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イタリア・フィレンツェのジュエリー・ショップに就職した私のお給料事情

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フィレンツェ

イタリアの失業率は常に10%を推移し、若者の失業率についてはなんと40%という高さでこれは欧州連合(EU)諸国の中でもトップクラスの就職難です。

日本の若者の失業率3.4%という数字と比べると、いかにイタリアでの就職が難しいかが一目瞭然かと思います。しかし、実際現地で就職活動をしてみると仕事はあります、そして必ずみつかります。

そんなイタリアの知られざるお給料事情を、フィレンツェで実際就職した私が紹介します。

※1ユーロ=約122円(2019年7月)

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私が勤めるジュエリー・ショップ

アクセサリー

フィレンツェのファミリー企業

私が勤めるジュエリーショップはフィレンツェ市内では有名で、古くから続く高級貴金属店です。市内に数店舗あり家族代々で経営しています。

社員数は約40人で、全ての社員が正社員として契約されています。入社して一年間は期間限定の契約社員になりますが、基本的には一年後には正社員登用されています。

各店舗にスタッフが4人そして店長が1人、その全てのスタッフを統括するマネージャーが5人と、事務員数名から成り立っています。

勤務時間について

私は現在こちらの企業に勤めて3年になります。店舗スタッフとしての契約になるので仕事内容の基本は接客業がメインですが勤続年数が長いスタッフ達は接客だけではなく各店舗で扱う商品の買い付けなども担当しています。

店舗の営業時間は繁忙期と閑散期によって異なり、シフト制で勤務時間は設定されています。サマータイムの繁忙期はAM9:30~PM17:30、PM12:00~PM20:00の二部制で、客足が減る冬の間はAM11:00~PM19:00の一勤務になります。

イタリアの販売員も日本同様、売り上げが一番重要とされていますので開店準備と閉店準備の時間以外は基本的に接客に充てられ、すきま時間で新入荷商品の検品作業や陳列に入ります。

知られざるイタリアの給料事情

コイン

国の平均は月1,300ユーロ(約160,000円)

ずばり、イタリアで働くリアルなお給料情報です。イタリアはEUの諸外国と比べて給料がとても低いことで有名です。なぜならばお給料から引かれる所得税がとんでもなく高いからです。

南北で経済格差が激しいイタリアですが、イタリア全体の平均的なお給料は1300ユーロ(約160,000円)と言われています。日本の初任給と比べても低く感じられるのではないでしょうか。

基本的にイタリアは勤務時間に対してお給料が発生します。そのため、私の勤務先ではハイ・シーズンの忙しい時期だと残業時間も増え、自動的にお給料が高くなります。逆に冬の閑散期になると勤務時間が少なくなるため、手取りも少なくなります。

時給計算から税金が引かれる

私の契約初期のお給料は1時間8ユーロでした。日本円でおよそ時給1000円です。

フルタイムの週40時間で計算され、さらに残業時間や日曜日の出勤は給料が30%上乗せされます。月にもよりますが額面上1600ユーロが支給額で、そこから所得税や年金が引かれ、1200ユーロくらいが毎月手もとに入ります

締め日は月末のため、その前に従業員がおのおの前月の労働時間を自己申請します。その時間をもとに給料計算がされ、毎月10日に個人の銀行口座に振り込みされます。

併せて日本同様、給与明細が渡され、労働時間や引かれる税金額の詳細がここにすべて記載されます。

イタリアのボーナス事情

お金

クリスマス前に誰でも1カ月分

日本のボーナスは夏と冬、その会社の経営状況によって給料〇カ月分支給、といったふうに会社の成績状況で支給額が変動していたことを覚えています。

イタリアのボーナスは日本のものとは大きく異なります。ほぼすべての業種で会社側は雇用者に対して、「Tredicesimo(13回目の月給)」というお給料1カ月分のボーナスの支払いが法律で義務付けられています

時期は12月のクリスマス前に決められていて、クリスマス・ギフトなど1年で一番出費が多い時期に合わせて設定されていると言われています。そのため従業員は会社の営業成績に関係なく、ボーナスを受け取ることができるのです。

働き方によっては夏の時期にも

さらに「Quattrodicesimo(14回目の月給)」というもうひとつのボーナスも存在します。こちらも契約形態によりますが、サービス業および販売業、運送業、技術職(食品や化学)に従事する人に支給されます。

私は販売員という契約形態のため、この2回目のボーナスの支給対象となります。こちらは7月の支給と決められています。

クリスマス同様に、バカンスでお金を使うイタリア人にとっては出費が多くなる夏に支払われます。

日本のように会社の経営状況によってボーナスが増えることもありませんが、ボーナスがゼロでがっかりするということもなく、イタリアらしい理にかなった制度です。

交通費や住居手当は出るの?

電車

住宅手当、交通費はありません

まず日本でいう住居手当や、交通費にあたるものはイタリアではほぼ存在しません。そのため先にお話ししたとおり、毎月の給料はあくまで時間勤務した分がそのまま支払われるシステムです。

ですので勤務地が家の近くにある人はラッキーといえるでしょう。

以前は私も中心地に住んでいたため、実質交通費はゼロでした。しかし今の職場になってから、引っ越しをして毎月電車賃で約60ユーロほど実費で支払っています。

そのほかにも、通勤目的のガソリン代や駐車場代などで移動に関する出費はすべて自腹。交通費の高いイタリアでは痛手となります。また、日本でいう住宅手当にあたるものも存在しません。

子供手当あり、ときには報奨金も

しかし家族を大事にする国、それがイタリアです!家族に関する扶養手当にあたるものはしっかりと存在し、一家の世帯収入など条件にもよりますが子供1人に対して毎月約100ユーロが支給されます。

私の勤務する企業はインセンティブ(報奨金)にあたる売り上げ手当があります。店舗ごとにノルマがあり、毎月達成すればお給料プラスαで手当が出るシステムです。

前年度の同月と比べての店舗の売り上げが上がっていればその成長率に応じて、売り上げ手当が支給されます。その月にもよりますが、平均150ユーロほどの営業手当をもらっています。

オフイス・ワークにはインセンティブはほぼありませんが、販売系の業種ですと営業手当を保証している会社もあります。就職する前の条件に目を通しておいてもいいかもしれません。

昇給するために。給料アップの交渉術

挨拶

まずは自分の立場を客観的にみる

イタリアで昇給交渉ができるかどうか。ずばりできます。イタリアで就職するときは、まず契約の際にそれまでの経験によりレベルが設定されます。このレベルによりお給料の額が変わってきます。

私が初めて今の職場に就いたとき、販売員としての経験はありましたがジュエリーを販売したことはありませんでした。そのため経験レベルの一番低い「5」からのスタートとなりました。

自他ともに納得した時期に打診

当時の時給は8ユーロ。低くは感じたものの、専門用語を知らない私は、徐々に仕事を覚えたあとに昇給交渉をしても遅くはないと考えました。

その条件で勤務を開始して1年半後、自ら社長に昇給の交渉をしました。接客のスキルが上がった点および店舗のルールなどを十分に理解できるようになった点、同僚からの評価を併せてレベル「4」への昇格および時給のアップを打診しました。

店長とマネジャーを含めての面談で、日々の業務に対する姿勢や今後のビジョンも話し合い、晴れて時給のアップとレベルの昇格が認められました

まとめ

ここまでがイタリアのジュエリー・ショップで働く私のお給料事情です。現在は今の待遇で満足しており、充実したワークライフを送っています。しかし、どの国にいても、どの仕事をしても常に上を目指すことを忘れてはいけないと私は思います。

ましてここはイタリア。年功序列などはなく、自己評価してしっかり主張をしていくことが求められます。今後も接客のスキルや語学力のアップをめざし、さらに高いレベルを目指していきたいと思います。

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投稿者プロフィール

イタリア・プラト在住。イタリアで食材やワイン販売、ジュエリー販売として働く。フィレンツェにて3年間の留学経験あり。

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