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中国の結婚式はすごい!10回以上参加しても面白い中国の結婚式解説

中国の結婚式

日本の披露宴は、司会の進行により決められた時間に厳かに始まり、祝辞や乾杯、食事、友人による余興、花嫁からの手紙など、プログラム通りにきっちり進んでいきますよね。

ゲストもこの日のために、ご祝儀を用意し、服装を考えたり、髪型を考えたり、めでたいことなのでしっかりお祝いしたいけど、やることが盛りだくさんで正直ちょっと大変です。

そんな結婚式を想像して中国の結婚式に出席すると、驚かずにはいられないでしょう。最初は驚き、そして人によっては、中国の結婚式をとっても好きになったりするかもしれません。中国は多民族国家であり、各土地でさまざまな習慣や風習があると思われます。

今回は中国・大連で数多くの結婚式を見てきた筆者が、出席者側から見た日本と中国の結婚式の違いをメインにご紹介します。

ここがポイント!

Q.中国人の結婚とは?

A.中国に来て感じる考え方・習慣の違い「結婚編」

Q.中国人との結婚で必要な手続きは?

A.中国人との国際結婚!中国での婚姻手続きはどうやるの?

目次

中国の結婚式!え?何この高級車の列!これが婚车か~!

結婚式の車

街を歩いていると、たまに見る高級車が連なって走る光景。一番前はボンネットに大きく鮮やかな花をあしらったベントレーやロールスロイス、ジャガーなどのひときわ高級な車。

車内には誇らしげな新郎と綺麗に着飾った花嫁。そしてその後ろに続くアウディやベンツ、BMWなどの高級車の隊列。すべての車のサイドミラーにはピンクの花飾りなどがついています。

中国の婚车とは

これらは中国の結婚式には必ずと言っていいほど登場する「婚车」という、花婿が花嫁を迎えに行く車です。基本的には一台いくらでレンタルすることができますが、見るからに相当な費用がかかっていそうです。

新郎新婦の愛車なのか真っ赤なシボレーが列を成していたり、すべて黒のアウディ、すべて白のBMW、など新郎新婦(や親族)の趣向によって、特徴的な列が続きます。

とにかく、新郎新婦の財力で用意できる最高級の車、というような感があります。筆者も中国で結婚式を挙げましたが、どうしてもこの移動する何十分かの時間だけで何万元も使うことが勿体無く感じ、友人の車で隊列を作ってもらいました。

それはそれで私たち夫婦にとっては、思い出深い結婚式となったと思っています。面子、が保たれたかどうかは、甚だ疑問ですが……。

また新郎が新婦の家に迎えに行くと、すぐに車に乗り込むのではなく、まずは一緒に麺を食べる習慣があります。2人が一緒に、長く愛をはぐくんでいけるようにとの願いが込められているそうです。

中国の結婚式ってこんな中途半端な時間から始まるの?

健婚式の開始時間

日本では4や9の数字はあまりいい印象がなく、日頃から気にする方もいるでしょう。

中国人はそれ以上に数字を気にする傾向にあると感じています。結婚式前には、日本と同様に招待状(喜帖)が配られます。この招待状に開始日時が書かれているのですが、毎回10時18分や28分という中途半端な時間になっています。

「8」は縁起のいい数字

「8」はその発音から「发财(財を成す)」として縁起がよいとされてます。そのため、地域差もあると思いますが、大体が午前中の時間帯の、18分や28分という8が付く時間から開始になります。

しかし、時間通りに始まったことは今までありません……。

新郎新婦が渋滞に巻き込まれて遅れる場合もあれば、招待客が開始時刻を過ぎても集まらないなどもあり、たいていは後ろ倒しになります。まぁ、でも、その時間に開始すると決めたこと自体に意義があるのではないでしょうか。

中国の結婚式!え?そんな格好で出席していいの?

健婚式の服装

結婚式というと、招待された側もそれなりの服装が求められますよね。慣れないうちは、どんな服装が適切なのか、行く前から頭を悩ませてしまうなんていうこともあるのではないでしょうか。

それが文化が違う異国となれば想像もつかないものです。中国に移住し、初めて結婚式に招待された時は本当に悩みました。困って中国人の同僚に聞くと「服なんてなんでもいいんじゃない」とのこと。

なんでもいい、というのは逆に難しいもので、デパートに行き、あれでもない、これでもないと服を前に迷った記憶が蘇ります。

結局は無難なワンカラーのワンピースドレスで参加することに。ところが当日結婚式へ行ってみると、ジャージやジーンズの人もいてびっくり仰天。立ち寄った無関係の人が紛れ込んだのかななんて思ったくらいです(実際、この人だれ?という無関係の人が紛れ込んでいるケースもあります)。

男性の場合

ネクタイかっちりスーツで参加してしまうと、大都市ならいざしらず、大連ではまだフォーマル過ぎて浮くでしょう。

あまりにラフな格好ではちょっと、となったら、ジャケットを羽織るくらいがちょうどいいかもしれません。色についていえば、中国で縁起のいい「赤」やウェディングドレスの「白」は、新婦さんと被る可能性があるため、女性は特に避けるべきとされています。

お祝いする気持ちが大事。あんまり服装に悩むことなく、気軽に参加できるのが魅力的ではないかなと感じます。なんでもいいと思うと、やはり悩むかもしれませんが……。

中国の結婚式でご祝儀ってどうしたらいいの?

結婚式でのご祝儀

ご祝儀の金額

会社の同僚や普通の知人などであれば、200元が最低金額です。

しかし、その金額も新郎新婦との関係性により変わってきます。部下、親友やとても仲が良い人であれば、それなりに良い金額になります。また、結婚式の参加・不参加に関わらず、招待状が送られてきた場合にはご祝儀を渡します。

日本とは異なり、中国では偶数(两数)は縁起が良いとされているため、200、600、800、1000などの偶数の金額を入れます(400は避けたほうが良さそうです)。

受付で中身の確認も

場合によっては、受付で中身を確認されたりするので、そういう意味ではちょっとシュールです。

多すぎても少なすぎても、もしかしたら今後の関係性に響く可能性もあるため、金額に不安がある場合には、他の出席者に確認した方がいいかもしれません。

渡すタイミングは、地域によって異なるようです。大連で参加した結婚式は、これまですべて受付で名前と金額を書いた赤い封筒(红包)にお金を入れて渡す形式でしたが、他の地域で参加したときは、新郎新婦が各テーブルに来たときに渡したり、記念撮影の際に渡したりするケースがありました。

タブーの言葉はあるの?

ご祝儀を渡すタイミングでお祝いの言葉をかけることも多いかと思います。

日本でもおめでたい席では使ってはいけない言葉があるように、中国でも結婚式では避けたい言葉が存在します。例えば、数字の3は「散」と読み方が同じなので好まれません。散る、バラバラになる、離散するなどを連想させるからです。

また「寿」はおめでたい意味に見えますが、中国では「寿命」などのように命の終わりを連想させることから、結婚式などのおめでたい席ではタブーです。

中国の結婚式で引き出物はないの?

引き出物の飴

結婚式といえば、引き出物。特別な日にしかもらえないものなので、とっても楽しみにしているものの一つです。しかし、日本によくあるカタログギフト、ペアのグラスや、バームクーヘンなどの引菓子などをいただいたことはありません。

それに代わるもの(?)といえるかわかりませんが、中国の結婚式では「結婚飴」と「結婚タバコ」が小さな紙袋や缶などに入れられて配られます。この飴とタバコはスーパーなどで普通に手に入れることができ、新郎新婦によっては自分たちで袋詰したり、業者に頼んだりしてこしらえます。

今では全く違和感を感じることもなく、これらの飴やタバコをもらえると幸せのおすそ分けをいただいたようで幸せな気分になります。

中国の結婚式は白酒で酔っぱらうもの

白酒

披露宴が進むと、新郎新婦が各テーブルに挨拶に来ます。

新郎は白酒を招待客一人ひとりと乾杯しながら飲み干します。50度以上の強いお酒を一人ひとりと飲んでいたら倒れてしまいます。なので基本的には新郎が飲むグラスには水、招待客が飲むグラスには白酒が注がれます。

新郎の飲み物は水だとばれないように(?)、白酒が入っていた瓶に移し替えられています。本物を飲み続けている新郎ももしかしたらいるのかもしれませんが……。

そしてその後、新婦が招待客のタバコに火をつけます。お酒もタバコも好まない招待客には、新婦が飴を口の中に入れてあげます。

スイカが出てきたら披露宴終了の合図

スイカ

スイカが出ると、料理がそこで終わりの合図。司会者から特に何を言われるでもなく、招待客が帰り始めます。新郎新婦が各テーブルを回っている途中でも帰ってしまうんです。

これには最初はびっくり。失礼ながらご飯だけ食べにきたのか?なんて思ってしまったくらいです。でも、心から祝う気持ちで集まり、楽しく飲んで食べ、帰って行くのです。

田舎の結婚式では、村中の人々が集まったりするため、招待客が全員席に座れないなんてこともあります。そのため、最初に席についた人々が食べ終わるなり帰り、また別の招待客が座り食べるという2回転以上の結婚式もあります。その場合は、料理も新しい皿と交換されます。

恥ずかしさは無い?!フォトウエディング

日本でも最近増えてきましたが、中国ではフォトウエディングの撮影をするのが一般的です。写真館でかしこまって撮る、というのではなく、馬車に乗っていたり、たくさんのハート型の風船の中に2人が座っていたり、手の込んだものばかりです。

また、天気の良い日に公園に行くと、公園でフォトウエディングを撮影しているカップルにもよく出会います。多い時には2時間の散歩タイム中に、同じ公園内で5組のカップルを目撃しました。

まったく関係ないであろう人々に好奇の目を向けられたリ、写真を撮られたりしながらも、カップルたちは気にする様子もなく、自分たちの世界を楽しんでいます。

はじめは、恥ずかしくないのだろうかと甚だ疑問でしたが、どこでも自撮りをしている中国の方々ですから、きっと恥ずかしさはないのでしょう。

中国では、そのウエディングフォトを大きく引き伸ばして現像し、額縁に入れてリビングや寝室に飾っている家庭がほとんどです。初めて訪れた家では、まずその写真を見せてもらうのが密かな楽しみだったりします。

普段すっぴんの女性も、ウエディングのときはバッチリメイク。綺麗に変身した姿を見て楽しんだり、いつもと違い過ぎて驚いたりするのも、結婚式に参列する楽しみの1つです。

まとめ

きっちりかっちりしている結婚式よりも、ある意味自由で気軽に参加できるところが魅力的ではないでしょうか。でもやはり、関係性により金額が変わっていくため、ご祝儀だけはいつも考え込んでしまうものです。

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この記事を書いた人

中国人と国際結婚した中国大連在住30代主婦。異国の地で「毎日を楽しむ」をモットーに自分探しの旅を続けています。

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