中国の親族訪問ビザ取得方法とは?ビザ取得体験記!

中国 中国生活・移住

中国に住んでみたい!と思っても、日本人が中国にビザなしで滞在できるのは15日間まで。それ以上滞在するには、必ず何かしらのビザを取得して入国しなければなりません。

中国ビザには、学生ビザ・就労ビザ・業務ビザなどいろいろあります。私には最近、とても嬉しいことに中国人の親族ができました!義理の弟が中国人の女性と結婚したからです。

今回は私と妻が、中国の親族訪問ビザを取得方法と取得体験についてご紹介します。

中国の親族訪問ビザの種類:Q1とQ2

中国の親族訪問ビザには、Q1とQ2と呼ばれるものがあります。2つのビザの大きな違いは、Q1が180日以上滞在できるのに対し、Q2が最大180日までしか滞在できないということです。

目的はどちらも、中国にいる中国人の親族か、中国永住許可をもっている外国人を訪問することにあります。Q1のほうがQ2よりも長期滞在できる分、ビザの取得審査は厳しくなり、取得時に必要な書類も多くなります。

親族訪問ビザ(Q2)にも、他のビザと同じように入国回数による分類、シングル・ダブル・マルチという種類があります。それぞれのビザの説明については、以下をご覧ください。

そして、親族訪問ビザ(Q2)で取得できるものが以下の通りです。

  • シングル-30日・90日・180日
  • ダブル-30日・90日
  • マルチ1年-30日・90日
  • マルチ2年-30日・90日・180日

滞在期間が180日以下のすべての種類を取得することができます。目的に合わせて選びましょう。

私たちが今回取得しようとしたのは「Q2」「2年マルチ180日」

親族マップ

上の図にあるように、今回私と妻は、義弟の妻(中国人)を訪問するビザを取得しようとしていました。

しかし、このビザを取得するにあたって1つ心配していたことがあります。私の友達には、弟が中国人の女性と結婚したので親族訪問ビザを取得した人がいます。私の妻と同じ境遇です。

ですが、私と義弟の妻という関係性で、親族訪問ビザが取得できたケースは聞いたことがありません。ネットで調べても2年マルチ180日を取得した話はなかったので、わたしたちは実際に試してみることにしました。

中国の親族訪問ビザの取得方法

2018年10月現在、中国ビザ取得には以下の2つの方法があります。

  • 中国ビザ申請センター(東京・名古屋)で申請して取得する

こちらに関しては、中国ビザ申請センターの公式ホームページよりご確認ください。

  • 旅行会社に代行で取得してもらう

ネットで「中国ビザ 代行」と検索すれば、たくさんの旅行会社が出てきます。自分の目的に合った旅行会社を探しましょう!

今回私たちは、旅行会社に代行取得してもらうことにしました。

中国ビザは目的に合った旅行会社選びから

旅行会社といってもいろいろあります。今回は、ビザ取得までに2つの旅行会社に相談しました。

1つ目の旅行会社「2年マルチ180日は取れない」

私が中国の親族訪問ビザ取得に関して、ネットで調べていたところ1つ目の旅行会社を見つけました。早速、メールで取得したいビザについて相談してみることにします。

ここで、先ほどの私の心配が的中します……。「義弟の妻」訪問のための「Q2」2年マルチ180日ビザ取得はできないと言われたのです。なぜなら、やはり「義弟の妻」と私との関係性が遠くなるからだそうです。

しかし、ここで逆に提案されたのが、「駐在員の家族訪問ビザ」(S2)の取得でした。つまり、中国居留証をもっている「義弟」を訪問する目的のビザを取得するのはどうかというものです。

ただ、この旅行会社いわく、これで取得できるのはシングルかダブルの90日までで、マルチは取得できないとのことでした。

この情報を聞いた時は、「これはもう親族訪問ビザで2年マルチ180日なんて取れないのではないか」と思いました。「駐在員の家族訪問ビザ」(S2)のシングル・ダブルの90日ビザで我慢しようかとも感じました。

実は、この時点で私たちはすでに「業務ビザ」(M)マルチ2年90日をもっており、中国に家も借りていました。この度、親族訪問ビザを取得しようと思ったきっかけは、親族の世話に加え、180日のビザがあれば旅費の節約にもなるからというものでした。

ですから、あきらめずに別の旅行会社を探し相談してみることにします。

2つ目の旅行会社「取れますよ」

引き続きネットを調べてみると、「ウエストンビザセンター」という旅行会社に出会います。ネットの評判はまあまあ。ホームページのデザインは最近のものではなく、昔ながらのものです。

しかし、「中国ビザ 代行」とネット検索する時にはいつも上のほうにあることに気づきます。2年マルチ180日が取れるのであれば、何の問題もありません。一度相談してみようと思い、中国からSkype電話をかけてみることにしました。

驚いたことに、取りたいビザの条件を言うと、担当の方はなんと二つ返事で「取れますよ♪必要書類をそろえてもらってうちに送ってもらえれば、大丈夫です!」と回答されました。

私は正直、旅行会社によってなぜ回答がこんなに違うのだろうかとも感じました。でも、ホームページをよく見ると、とても経験豊富だということが分かりますし、こちらの旅行会社は2年マルチ180日を取得できる!と言っています。

ですから、その言葉を信じ、わらにもすがる思いで(ちょっとおおげさ)、この旅行会社にビザ取得代行をしていただくことにしました。

親族訪問ビザ(Q2)取得に必要な書類と注意事項

今回、親族訪問ビザ(Q2)取得にあたってウエストンビザセンターから指定された必要書類は以下の通りです。ここでの親戚関係の表現は、私を取得者本人とした場合のものです。

  • パスポート

パスポート

パスポートの残存有効期間に注意しましょう。例えば、私たちと同じ2年マルチ180日を取得したい場合は、有効期間満了日までに30ヶ月以上の日数が残っていないといけません

また、パスポート発行年月日が2015年1月1日以降のものである場合は旧パスポートが必要です。

パスポート

もしも旧パスポートを紛失した、または捨ててしまったという場合は、別に誓約書を書かなければなりません。私の妻は旧パスポートが行方不明になっていたので、以下のような誓約書を作成し提出しました。

誓約書

  • ビザ申請用紙

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申請書

  • 招聘状(義弟の妻に書いてもらう)

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インビテーション

  • 招聘者(義弟の妻)の身分証明書(身份证)両面コピー

身分証明書(身份证)

補足情報:中国の方は身分証明書(身份证)を持っています。現在の日本のマイナンバーカードのようなものです。銀行開設や携帯番号取得、スーパーの会員カード作成時など、様々な場面に登場します。

  • 義弟の妻の親(それぞれ)の身分証明書(身份证)両面コピーと電話番号
  • 私と妻の戸籍

戸籍関係の書類に関しては以下の書類も含め、日本に帰国した際に市役所に行ってそろえました。

  • 義父母の戸籍
  • 義弟の戸籍

いざ親族訪問ビザ取得!

すべての資料が整ったら、あとは旅行会社に送付し、必要な費用を送金するだけです。送金方法は旅行会社にもよりますが、たいていは銀行振込やゆうちょ銀行を通して送金することができます。

私たちはすべての資料をウエストンビザセンターに送り、費用の送金も済ませました

ここで念のため、資料送付後にもウエストンビザセンターに確認の電話もしてみます。すると、「資料は無事に届いています。現在領事館に申請中です。予定通りに返送できます」とのことでした。

その後、待ちに待った親族訪問ビザ(Q2)2年マルチ180日が付いたパスポートが、予定通りに返送されてきました!

途中週末をはさんだため、申請から取得までには合計1週間ちょっとの時間がかかりました。そして、その1週間後、私たちは無事に中国に再入国しました。現地の派出所で外国人登録も済ませ、義弟とその妻に会うこともできました!!

ビザ

まとめ

現在、中国のビザは以前よりも取得しにくくなっています。今回は親族訪問ビザ取得にあたって、旅行会社に大変お世話になりました。

今度また2年後、同じビザを更新する際には、中国ビザ申請センターを通しての取得にもチャレンジしてみようと思っています。

中国の環境は、皆さんが思っているよりもとても気持ちがいいものです。もしも、あなたの親族に中国の方がいたら、親族訪問ビザを取得して、試しに中国での生活を味わってみませんか?

基本情報

  • 名称:ウエストンビザセンター
  • 住所:〒106-0031 東京都港区西麻布3-1-18 六本木新生ビル4F
  • 営業時間:月~金曜  9:00~18:00 申請業務は17:00まで、土曜 10:00~14:00 申請業務は13:00まで
  • 電話番号:03-3403-0661
  • 公式サイト:http://www.wst.co.jp/index.html

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