イタリア語があまり得意でなくても、ちょっとした場面で気のきいたひとことをいうことができれば会話がスムーズにできるようになります。
日本の仕事のシーンでよく使われる「お疲れさま」という挨拶がイタリア語にはないように、その国でよく使われる言葉にはその国の文化が反映されているものです。
今回はイタリアの仕事のシーンで話題になることやイタリア人の特性をふまえつつ、実際に仕事でよく使われるフレーズをご紹介したいと思います。
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イタリア語の挨拶
Buongiorno, tutto bene?(ブオンジョルノ・トゥット・ベーネ?)
「おはようございます。元気ですか?」
イタリア語の挨拶としてとてもよく使われるフレーズです。tutto bene(トゥット・ベーネ)は直訳すると全てうまくいっていますか、順調ですか、という意味です。
たいていの場合相手に詳しい説明を求めているというよりは「Tutto bene?」「Bene. E tu? (ベーネ・エ・トゥ?)元気ですよ、あなたは?」というようなやりとりをするための挨拶という感じです。
遅刻したことを謝る
Scusa sono in ritardo, c’è uno sciopero.(スクーザ・ソノ・イン・リタールド. チェ・ウノ・ショーペロ)
「遅れてすみません。ストライキにあたってしまいました」
イタリアの交通機関は日本ほど正確ではない上、ストライキなども頻繁に起こります。その上、イタリア人自体あまり時間にとらわれずのんびりしている人が多いため、遅刻は日本よりも日常的にあります。
それでも特徴的なのは、仕事やプライベートに関わらず自分のせいで遅れたとしても、ストライキだったとか車が発進しなかったとか、「何かが起こったせいで遅れた」と言いたがるイタリア人が多いことです。
仕事を休む
Non posso venire a lavoro oggi, ho la febbre.(ノン・ポッソ・ベニーレ・ア・ラヴォーロ・オッジ. オ・ラ・フェッブレ)
「今日は仕事に向かうことができません。熱があります」
熱が出て仕事を休む場合の表現です。
「ho la febbre(熱がある)」の表現の他に、
- 「sono raffreddato / raffreddata(ソノ・ラッフレッダート(男性) / ラッフレッダータ(女性))風邪をひきました」
- 「sono malato / malata (ソノ・マラート(男性) / マラータ(女性))病気になりました」
などの表現もあります。
週末の話題
Hai passato un buon weekend?(アイ・パッサート・ウン・ブオン・ウィーケンド)
「良い週末を過ごせた?」
イタリアをはじめとする南ヨーロッパでバカンスの話題が多いことは有名ですが、週末何をしたか・何をするかの話題も多いです。
ここで「Niente(ニエンテ)特に何も」と言ってしまうと、必要以上に同情されたり、話したくないというサインととらえられてしまうことも多いため、特別なこともをしていなくても何か小さなことでも良いので話すようにしましょう。
食べ物に関する話題
Cosa hai mangiato a colazione/pranzo/cena?(コーザ・アイ・マンジャート・ア・コラツィオーネ / プランツォ / チェーナ)
「朝食 / 昼食 / 夕食に何を食べた?」
バカンスと並んで多いのが食べ物の話題です。
特別なディナーでもない限りわざわざ食べたものの話をするものもなんだかおかしい気がして、よくわからないまま「come sempre(コメ・センプレ)いつもと同じだよ」などと返していましたが、それでは納得されません。
多少大げさに誇張して食べたものや調理方法を伝えた方が会話が弾みます。
休暇取得希望を伝える
Mi piacerebbe prendere due settimana di ferie ad Agosto.(ミ・ピアチェレッベ・プレンデレ・ドゥエ・セッティマーナ・ディ・フェリエ・アド・アゴスト)
「8月に2週間休暇をとりたいです」
Mi piacerebbe(ミ・ピアチェレッベ)は英語のI would likeにあたり、誰かに何かをお願いするとき、婉曲に希望を伝えるのに便利な表現です。
「Mi piacerebbe andare al cinema(ミ・ピアチェレッベ・アンダーレ・アル・チネマ)映画を見に行きたいです」など、さまざな表現に使えます。
インターネットに関する表現
Non funziona internet. (ノン・フンツィオーナ・インテルネット)
「インターネットが使えないよ」
Prova a spegnere e riaccendere.(プローヴァ ア・スペンニェレ・エ・リアチェンデレ)
「シャットダウンしてから再起動してみなよ」
オフィスや日常生活でもよく使われる表現です。
「Accendere・Spengnere・Reaccendere(スペンニェレ・アッチェンデレ・リアッチェンデレ)(コンピューターの電源を)つける・切る・再起動する」などはよく使うので覚えておくと便利です。
同僚を休憩に誘う
Andiamo a prendere un caffè? (アンディアーモ・ア・プレンデレ・ウン・カフェ)
「コーヒーを飲みに行きませんか」
日本でいう「お茶しよう」という表現にあたります。イタリアらしく、「お茶」ではなく「コーヒー」になるのがおもしろいところです。
仕事の合間にカフェに行って一緒にコーヒーを飲み一息つくことはもちろん、仕事が終わった後にちょっと一杯飲みに行くというような「少しの間一緒に時間を過ごす」というときにも使われる表現です。
まとめ
イタリアの仕事のシーンでよく使うフレーズをご紹介しました。
業界ごとに使われる単語も違うので、仕事をしながら覚える表現も多いと思います。それでも会話をスムーズにするとっさのひとことや、イタリア人が好む話題などを覚えておけば、たとえつたなくともイタリア人との会話が弾むはずです。
何年住んでいてもイタリア人のコミュニケーション能力の高さには驚かされます。そんな彼らと少しでも円滑なコミュニケーションがとれるように、ご紹介したフレーズをぜひ使ってみてください。
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