寒い国としてよく知られるカナダですが、その中でも特に寒い都市の1つがモントリオールです。冬は−10℃を下回る日が多く、過去−40℃を記録したこともあります。
今回はモントリオールの気候や気温、ベストシーズンと寒い冬を乗り切るための豆知識をご紹介します。
モントリオールの季節ごとの気候と気温
季節
モントリオールはその寒さから皮肉で、季節が「冬と夏(7月)」の2つしかない、と言われています。7月以外は全部冬、というのは明らかに言いすぎですが、それほど冬が寒くて長いということです。
しかし実際は日本と同じく四季があり、夏は暑く、冬は寒い気候です。はじめに大まかなモントリオールの1年間の気候と気温をご紹介します。
モントリオールの春(4月・5月)
気温
モントリオールの春は不安定な季節で、気温の変動が激しいことに特徴があります。平均気温は5度~10度で、暖かくなったり、寒くなったりを繰り返して少しずつ気温が上がっていきます。
服装
4月・5月は暖かい日も多いですが、朝晩は肌寒いのでコートやジャケットが手放せません。
モントリオールの夏(6月・7月・8月)
ベストシーズン
観光のベストシーズンは間違いなく夏です。
気温
6月~8月はとても暖かくなり、特に7月は平均気温が25度~30度まで上がります。モントリオールの夏は蒸し暑いですが、日本の蒸し暑さに比べるとまだ涼しいです。
注意点
図書館やお店の中はエアコンが効いていて涼しいですが、各自宅にエアコンを設置している人々はあまり多くありません。地下鉄のメトロにもエアコンがなく、夏のメトロの中は暑くなりサウナ状態です。
蒸し暑い夏ではありますが、夜は涼しくなりますし、窓を開けて風を通せばエアコンなしでも割と快適に過ごせます。
モントリオールの秋(9月・10月)
気温
9月の前半はまだ夏の暖かさが残っていますが、後半からは徐々に肌寒くなっていきます。平均気温は10度~15度で、9月の半ばからジャケットやコートを着始める方がたくさんいます。
紅葉スポット
上記で観光のベストシーズンは夏と書きましたが、モントリオールは近くに紅葉スポットがあるため、秋の紅葉を楽しむのであれば、9月の後半~10月がおすすめのシーズンです。
モントルオールの冬(11月・12月・1月・2月・3月)
気温
寒くて長い冬は11月の中旬から始まり、この時期からすでに雪が降り始めることもあります。平均気温はマイナス5度~マイナス20度で、2月は特に寒くなるので、体感温度がマイナス30度まで下回る日もあります。
3月になってもまだ寒いですが、3月後半あたりからは徐々に気温は上がっていきます。
持ち物
雪は日本の豪雪地帯などと比べるとそこまで降りませんが、1月は雪が積もるので、ブーツが必須です。
また、モントリオールは昔の建物の造りから駐車場があまりないので、ほとんど路上に車を停めることになります。車に積もった雪を取り除いたり、シャベルで雪を掻いたり、毎年大変な作業です。
冬のモントリオールの必須アイテム
持ち物
長い冬を乗り切るためには、ちゃんとした防寒対策が必要です。厚手のジャケットはもちろん、スノーブーツ・ニット帽・マフラー・手袋は欠かせません。スノーブーツは豪雪地帯でない限り、日本で履くことはないかもしれません。
しかし、雪国カナダではブーツは必須で、ブランドもたくさんあります。特にSOREL(ソレル)というカナダのブランドは人気ですし、ウォタープルーフで雪道でも安心です。
ただし、スノーブーツは重くて歩きづらい上に、普通の靴よりあまりスタイリッシュに見えません。雪が降らない日や道に雪が積もっていないときは通常のブーツでこと足りるので、状況に応じて履き替えるのがおすすめです。
ジャケットの選び方・人気のブランド
ジャケット
ジャケットやコートは日本から持ってきた物でもいいのでしょうか?秋までは問題ありませんが、冬になると使い物になりません。
値段
日本でもカナダブランドの、しっかりした厚手のジャケットも売っていますが、現地で買った方が安いですし、何より来るときに荷物になりません。
これから住む方や、冬に来る方は、現地でジャケットを購入することをおすすめします。
暖かいジャケットの選び方
モントリオールでジャケットを買うときの基準やおすすめは、ダウンジャケットで羽毛を使っていること。これで、モントリオールの冬でも寒さを感じません。
DOWNやWOOLなどは素材が暖かく、写真のようにタグに記載されている「%」の数値が高いほど保温性も高いです。
ジャケットは長さが膝下まであるものをおすすめします。何分間か外にいると、だんだん足が寒さでヒリヒリしてくるときがあります。なるべく長いジャケットで足をカバーできるものを購入しましょう。
さらに、フード付きでファーが付いているものが暖かいです。冷たい風が吹き付けるときや、雪が降っているときなど、フードがあると全然違いますし、寒さで耳が痛くなるのも防ぐことができます。
人気のカナダブランド
Canada Goose(カナダグース)相場:1,000ドル~(約83,500円〜)
最も有名なカナダブランドなのではないでしょうか?実はカナダグースは現地でも高級ブランドで割引も滅多になく、こちらで買ってもあまり安く購入できません。
スタイリッシュで人気のブランドですし、性能も優れているので、金銭的に余裕があればおすすめです。
Mackage(マッカージュ)相場:800ドル~(約66,800円〜)
モントリオール発祥のブランドです。こちらもスタイリッシュでかつ性能に優れているので、地元のモントリオールの人々やアメリカなどでも人気のブランドです。
Kanuk(カヌック)相場:700ドル~(約58,500円〜)
モントリオール発祥で、ふくろうのロゴが特徴の老舗ブランドです。値段が幅広いので他ブランドと比べると、リーズナブルです。
ただし、フードのファーが別売りになっているので、合わせて買うと1,000ドル以上かかってしまう場合が多いです。ファーがなくても性能は申し分ないので、節約したい方はファーなしで購入するのもアリでしょう。
※1カナダドル=約83円(2019年1月)
雪国ならでは、モントリオールの巨大な地下街
モントリオールのダウンタウンでは、全長30キロもある地下街が発達しており、世界最大と言われています。地下鉄のメトロ7駅と直結しており、大きなショッピングモールが広がっています。
あまりに広くて迷いそうですが、地元の人々は極寒の外に出ずとも、地下街を使って上手に移動します。ショッピングだけでなく、ホテル、銀行、会社のビルなどとも繋がっているので大変便利です。
モントリオールの冬を楽しむ方法
イベント
長くて寒い冬は、家にこもりがちになります。多くの人が冬の時期にホームシックになったり、鬱になったりしてしまうそうです。しかし、モントリオールには冬ならではのイベント、冬のお祭りや光の祭典などがあります。
スポーツ
何よりウィンタースポーツも盛んです。1番気軽に始められるスポーツはスケートで、スケートリンクもダウンタウンの地下街に通じるビルの中にあります。
また、オールドポートという旧市街の方には、凍った川がそのままリンクになり、スケートを楽しむことができます。
さらに、公共の公園のテニスコートなどは冬に水を撒いてリンクを作るところもあり、そこではスケートシューズさえあれば無料でスケートができます。
気持ちが沈みがちになる冬は、外へ出て体を動かしたり、家でできる趣味を探すなど、工夫することも大事です。
まとめ
モントリオールには冬を乗り切るためのたくさんの工夫や設備があります。ちゃんとした防寒対策は欠かせませんが、建物の中は常に暖かいですし、冬のアクティビティも盛んで、意外と快適に過ごせます。
モントリオールの人たちと一緒になって寒い冬を乗り越えれば、きっとマイナス1度や2度が暖かく感じるでしょう。モントリオールの冬に慣れたら、日本の冬なんて可愛いものですよ!
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