しかけてくる人もいれば、彼ら独自のインドネシア風英語で話しかけてくる人もいます。インドネシア語を学びたいという意欲と彼らと会話がしたい!という気持ちさえあれば自然とコミュニケーション力は身につくでしょう

日本人は外国語を学び、話そうとする際、割と完璧を求めがちな人が多く感じます。完璧に話せないと、恥ずかしいと感じて、学んでいたとしてもあまり生活の中で使おうとしない傾向があると思います。

しかし、言葉が100%伝わらなくても、コミュニケーション力があればなんとか会話はできますし、意外と伝わります。子どものように積極的になり現地の人に近づきなんでもおしゃべりしてみることで、友達もたくさんでき、言語も向上します!

ホームシックにならないための予防にもなるでしょう!自分を広くし、積極的に輪を広げることは、外国で生活する上で重要な力です!

適応力と柔軟性

適応力

日本には「郷に入っては郷に従え」という言葉があります。つまり、その土地に入ったら、自分の価値観や文化と異なっていたとしても自分を譲歩させ、その土地に合わせた行動をするように、という意味です。

よく聞く言葉で一見簡単そうに聞こえますが、意外とこれが1番難しいです。

例えば、現地の人は手を使って食事をする人がたくさんいます。「手を使って食べた方が美味しい!」と言います。そう言われたら絶対に手で食べないといけない、というわけではありませんが柔軟になって相手に合わせてみることも必要です。

上手に食べる必要はありません。ただ彼らに合わせて「やってみる」だけで現地の人との関係はよりいっそう深まります。彼らは外国人が自分のやり方ではなく、自分たちに合わせようと努力しているのを見るだけでとても喜んでくれます。

これは1つの例にすぎませんが、大切なのは、よく相手を観察し真似してみることです。

これはかなりハイレベルな話になってはしまいますが、インドネシアには、17.000 を超える島があり、場所によって宗教、言葉、文化、習慣が全く違います。学校や職場には、様々な民族や背景の違いを持つ人たちが大勢集まります。

インドネシア人はお互いの違いを尊重することをとても大切に思っています。それで「彼らの民族はこういう習慣がある」と親切に外国人にも教えてくれる人は多いです。

ですが彼らから「この島出身の人のこの文化は悪い」という批判の言葉を聞いたことはほとんどありません。彼らはお互いの違いを「受け入れて」います

相手の文化や習慣に関して自分が失礼なことをしないようによく注意して暮らしていることに私はとても感銘を受けました。

日本は、インドネシアと同じ島国ですが、場所によっての違いがインドネシアほどではないので経験できないことだと思います。

それでも柔軟に自分を合わせその土地に適応しようと努力することは、どこで暮らすとしても役立つことだと思いました。まずは相手を受け入れることから始まります

自分の意思を持ち伝えること

イメージ

外国人から見て「日本人は何を考えているのかよくわからない」と思われていることが多くあるようです。あまり表に出さないことは、日本人の良い面でもあり、美徳とされることさえあります。

しかし、自分の意見をしっかりと持ち、それを相手に伝えるということができないと、人との良い関係を築くことが難しいことが多くなるかもしれません。

ただ自己主張をすれば良い、というわけではありません。自分の意見を相手に押し付けるだけでは現地の人に嫌がられてしまいます。

でも自分の意見がない、またはあったとしても相手に伝えられないと、「あなたがどういう人なのかいまいちわからない」と現地の人はいつまで経っても私たちのことが理解出来ず、遠い存在に感じることでしょう。

自分が相手と違った意見を持っていたとしても、相手の意見を尊重しつつ自分の考えを適切な言い方で伝えるなら、彼らも私たちの意見を尊重してくれます。インドネシア人もそのような人と一緒にいる方が安心できるようです。

忍耐力

インドネシアへ来て「待つこと」を学びました。日本ではどこへ行っても効率が重視され、どこのお店でも客が待たされることなんて滅多にありません。レジを済ませたあと店員さんに「ありがとうございました」と言われるのも、客が店員より上だからです。

インドネシアではもちろん店員は客に対して丁寧な態度で接してはくれますが、レジで携帯をいじっている店員がいたり、職場で居眠りをしている人もいます。コンビニで品物を持ってレジに並んでも、「ちょっとこの人にメールの返事返すから待って!」と言われ、待たされることもあります。

停電もよく起こるので、レジが使えなくなるという状況にもよく遭遇します。現地の人は慣れているので電気が復旧するまでその場で待っています。私は最初、それが理解できずいちいちイライラしていましたが、急いでも仕方ないですし状況は少しも変わりません。

忍耐強く、辛抱し、近くにいる人と仲良くおしゃべりをしながら待つことも楽しめるようになるには時間がかかりますが、必要なことです。

計算

費用に関してもルーズな面があるので予定を立てても絶対その通りにはいかないです。その日暮らしをしています。でもまだ起きてもいないことを心配するよりよっぽど幸せな生活だと思いました。

日本と比べると経済的にはかなり貧しいですが、次の日のことを心配している人は本当に少ないです。

日本にいると、子どもが学校に入ったら費用が幾らかかる、大学まで入れようと思ったらさらに費用がかかる、という主婦の会話をよく耳にします。

心配すること、計画することももちろん大切ですが、インドネシア人を見ていると日本人は心配しすぎかな、とも感じます。

インドネシア人はよく「ティダ アパ アパ」という言葉を使います。「大丈夫」「なんとかなる」という言葉ですが、私もこの言葉に何度も助けられました。

ハプニングが起きても、「ティダアパアパ」と現地の人に言われるので、全然大丈夫じゃないじゃん!と思うことが多かったのですが、結果本当にどうにかなってます。無駄な心配をしてもしょうがないと気付かされます。

命の大切さ

蚊

医療が日本のように進んでいないせいか、日本にいたら救える命もインドネシアでは救えないことがしばしばあります。また熱帯の国である為、蚊による伝染病のデング熱やマラリアで亡くなってしまう人も多いです。日本にいる時よりもかなり死が身近にあると感じます

ついこの間まで普通に話していた人が亡くなってしまうという経験を何度かしましたが、命の大切さや家族のありがたみを心から感じるようになりました。日本にいる家族に頻繁に連絡をしたり、様子を聞いたりと、家族のことを気にかけることの大切さについても学びます。

また病気だけでなく、交通事故で亡くなる人も多いです。交通ルールがあってないようなものなので、バイクに3.4人で乗る人がいたり、かなりスピードを出して運転している人もよく見かけます。

日本でも最近問題になった煽り運転ですが、インドネシアではかなりの頻度で見かけます。ここでは法や保険で守られていないので、自分に身は自分で守る必要があることに気付かされます。

まとめ

あくまでも私個人として学んだことですが、自分とは全く別の文化や背景を持つ人から受ける影響はかなり大きいです。自分の見方を広くすることにも大いに役立ちます。

自分のやり方や見方に凝り固まらず、相手を尊重し受け入れることでいつも新鮮でアクティブな交友を楽しむことができます!

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