帰りたい家がある。
不動産広告のキャッチコピーみたいですが、中国・北京生活でのモチベーションを上げるためにも、一息つくことのできる家があることはとても大切なことです。私は今、日本に住んでいた時よりもそのことを強く感じています。
中国というと、どんな住まいを想像されるでしょうか。具体的なイメージを持っていただけるよう、北京に住む私にとって今帰りたい家(集合住宅)を内装を中心にご紹介します。
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記事の目次
北京の私の住まいの立地と家賃
北京には、中心の天安門・故宮を囲むように5つの環状線道路(2環~6環)が走っています。
中心から離れていけばいくほど、当然家賃は安くなります。ただ、同時に交通手段が少なくなるため、不便にもなります。
値段と利便性のバランスを重視
私は3環と4環の間に住んでいます。家賃がなるべく安く、交通の便がいい場所を選びました。北京の中心からは少し離れていますが、生活する上では何の問題もありません。
最寄りのバス停までは徒歩1分、地下鉄の駅までは徒歩5分です。電動バイクで5~10分ほどの場所には、比較的大きなスーパーやユニクロなどが入ったショッピングモールもあり、とても利便性のよい場所です。
また、北京国際空港までは地下鉄で1時間半、タクシーでも2時間かかりません。
1ヶ月の家賃は約64,000円
築20年ほどの古い建物ですが、1年目の家賃は月3,600元(約58,000円)、2年目の今年は4,000元(約64,000円)に値上がりしました。レートは1元=16円としています(2018年11月現在)。
家賃は基本的に、毎年契約を更新するたびに値上がりします。今年は500元(約8,000円)前後の値上がりが妥当でした。
家具・家電付き
家賃を見て、高っ!と思った方もおられるでしょう。でも、中国で家を借りるということは大家さんが持っている家、または住んでいた家を借りるということです。
そのため基本的に、大家さんの所有している、大家さん好みの家具・家電がそろっています。
エアコン・電子レンジ・洗濯機・冷蔵庫・給湯器などの家電に加え、ソファー・ベッド・クローゼット・テーブル・椅子などの家具も新たにそろえる必要はありません。
もしも借りた家にない場合は、仲介業者や大家さんに直接相談してそろえてもらうこともできます。
ただ、アイロン・ドライヤー・カーテン・寝具・空気清浄機・掃除機などが最初からある家は少ないので、これらは自分で用意しましょう。
北京の私の部屋の間取りとインテリア
1LDKのような間取りで、部屋全体の広さは60平方メートルあります。各部屋をご紹介します。
玄関
日本の家のように一段上がっていません。ここでスリッパに履き替えます。災害時に備えて、一応避難バッグも準備しています。
寝室
玄関から入ってすぐ右側に、ちょっとした部屋のような空間があります。クローゼットをパーテーション代わりにし、カーテンもつけて寝室にしました。
リビング
憩いの場所です。ここで仕事をしたり、何人か友達を呼んで一緒にごはんを食べたりもできます。10人ほど来てもそこまで狭くは感じません。
壁の青いトリムボーダーは、日本の100均で壁紙を買ってきて切って貼りました。
ベランダ
リビングの奥にベランダがあります。北京では、たいていどの住宅にも服を乾かすためのこういったベランダがついています。
天気が良ければ、ここに椅子を置いて、お風呂あがりにビール片手にぼーっとするのも気持ちがいいです。
ランドリー
玄関から入って、左側にはランドリールームがあります。ちなみに、バスルームのドアは自分で塗りなおしました。
バスルーム
シャワーとトイレと洗面台が、この狭い空間にギュッと詰め込まれています(笑)。トイレ掃除がとても楽です。
中国の家に浴槽はありません。でも私の友達には、どうしてもお風呂につかりたかったらしく、こちらで浴槽を買った人もいました。
キッチン
流しが建物の古さを物語っていますね。でも大きいので、洗いものは思いのほかとてもしやすいです。
ちなみにコンロの火力は、さすが中国ですからとっても強いです!パラパラチャーハンが簡単に作れます。
窓の外の眺め
ベランダと台所の窓から、小さな公園と緑が見えます。朝には鳥のさえずりが、夕方には子供たちが元気に遊ぶ声が聞こえてきます。これも小さな癒しです。
北京独自、日本では珍しい住宅設備
日本以外の国では珍しくないかもしれませんが、北京の住宅の各部屋には暖气(ヌアンチー)と呼ばれる暖房器具がついています。11月中旬から3月中旬までこの器具に温水が流れて部屋全体を暖めてくれます。
住む家によっては、外がマイナス20度近くある日でも半そでで過ごすことができますが、うちの暖气の効きはあまり良くなくて、冬場ちょっと寒いです。
北京の住居で起こるちょっとしたトラブル
普段大事に部屋を使っているのですが、よく物が壊れます。台所の水道管が壊れたり、蛇口が老朽化して折れたり、給湯器が突然壊れたり、トイレの排水が漏れたりと、水のトラブルが多いです。
今の家に引っ越してからはあまりないですが、何の予告もなしに急きょ水道管の工事で半日断水したりします。前の家では、ちょうどシャワーを浴びている時に止まって大変でした……。
その中でも感じるメリットは、不動産屋さんに電話すれば早くてその日のうちに、遅くても次の日には見に来てくれて、早急に直してくれることです。
北京での部屋探しのポイント
必ず内覧し、疑問点は解消する
仲介業者のサイトに載っている情報ではほぼ判断できません。写真も古かったりして、全く違う可能性もあります。直接不動産屋の店舗に行って、一緒に部屋を見て回りましょう。
住みたい住宅の近くで、そこに住んでいる人に部屋のことを聞いてみるのも参考になります。もしかしたら大家さんに出会えて、仲介業者を通すよりも安く借りることができるかもしれません。
不動産屋と内覧して回る時は、とにかく聞きましょう!わからないことがあれば、面倒に思えるかもしれませんが、何でも、時にしつこく確認しましょう。
約束事は書面で
また、契約する前には仲介業者や大家さんとよく話し合い、重要な点はすべて書面にしてもらいましょう。
例えば、このソファーは初めからからここが壊れていた、家電が老朽化で壊れた場合の修理費用は大家さんが払うものとする、など。
細かいように思えますが、書面にしておくことで、その後いざ問題が発生した時に大家さんにうまく言いくるめられるのを避けられます。
契約書を読み込む
そして、いざ契約書へサインする際は、内容をよく理解する必要があります。中国人のお友達がいればなるべく同行してもらい、細かな点や交渉を助けてもらうことをおすすめします。
家を借りる場面でよく出てくる中国語
以下の中国語を知っておくと、部屋探しの際に役立ちます。覚えておきましょう。
- 房东(fang2 dong1):大家さん
- 中介(zhong1 jie4):仲介業者
- 物业(wu4 ye4):不動産業者
- 房租(fang2 zu1):家賃
- 押金(ya1 jin1):敷金
- 中介费(zhong1 jie4 fei4):仲介手数料
- 合同(he4 tong):契約書
まとめ~刺激から離れてリラックスできる場所
海外生活は新しい発見の連続です。特に中国での生活は、日本と比べて驚きや想定外のオンパレードで、最初の1年はあっという間に過ぎていくことでしょう。
そんな環境に順応するためにも、どんな家に住むかはとても重要です。落ち着ける空間でゆっくり過ごしながら、学んだことや聞いたことを消化する必要があるからです。
ぜひお気に入りの住まいを見つけて、充実した北京生活を楽しみましょう。
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