外国語を勉強するときに、その国の映画やドラマなどを見てリスニング力や語彙力を付ける方法がある。そんな時に聞き慣れない単語が出てきたので、調べても辞書にも載っていない…..こんな経験をしたことがありませんか?
実際のコミュニケーションではこの「若者言葉/スラング」を知らないために十分な言語のスキルがあるのに会話の意味がわからなくなることが頻繁にあります。
この記事では、辞書にも載ってないインドネシアでよく使われるスラングをご紹介します。
インドネシアのスラング10選
スラングと聞くと「ネガティブ」なイメージがありますが、本来スラングとは3つのカテゴリーに分かれます。
- 世間で普通に使われる若者のことば
- 流行語
- ネガティブな表現を表すことば
「スラング=世間で普通に使われる若者のことば」と思ってください。
ジャカルタに実際に滞在してみると、本当にたくさんの辞書にも載っていないスラングに出会います。会話では主に「動詞」の働きをするので、ここがわからないと頭が「???」になります。
よく使われるスラング10選
Bapar(バパール):憂鬱、悲観的になる、物思いに沈んだ気持ち
Baparは2つの言葉を組み合わせた造語です。
- Bawa(バワ):運ぶ
- Perasaan(ペラサアン):気持ち
1人で物思いにふけっていると、オシャベリ好きのインドネシア人に必ず「Bapar」と言われます。
Kepo(ケポ):何でも知りたがること
Kepoとは人のプライバシーな問題を「根掘り葉掘り」聞きたがる事を言います。
Nongkrong(ノンクロン):集まってオシャベリすること
友達と集まって、カフェなどでオシャベリすることをいいます。
Nyokap・Bokap(ニョカップ・ボカップ):自分の母親・自分の父親
インドネシア語にはIbu(お母さん)という言葉がありますが、使われる対象範囲が広いので自分の母親を指す場合は、スラングでNyokapを使います。
Cewek・Cowok(チェウウェ・チョウウォ):女・男
「女性」「男性」のくだけた言い方、目上の人には使いません。
Jomblo(ジョンブロ):恋人がいない、独身、シングル
男性にも女性にもつかいます。
Lebay(レバイ):オーバリアクション
リアクションが大げさなときに使われます。
Galau(ガラウ):落ち込む、へこむ
GalauはBaparと似ていますが、恋愛感情において使うことが多いです。
Mager(マゲール):怠けからくる「うごきたくない」感情
Magerは2つの言葉を組み合わせた造語です。
- Malas(マラス):なまける
- Gerak(ゲラック):うごく
お腹いっぱいだから「うごきたくない」など、今はうごきたくない事を表現します。
Cabe-Cabean(チャベ・チャベアン):ミーハーな10代の若い女性
ミーハーな10代の若い女性のことをいいます。
ショートメールやメッセージアプリなどで使われる略語
インドネシア語は、表記体系が「ラテン文字」です。ラテン文字は省略文字が作りやすいため、英語などでも多くの略語が使われます。
インドネシアにおいても、メールなどは略語が多く使われ、暗号文みたいな「意味不明」な文章が送られてくることがあります。
よく使われる略語
- Wib=Waktu Indonesia Barat (ワクトゥ・インドネシア・バラット)/西インドネシア標準時間
インドネシアの国土は東西に長く西部・中部・北部と標準時間が違います。そのため首都などのジャカルタがある西側はWibと略されます。バリとジャカルタでは同じインドネシアでも「1時間」の時差があるので注意が必要です。
- Ka=Kereta api(電車)
- Bbm=Bahan Bakar Minyak(石油燃料)
- Jabotabek=Jakarta Bogor Tangerang Bekasi(ジャカルタ・ボゴール・タンゲラン・ベカシ)/ジャカルタ周辺の都市圏
- Aq=Aku(わたし)
- Km=Kamu(あなた)
- Dy=Dia(かれ)
- Gpp=Gak Apa-Apa(大丈夫です)
- Blm=Belum(まだ~)
- Sdh=Sudah(すでに~)
スラングはおもしろい
スラングの勉強は必要なの?と思うかもしれませんが、オシャベリ好きなインドネシア人とのコミュニケーションにはスラングが欠かせません。
スラングはコミュニケーションのなかで、感情表現を表したり、笑いのツボとして使われたりと理解できると使い勝手がいいです。また、現地の人達にとってスラングを話す外国人は「フレンドリー」な印象を与えて早く打ち解けるコツになります。
特にインドネシア語には丁寧語がなく、年齢の差を意識して、喋り辛くなることがないため、スラングが使いやすいです。
ネガティブなスラングはできるだけ使わない
スラングの中には「ネガティブ」や「セクシュアル」な表現を与えるものも多いです。また、このような表現はよく「笑い話」などにも使われます。
でも外国人の私たちが、ネガティブな表現のスラングを使う事はおすすめしません。「間違って伝わる」可能性があるからです。
母国語の日本語でさえ、ささいな言い間違いで大問題になります。マイナスな印象を与えないためにも、時と場合を見定めましょう。
インドネシア語だけじゃない、いろんな言葉が飛び交う現場
インドネシアの多様性は豊かで、首都のジャカルタがあるジャワ島だけでも「インドネシア語」「ジャワ語」「スンダ語」の3つの言語があります。観光地で有名なバリ島にも「バリ語」があります。
1つ1つの言語は、全く異なります。実際ジャカルタで生活するとインドネシア語とは全く違う言語にも触れられます。
まとめ
スラングはラフな日常会話の表現なので、大人から子供まで使える便利な言葉。そしてネイティブの会話になれるための第一歩です。
また、時代の流れとともに新しい言葉が生まれるので、それをマスターするのが外国語を勉強していて、面白いポイントになります。
この記事で紹介しているスラングは、どんな場面でもつかえる当たり障りのない物になります。皆さんも試してください。
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