日本から中国への郵便の送り方(EMS、SAL便、船便)

郵便 中国生活・移住

日本から中国への荷物の送付方法は、大きく分けて3種類あります。

EMS(国際スピード郵便)、SAL便(エコノミー航空便)、船便の3種類で、緊急度・予算・安全性等を総合的に考慮して選ぶことになります。

今回は、日本から中国へ荷物を送る際によく使われるこれら3つの方法について詳しくご紹介します。

日本から中国へ最速で送るならEMS(国際スピード郵便)

郵便

国際郵便の中で最優先で扱われるため、緊急で郵送したい場合に最も適しています。費用は若干高めになりますが、日本から中国まで早ければ2日ほど、遅くても1週間ほどで到着します。

日本郵政のEMSのページにて、送る物の種類・重量・送り先を入力すると、日数や料金を事前に把握することができます。

追跡機能もついているため、その都度状況を確認でき、確実に届けることができます。

手紙・書類等の比較的軽く重要な物の送付に向いています。

ただ、そんな比較的安心といえるEMSですが、場所によっては宛先まで荷物を運んでくれないこともあります。その場合は、最寄りのEMSの配送拠点まで自ら荷物を取りに行くことになります。

荷物を送る時には「壊れもの注意」などのシールを貼ること

日本から中国へEMS

ご紹介する郵送方法の中では最も安全といえるEMSですが、やはり運搬途中に投げられたり転がったりというのは避けられません。

先日、試しにEMSで郵便を送ったら(日本→中国)、箱が潰れて中身もいくつかダメージを受けてしまいました。

ダンボールなど荷物を丁寧に扱ってほしい場合は、日本の郵便局で「壊れもの注意」のシールを貼ってもらうか、中国語で「注意打破」と目立つように書いておきましょう。

経験上、段ボール全体を梱包用のラップやフィルムのようなものでぐるぐる巻きにし、その上にさらに「壊れもの注意」のシールを貼ってもらうのが一番いいように感じます。

フィルムで巻いておくと、箱の潰れはそこまで気になりませんでした。しかしフィルムで巻く分、重量がかさみ、送料も高くはなります。

郵便局(EMS):https://www.post.japanpost.jp

早く送りたいけど料金を抑えたいならSAL便(エコノミー航空便)

日本国内と中国国内では船便として扱われ、日本〜中国間は航空便扱いになる郵送法です。船便より速く、航空便より安いサービスという位置づけになっています。

日本〜中国間の航空便では、EMSの荷物を優先して積み込み、空いたスペースにSAL便の荷物を詰め込むことになるので、EMS荷物が多ければSAL便で運べる荷物が減るため、必然的に時間がかかります。

1週間〜2週間程度で到着

SAL便は1週間〜2週間程度で到着することがほとんどです。中国の春節前後、国慶節前後は時間がかかる場合が多く、長ければ1ヶ月かかることもあります。

届くまでの時間が読めない時もあるので、賞味期限の早い食品などは送らないのが無難です。また、SAL便を利用する時はこまめに追跡をしましょう。

届いたことになっているのにまだ自宅まで届かないという時もあり、その場合は中国の郵便局でストップしているということも考えられます。

郵便局(航空便、SAL便)https://www.post.japanpost.jp

とにかくコストを抑えたいなら船便

大量の荷物をコストを抑えて運ぶには船便が最も適しています。送る時期にもよりますが、平均1ヶ月ほどで届きます。

国際郵便の中で最も安く利用することができますが、送る時点では受け取りの日時がはっきりしないため、緊急時には向きません。

また追跡機能がなく、極端な話、受け取るまできちんと届くかどうかわからないというリスクもあるので、大事なものの送付にはあまり向きません。

複数の段ボール箱のうち何箱かが途中で不明になってしまったり、届いた箱の中身の一部が抜き取られていたという話もちらほら耳にします。また、段ボールがボコボコになり、中身が飛び出した状態で到着することもあります。

船便で荷物を送った時のトラブル

以前、友人が日本から船便を送りました。開封したところ、箱の中が粉だらけになっていたそうです。

箱の中に片栗粉が入っていたのですが、パッケージがナイフのようなもので切り裂かれ、そのまま箱の中に戻されていたとのことでした。

もしかしたら、税関検査の際に麻薬と勘違いされ、中身を確認されたのかもしれないとのことです。

検査した後、丁寧に戻してくれる保証はまったくありません。粉ものは入れないほうが無難です。

詳しく知りたい方はこちら。郵便局(船便):https://www.post.japanpost.jp

日本から中国へ国際郵便で送れないもの

国際郵便においては、法律上、郵送の種類に関わらず送ることができないものがあります。爆発物・危険物・麻薬類・生きている動物・わいせつな物品などです。液体の調味料や化粧品等も送付不可なので注意が必要です。

詳細について確認したい場合は、日本郵政のサイトをご参照ください。

参考:http://www.post.japanpost.jp

上記が一般的な国際郵便の取り扱いですが、どの種類を使うのが最適かは緊急度・重量等によってその都度変わってくるので、最寄りの郵便局で問い合わせるのが確実です。

できるだけ安全に梱包するのが鉄則

段ボール箱のチョイスも重要!

荷物を送るときに使う段ボール箱は、分厚く頑丈なものであるのが鉄則です。スーパーでもらってきた段ボール箱でも大丈夫なのですが、一つ注意点があります。

野菜や肉などの生鮮食品や、家電の入っていた箱は避けましょう。国によってはこれらのものの輸入を制限しているので、税関検査の際に勘違いされてしまうことがあります。

ビニール袋やクッション材を上手に利用

本や衣類などをビニール袋に入れる時には、中身の見える透明なものを使いましょう。中身が見えない袋があると、税関検査で箱を開けられた場合、袋の中身を見られたリ触られたりする可能性があります。

液体など漏れて困るものは、ビニール袋を2重3重にしておくと安心です。

また、箱の中がスカスカしていると、運搬途中に荷物が箱の中で動いてしまい、破損の原因となります。

荷物の量に合った大きさの段ボール箱を使うか、荷物の間にクッション材を入れてすき間がなくなるように工夫しましょう。

荷物を入れ終わったら、前述したように梱包用のフィルムでぐるぐる巻くか、ガムテープをH字に貼って補強します。段ボール箱のヘリ・中心にも貼っておくとさらに強度がアップします。

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送る方法を使い分けるのも紛失対策には効果的

同じタイミングで送るものでも書類はEMSで、衣服類は船便で、などと使い分けるのも効果的です。

送り方に応じて専用の用紙の記入の仕方も変わるので、郵便局で所定の用紙を荷物の個数分もらう必要があります。

用紙には送り主と送付先の連絡先を明記することになっているので、荷物の受け取り時は直接その場所まで持ってきてくれるか、事前に記入した連絡先に連絡がくることになります。

また、不在で受け取りができなかった場合、配達先に保管所がない際は担当者の裁量で処理されることもあるので、荷物が届くまではしっかり情報を管理し、その都度確認する方がいいでしょう。

まとめ

日本から中国へ荷物を送る時には、少し高くなりますがEMSで送るのが安全である可能性が高いです。EMSで送っても荷物の紛失はよくあるので、貴重品などは送らないように気をつけましょう。

大切なものは自分で中国まで持っていくのが確実です。

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