海外へ行く時に必要なものといえばビザですよね。 この記事では、中国のビザの種類と、ビザを取る際の必要書類をご紹介します。
ビザは、種類によっては個人での申請もできますが、旅行会社やビザ取得代行業者を通して申請するのが一般的です。
では、早速見ていきましょう!
1中国元=約16円
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中国のビザが必要なケースとは
日本国籍を持つ人が中国へ観光、商用、親族知人訪問、あるいは通過などの目的で入国する場合、滞在日数が入国日から15日以内であればビザは免除されます。
中国でビザの取得が必要になるのは、
- 16日以上滞在する
- 就労や留学などで滞在する
- ビザが必要とされる活動をする
などの場合です。
入国回数による中国のビザの分類
中国のビザは入国できる回数によって、シングルビザ、ダブルビザ、マルチビザなどに分けられ、申請料金も変わります。
シングルビザ
滞在日数にかかわらず、1回のみ入国が許可されるビザ。 1度中国を出国すると失効してしまうので、注意が必要です。
シングルビザは観光、知人訪問、親族訪問、業務、留学などを目的として申請することができ、滞在目的によって変わりますが、滞在可能日数は30日または90日となります。
ダブルビザ
2回入国することが可能なビザ。期間内であれば、1度出国しても再度入国することができます。
ダブルビザの有効期間は6カ月間、滞在可能日数は最大で30日または90日です。
マルチビザ
マルチプルエントリー(複数回入国)が可能なビザで、有効期間内であれば無制限に何度でも出入国することができます。 何度か往復を予定している方はこのビザを取ることが多いです。
マルチビザには、半年マルチビザ、1年マルチビザ、2年マルチビザの3種類があります。滞在可能日数は、
- 半年マルチビザ(半年間有効) :最大30日
- 1年マルチビザ(1年間有効) :最大30日または最大90日の2種類
- 2年マルチビザ(2年間有効) :最大30日または最大90日の2種類
となっています。
中国のビザ申請時に共通で必要な書類
以下は、ビザの種類に関係なく申請の際には必ず用意しなければならないものです。
- パスポート(原本):海外で、命の次に大事なものはパスポートです。パスポートの査証欄は余白2ページ以上が必要です。
- ビザ申請用紙:旅行会社や代理店でもらうことができます。
- 招聘(しょうへい)状:訪問目的により、現地の企業や訪問先機関などが作成するものです(PDF、ファクス、コピー可)。
※申請用紙イメージ
なお、現在有効なビザを持っている場合は、有効期間内に新規ビザの申請をすることはできません(失効1カ月前のビザの場合は大体対応してくれますが、担当者のさじ加減もあります)。
中国の主なビザの種類と申請時の必要書類
訪問ビザ(Fビザ)
商用目的ではない交流、視察など、最大2年以内の単なる訪問を目的に入国する際に必要となるビザ。それぞれシングル・ダブル・マルチビザなどの種類があります。
Fビザ申請に必要な書類
- パスポート
- 証明写真(3×4センチ/カラー)1枚
- 招聘状1通(現地の企業や訪問先機関が作成)
- 中国ビザ申請用紙
商用ビザ(Mビザ)
ビジネスや商談など商用目的で中国に入国する場合に必要なビザです。
なお、中国国内で営業活動などを行う場合は、現地での給料のあるなしにかかわらず就労ビザ(Zビザ)が必要になります。
Mビザ申請に必要な書類
- パスポート
- 証明写真(3×4センチ/カラー)1枚
- 招聘状1通(現地の企業や訪問先機関が作成)
- 中国ビザ申請用紙
観光ビザ(Lビザ)
観光を目的とした最長90日間の滞在が可能なビザです。
Lビザ申請に必要な書類
- パスポート
- 証明写真(3×4センチ)1枚
- 中国ビザ申請用紙
- 往復航空券または予約確認書のコピー
- 次のいずれか:ホテルの予約確認書、 中国在住者からの招聘状とその人の身分証明書コピー
留学ビザ(Xビザ)
留学の期間によってX1ビザとX2ビザの2種類があります。まず、中国現地で入学手続きを行い、必要な書類を受け取ってから申請することになります。ビザの有効期間はX1、X2ともに、発給から3カ月間となっています。
なお、X1、X2のいずれもシングルビザであり、1度中国を出国すると失効してしまうため注意が必要です。
留学ビザ(X1ビザ)
長期の留学(1年間以上)の場合に申請するビザです。留学を延長するときは、学校で必要書類を用意してもらい、延長の手続きをします。
X1ビザ申請に必要な書類
- パスポート(残存期間が6カ月以上あり、なおかつ余白が2ページ以上あるもの)
- 証明写真(3×4センチ)1枚
- 録取通知表
- 外国人留学人員来華ビザ通知表(JW201またはJW202)
留学ビザ(X2ビザ)
学校から許可された在学期間が半年以内の場合に申請するビザ。入国後は連続で最大180日間滞在することができます。
X2ビザ申請に必要な書類
- パスポート(残存期間は滞在日数によって異なり、30日と90日の場合は6カ月、180日の場合は9カ月必要)
- 証明写真(3×4センチ)1枚
- 中国ビザ申請用紙
- 録取通知表
家族ビザ(Sビザ=S1・S2)
留学生や現地で就労する人の家族は、Sビザを申請することになります。
Sビザ申請に必要な書類
- パスポート(残存期間が6カ月以上あり、なおかつ余白が2ページ以上あるもの)
- 証明写真(3×4センチ)1枚
- 中国ビザ申請用紙
- 中国国内にいる親族からの招聘状
- 招聘人のパスポートのコピー(写真のあるページと居留許可のあるページ)
- 申請人と招聘人の親族関係を証明する書類
中国で就労が認められていないビザで働くと?
許可なく中国内で就労した場合は不法就労となり、5,000元(約8万円)以上、20,000元(約32万円)以下の罰金を課せられることになります。金額自体は担当官のさじ加減なので、交渉次第で変わります。
また、Fビザ(訪問ビザ)やMビザ(商用ビザ)で就労した場合や、留学ビザで必要な手続きをせずにアルバイトをした場合も罰金の対象となるので注意しましょう。
中国国内には、就労ビザを持たずに働いている日本人も多々いますが、どこで何を言われるか分かりません。正規のビザを取りましょう。
中国でオーバーステイすると?
滞在可能期間を超えての滞在(オーバーステイ)が発覚した場合、1日につき500元(約8千円)の罰金、または拘留の対象になります。罰金は最大で5,000元(約8万円)です。
なお、留学、就労など、特定の目的で長期滞在用のビザを持って入国した場合は、入国後24時間以内に居住地の管轄公安局に申請して居留許可証をもらう必要があります。
土・日曜日は休みなので、その場合は月曜日に行きましょう。月曜日の公安はたいてい混雑しています。
まとめ〜目的に合ったビザ取得を
ビザは分かりにくいものではありますが、海外で活動するためには必要なものです。中国へ行く際には、目的に合ったビザを取得しましょう。
取得さえしてしまえば、あとは観光や勉強などに集中することができます。不安なく中国に滞在するためにも、ビザはしっかりと準備したいですね。
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