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ドイツの電圧・コンセント事情と日本製品利用時の注意点

ライト

ドイツの電圧は230ボルトです。日本の電圧は100Vなので2.3倍にあたります。電圧が強いためドイツのポットのお湯は早く沸き、電子レンジも短時間で食べ物が温まります。

ドイツの製品を使う場合は便利なのですが、日本の電化製品をドイツに持参して使おうと思っても、そのままの状態では使えないので注意が必要です。

今回はドイツの電圧とコンセント事情、そして日本から持っていった電化製品のドイツでの利用の仕方をご説明します。

目次

ドイツの電圧とは

給湯器

ドイツの電圧

実はドイツでは1983年までは220ボルトが主流でした。1983年の230ボルトへの変更決定後、順次230ボルトへの移行が行われたのです。

ヨーロッパ諸国の電圧は220~240ボルトにまとまっているので、旅先にドイツの電化製品を持っていってもそのまま問題なく使用することができます。

日本の電圧

それに比べて日本のボルト数は100ボルトと大きな違いがあるので、日本の100ボルト用の電化製品をそのまま使用すると壊れてしまいます

変圧器の必要性

変圧器とは

変圧器とはその名の通り、電圧の変換を行ってくれる機器です。例えば日本の100ボルト用の製品をドイツで使いたい場合、変圧器を通すと230ボルトでも利用できるようになります

基本的には電化製品はドイツで購入するのが一番だと思いますが、ものによってはどうしても日本製がいい場合もあると思います。しかし、せっかく持っていっても変圧器を忘れて電源を入れるとあっという間に壊れてしまいます。

製品の対応ボルト数をよく確認して、100ボルトのみに対応の場合は必ず変圧器を使いましょう

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ドイツのコンセント(プラグ)の形

コンセント

Cタイプ

ドイツのコンセントは2穴のCタイプと呼ばれるものが使われています。ただし同じCタイプでも、細長いタイプと丸いタイプの2種類のコンセントの形があります。

プラグもそれに合わせて、細長いタイプと丸形の2種類あります。そのためドイツには、両方のコンセントのタイプが一緒になった”トリプルタップ”が売られています。

Cタイプの丸形のプラグ

Cタイプの丸形のプラグ

上の写真はCタイプの丸形のプラグです。形からもわかると思いますが、丸いタイプのコンセントにしか使えません。

細長いタイプのプラグ

細長いタイプのプラグ

こちらは細長いタイプのプラグです。丸い形のコンセントにも使うことができます。つまり、丸い形のコンセントにはどちらのプラグも使用することができるわけです。

たいていのヨーロッパ諸国ではCタイプのコンセントが使われているので、ドイツで使用できる電化製品であればそのまま他のヨーロッパ諸国でも問題なく使えます。

ちなみに日本のプラグはAタイプという違う形のものなので、日本の製品を持っていってもそのまま使うことはできません

変換プラグ

変換プラグ

変換プラグ

日本から持っていった電化製品をドイツで使いたい場合、ドイツのコンセントに合うように変換プラグを用意します。日本製品用の変換プラグはドイツではなかなか売っていないので、必ず日本から持っていくことをおすすめします。

上の写真で「タイプC」というシールが貼ってある白いプラグが変換プラグです。右側の日本の電化製品のプラグを差し込むと、そのまま白いプラグがドイツのコンセントにピッタリはまります。

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変圧器や変換プラグが必要な日本の電化製品

パソコン

日本からドイツに持っていったすべての電化製品に変圧器や変換プラグが必要なわけではありません。

230ボルトまで対応の製品であれば変圧器はいらず、iPadのようにPCにUSBケーブルで接続して充電できるものであれば、直接コンセントにつなぐ必要はありません。

それでは実際、どのような日本の電化製品に変圧器や変換プラグが必要なのでしょうか。

変圧器を使用する製品とは

炊飯器

私は2000年にドイツに来た当初、日本から持ってきたノートパソコンに変圧器を使っていました。

パソコンは100ボルトから230ボルトまで対応しているため、実際は変圧器はなくても良かったのですが、そのころは「機械に負担をかけないために230ボルト対応と書いてある製品でも変圧器を使った方がいい」という噂があったので、なんとなく使った方がいい気がしていました。

でもいつの間にかやめてしまって、今ではもうパソコンには変圧器は使っていません

使い勝手のいい日本の炊飯器

周りの日本人で多いのは、日本から持ってきた炊飯器に変圧器を使っている場合です。

ドイツの大型電気店にも炊飯器は売っていますが、種類が少ない上、保温の機能もないので炊き上がったら電源を切るしかなく、使い勝手のいい日本製品を日本から持ってくる人が多いのです。炊き上がりも違うそうです。

鍋で御飯を炊いている日本人もいますが私はその中間タイプで、ドイツの炊飯器を使っています。ご飯は普通に炊けるので、私はドイツの炊飯器で充分だと思っています。

ほとんどのものはドイツで購入可能

その他に変圧器が必要な日本製品はあまり思い浮かびません。実際、たいていの電化製品は日本からわざわざ持っていかなくてもドイツで購入できます

仮に日本から持っていっても、電圧を変化させることで強さが変わったりして使い勝手が悪くなるものもあるのです。そのため、日本からの持参をおすすめする商品もあまりありません。

最初は何が必要かわからず、簡易テレビやビデオなどを日本から持ってきたものの、結局つなげないまま物置に放置という話もよく聞きます。

変換プラグを使用する製品とは

ドライヤー

変圧器に比べて、Cタイプの変換プラグは重宝します。日本から持ってきたノートパソコンには変圧器は必要ありませんが、変換プラグがないと使えません

こちらでノートパソコンを持ち運びしても変換プラグを忘れてしまうと使うことができず、せっかくの労力が水の泡になってしまいます。

日本製品は基本的に日本のプラグ仕様

その他、日本から持っていった電化製品のほとんどに変換プラグが必要になります。最近は電圧に関しては230ボルトまで対応してくれる日本製品も多いですが、さすがにプラグは日本仕様だからです。

ドイツには日本人の髪質に合うくるくるドライヤーがないので、私は日本で100~230ボルトの海外対応用のくるくるドライヤーを買い、それに変換プラグをつけて使っています。

PCで充電できるものには必要なし

唯一、変換プラグがなくても使えるのは、パソコンで充電するタイプの製品です。上述したように、iPadなど普段はワイヤレスで使用し、充電をUSBケーブルで行うタイプの電気機器は、変換プラグなしでそのまま使うことができます。

ただ、パソコンそのものの使用には変換プラグが必要なのでご注意ください。

まとめ

コンセント

最近は電化製品もインターナショナル対応が多く、昔に比べると変圧器が必要なものも減ってきました。それに、たいていの電化製品はドイツで手に入り、必要であれば変圧器もドイツで購入することができます。

一方、タイプCの変換プラグはドイツではなかなか手に入りません。この小さな変換プラグを忘れたためにノートパソコンが使えない脱力感は忘れられません。

旅先で1つや2つは必ず使うと思うので、ドイツに来る際にはぜひCタイプのプラグをいくつか日本から持参することをおすすめします。安価で小さいので持ち運びも苦になりませんよ。

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この記事を書いた人

プロフィール 札幌出身。2000年よりドイツ在住。語学知識ゼロからドイツ語を始める。2009年南ドイツの大学にて修士課程卒業。2010年北ドイツのIT企業に就職、のちに代表を務める。本業のIT業務のかたわら社内ベンチャーにて、2015年当時都市で唯一の専門飲食店を立ち上げ繁盛店にする。現在はフリー。趣味はテニスと読書。ブログ等でさまざまな方向からドイツ情報を発信しています。

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