私はアメリカの現地採用で仕事をしていましたが、そこを退職した後はフルタイムの仕事をしていない時期がありました。
その間に、結婚、出産を経験し、子どもが1歳を迎えるころには、アメリカで仕事に復帰することを考えるようになりました。
以前仕事を探したときと違って、求める条件が変わり、選択肢が少なくなったなというのが率直な思いでした。
今回はアメリカで出産後の仕事復帰するときにしたことや、やって良かったと思ったこと、こうしておけば良かったと感じたことをお伝えします。
アメリカで産後の仕事の探し方
インターネットを中心に求人探し
子どもがいると簡単に外に出られません。日中にまとまった自由な時間も取りにくいので、情報収集する方法が主にインターネットになってしまいます。
仕事をしているときでしたら、同僚や他の同業者から、どこどこで仕事空いているよ〜など、人づてに入ってくる求人情報があったと思います。
知っている人がその会社にいたり、つながっているのでしたら、仕事内容だけでなく、職場の雰囲気や仕事以外の様子も分かったりすることがあります。
私は専業主婦をしていたので、そのような機会がありませんでした。
インターネットで簡単に
ただ、今の時代、かなり多くの会社やお店がホームページを持っていますし、求人情報を掲載する媒体も多数あります。ですので、仕事を探す方法という点は、そこまで他の求職者と比べても不利になっているとは思いませんでした。
応募するのも、メールや直接応募フォームに記入するものばかりだったので、どこでも、いつでもやれるこのスタイルにはとても助かりました。
アメリカで産後の仕事復帰するために
子どもの預け先をリサーチ
仕事探しと同時進行で行わなくてはいけないのが、子どもを預ける場所、ないし、シッターを探すことです。日本では待機児童の問題がメディアで度々報じられますが、アメリカでも早めに動き出す方がいいです。
保育園は先着順
日本のように抽選ではなく、先着順なので、色々と見て回って、気に入ったら、受け入れているか確認するのが大事です。1〜2ヶ月先まで入れないということは多々ありますし、数ヶ月先まで待たなくてはいけないこともあります。
ですから、預けたい保育園が4ヶ月経たないとスペースができないと伝えてきたら、その頃まで仕事を開始しないのか、それともシッターやナニーでつなげるのかなど対策を練らないといけません。
それをしないと、仕事の面接ではっきりといつから勤務開始可能かなど、要望を伝えられません。すぐに見つかるよと楽観視しないで、早くからリサーチを開始することを勧めます。
アメリカで産後の仕事の希望条件は明確に
具体的に書き出す
仕事を探しているときに、仕事内容から勤務形態、福利厚生など、希望している内容を書き出すといいです。
アメリカでは子どもを預けるのにかなり費用がかかります。最低これだけもらわないと働く意味がない、という最低限ラインをつくり、それを元に仕事を探し応募すべきだと思います。
応募先は絞って
また、子どもの世話をしながら、忙しいなかでなんとか時間を作り、「仕事を探し、書類をまとめ、応募する」といったことをするので、しっかりと考え、本当に興味がある仕事にだけ応募するのがいいと思います。
それに面接までいけば、そのとき、子どもを一時的にどこかに預けなくてはいけなくなります。たくさん応募して、その分たくさん面接まで通ることになると、預ける回数が増えることになります。負担をむやみに増やす必要はありません。
ちゃんと吟味して仕事に応募することがとても大事です。
アメリカで産後の転職活動
面接対策
アメリカでは仕事の面接中、宗教や政治の話をしてはいけませんが、他に面接官が質問をしてはいけないことがあります。それは、独身か既婚者か、子どもはいるか、またはつくる予定があるかです。
これらは話してはいけないことではなく、面接官が聞いてはいけないことなので、こちらからそのことについて切り出すのは全く構いません。
自分から話す
逆に私の場合は、雇用主側に小さい子どもがいるということを初めから分かっておいてほしいと思っていたので、面接の早い段階で、既婚者で子どもがいるということを正直に伝えました。
働く親としては、子どもがいる従業員に対してどれだけ融通がきく会社なのか気になります。ここで正直に伝えたときにどのような反応をするかが、その会社でどのような感じで働くことになるのかの良い判断材料になると思います。
具体的にアプローチ
会社の様子や福利厚生について話をするときに、子どもがいると分かっていれば、具体的なアプローチができます。例えば、9時〜5時の就業時間を8時半〜4時半などにずらすことができるのかなど質問することができます。
他にも、子ども関連でなにか手当てがあるのかも聞くことができます。シッターを探すサービスをしている会社と提携しているとか、そのようなサイトの年会費を会社が負担してくれるなどがその一例です。
子どもがいることで何か制約がかかるのでしたら多少理解はできますが、アメリカでは基本的にそのような事実をマイナス要素ととられないので、隠しておく方が不自然かなと私は思います。
有給休暇の種類をチェック
有給休暇に関しては、私はあまり意識していなかったのですが、もう少し気にして見ておけば良かったなと思う点です。
フルタイムの仕事だと福利厚生の一つで有給休暇がありますが、これとは別に病気休暇と言われる、病気になったときに使える有給時間がもらえたりします。これは国の法律では定められていないので、州によって違います。
病気休暇を有効に使おう
病気というのは、自分が病気のときはもちろん、家族などが病気になり、お世話をしなくてはいけない場合も含まれます。
ですから、子どもが体調を崩して学校に行けないときに、この病気休暇を使って休むことができます。とてもありがたいシステムです!
普通の休暇を使ってももちろんいいのですが、親の仕事が休みでないときに学校が休みだったりすることが1年に何回かあるので、普通の有給休暇の分はそちらのためにとっておく方がいいです。
まとめ
子どもを出産した後に転職し仕事復帰をする場合、今まで通りのやり方ではうまくいきません。
子どもがいるので仕事探しのアプローチや条件が変わり、意識しなくてはいけない点も違います。仕事の内容のみならず、福利厚生など、気にすべき条件が増えます。
そして、条件が増えるため、仕事はそう簡単に見つからないかもしれません。しかし、焦って条件が悪い仕事に就かず、初めから時間がかかるのを想定し、準備をすることが大事です。今回の就職活動をとおして私はそう感じました。
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