数多くの国がある中、働く場所としてなぜ私がインドネシアを選んだのか、それは単に勤めていた会社からの指示でした。ただ、国は選べなくてもインドネシアで働く・働かないを選ぶ権利はありました。
当時、海外で働いたことのなかった私にとっては多くの不安がありましたが、検討した結果、インドネシアに赴任することを選び、駐在員としての任期4年間を勤め上げました。
私がインドネシアで働くことを決意した理由とともに、そのメリットをお話しさせて頂きます。
【海外求人をチェックしたい方はこちら】
- リクルートエージェント (未経験から幅広く求人を探す)
- LHH転職エージェント(全世界から幅広く求人を探す)
- JAC Recruitment(海外勤務・外資系を狙う年収600万円以上の方向け)
インドネシアに駐在する前の私の経歴
まず、私がインドネシアで働くことになる直前までの経歴についてご紹介します。
- 年齢:31歳
- 最終学歴:工業高等専門学校卒(高専)
- 勤務先業種:化学工業
- 勤務先役職:主任
- 勤続年数:11年
- 工業系所持資格:計量士、公害防止管理者、衛生管理者など
- 業務内容:生産部および設備保全を経て、生産技術管理を担当
インドネシアの就労ビザは「有益な外国人」のみが取得可能
インドネシアで働くにあたっては「就労ビザ」を取得する必要があります。ですが、インドネシアでは誰でも取得できるわけではありません。
なぜなら、インドネシアは発展途上国であるため、国の成長にとって有益な外国人と判断されなければビザが発行されないケースがあるからです。つまり、国にとって有益ではない外国人に許可を与えることで自国民の仕事が奪われるという発想があるのです。
例えば、大卒であればローカルスタッフを指導するにあたり十分に有益な知識を有していると判断されます。ですが、大卒ではない場合、「有益な知識を有しているか」という観点からの審査が厳しくなります。
仕事への習熟度と特別な資格が決め手に
先述したように、私は大卒ではありません。では、なぜ私がビザを取得できたのかというと、私のケースでは「勤続年数」と所持している「資格」が有利に働いたと思われます。
勤続11年であれば、担当職務について一定程度熟練しており、また資格については上記の通り特別なスキルを所持しているため、国にとって有益な情報を与える外国人と認識されたのです。
ここでやっと私はインドネシアで働く権利を得ることができました。
明確な基準があるわけではないので、大卒でない場合に必ずしも資格を所持しておく必要があるわけではありません。ですが、大卒ではない方がインドネシアで働くことを検討されている場合は、何か一つ資格を取得しておくと有利になる可能性が高いので、おすすめします。
インドネシア駐在員に課せられた任務と引き受けた理由
インドネシアへの赴任指示を受けた時、上司から伝えられた内容は以下でした。
「インドネシアのグループ会社で大きな品質クレームが発生した。原因は根本的な基礎が崩壊しているためで、それを立て直してほしい」
具体的には、現地の会社では様々な認証規格を取得しているのですが、規格内容と実際の行動に大きなギャップがあり、そのギャップを是正する必要があるとのことでした。
またローカルスタッフの方々の特徴として、あまり物事を深く考えず行き当たりばったりの対応をすることが多く、日本と同じ常識は通用しないので、日本とは違う方法で教育を行っていく必要がありました。
新たな挑戦を始めるチャンス
ちょうど私は、日本の人間関係の煩わしさや、決められたことをただやるだけの仕事にやりがいを感じなくなっていたこともあり、新たなことにチャレンジしたいと思っていました。
これは大きなチャンスであり、昇進意欲の強かった私はこの依頼を引き受けることにしたのです。
インドネシア駐在員として働くメリット
大きなやりがいと成果を得た
インドネシアでは、生産部のマネージャーと同様のポジションで4年間働きました。前述したように、赴任前の私の役職は主任だったため、身の程を超える仕事内容でした。管理される側から、急に管理する側に変わったわけです。
自分の指示により多くの人が動き、提案した大型投資も行われるなど、日本のような堅苦しい手続きや制約なしに様々なことが実行できました。
責任と権限が大きくなる一方で、成功したときの喜びは大きく、やりがいを感じながら働くことができました。
結果、帰任後は課長代理に昇進することができました。
英語と現地語を学べた
私は特に英語が得意だったわけではありません。もちろんインドネシア語なんて話せるわけもありません。ですが、英語への憧れは昔からあり、語学学校に通っていた時期もありました。
インドネシアには外国人の在住者も多く、英語も日常的に使用されています。また、インドネシア語の文字は英語と同じアルファベットなので、英語と同時にインドネシア語も学べます。
インドネシアで働くことで、生きた言葉を学べ、語学力を上達させることができると考え、そのこともインドネシアで働くことの後押しになりました。
帰任する頃には、英語とインドネシア語での日常会話やメールでのやり取りもできるようになりました。
花粉症に悩まされずに済んだ
私は重度の花粉症で、毎年花粉症の時期が来る度に辛い思いをしていました。ところが、赴任についての調査をしている時、インドネシアでは花粉症が発症しないとの情報を得ました。アレルギー対象の花粉が存在していないからだと思います。
現地の赴任者にも聞いてみたところ、症状は出ないとの事実確認が取れ、毎年重い症状に悩まされていた私にとっては何よりの朗報でした。
実際、私は赴任中に一度も花粉症を発症することなく過ごすことができました。
まとめ~チャンスがあるならつかんでみよう
海外駐在員は誰もがなれるわけではありませんが、もしインドネシアに赴任するチャンスがあるのなら思い切って挑戦してみてはいかがでしょうか?
日本での煩わしい人間関係のストレスから解放されて、今よりも責任と権限のある仕事がしたい方や、語学力を上達させたい方にはぴったりだと思います。
たくさんの不安があり、なかなか一歩を踏み出すことができないかもしれませんが、私の経験が少しでも有益な情報となれば幸いです。
【海外求人をチェックしたい方はこちら】
- リクルートエージェント (未経験から幅広く求人を探す)
- LHH転職エージェント(全世界から幅広く求人を探す)
- JAC Recruitment(海外勤務・外資系を狙う年収600万円以上の方向け)
海外求人
あなたの挑戦を待っている!あこがれの海外企業へ就職しよう(海外求人)
現役海外駐在員が教える「海外駐在員」として海外で働く方法とは