アメリカの大統領選挙で毎回のように国民の大きな関心を集めるトピックの1つが医療政策についてです。
それに密接に関係するのが、医療分野に携わる人々。日々の仕事内容はもちろんのこと、彼らの年収にも健康保険などの政策が間接的に関わってきます。
では、アメリカの医療分野で働いている人達はどれくらい稼ぐのでしょうか?働いている地域や経験年数で給料が変わってきますが、平均的にどれくらいの収入を得ることができる職種なのかをここでご紹介します。
※1ドル=112円
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アメリカの平均年収とは
平均年収
まずはアメリカ合衆国の平均年収はどのくらいなのでしょうか。2017年のアメリカ国勢調査局によると、6万1,372ドル(約687万円)だそうです。
ちなみに日本の平均年収はといいますと、2017年は432万2,000円とのこと。日本とは250万円ぐらいの差があることになります。
そこだけ見るとアメリカの方がお金がもらえる!と感じてしまいそうですが、生活していくには物価も考えなくてはいけませんし、これはあくまでも平均です。
平均年収を稼ぐ人は、余裕で上位50%に入る
興味深い点は、全米の家庭を比較すると上位50パーセント、全体の半分より上のカテゴリーに入るために必要な年収額が、5万5,000ドル(約616万円)であるということ。この金額は先に述べた平均年収より下がっています。
5万5,000ドル以上稼げば、アメリカ国民を年収のみで分けたときに上半分のグループに入るということなのですが、逆に言えば、国民の半分以上が逆の年収の少ない側に属するということになります。
アメリカの医療従事者の年収
ここに記載する医療従事者は全てライセンスなど、きちんとした資格を持たないといけないので、渡米して働こう!と思って簡単に始めることができない職業です。しかし参考のため、掲載しておきます。
医者
専門や、手術をするかしないかで給料にかなり差があります。平均は20万8,000ドル(約2,340万円)で、手術をする医者の方が給料がもっと高くなります。
Physician Assistant
医者の管理下で診察したり、処方箋を出したりする特別な資格を有する職業。平均給料額は10万8,610ドル(約1,216万円)です。
正看護師
平均7万1,730ドル(約803万円)
理学療法士
平均8万7,930ドル(約984万円)
*全てアメリカ合衆国労働省労働統計局からの出典
Physician Assistantはアメリカでは確立されており、よく見かける職業ですが、日本にはまだありません。看護師は、日本の給料と比べたときにかなりの差が出る職業の代表として名前が挙がります。日本では平均年収が500万円のようです。
しかし、それよりも差が大きいのは理学療法士です。日本では400万円ぐらいだとか。アメリカではその倍以上、すごい開きですよね。
アメリカの医療系の営業職の年収
医療系の企業で営業をしている人の年収はどのくらいでしょう。営業成績にもよると思いますが、意外と悪くないかなと思います。
医療薬系の営業
平均12万2,107ドル(約1,367万円)
医療系器具の営業
平均16万7,554ドル(約1,876万円)
*ともにwww.medreps.comより出典
これらの額はどうやらベースの額ではなく、出来高も含めた額のようです。ですので、商品が売れなければ、もらえる給料も少なくなります。
ただ、職種によっては経験や専門知識が必要になりますが、医者などのように「資格」を持たなくても就くことのできる仕事です。ただし、医者相手に仕事をするため、高いレベルの英語力が必須となります。
アメリカの医療系の研究者の年収
他に医療系で気になる分野としては、研究者枠だと思います。こちらの平均年収は5万2,330ドル(約586万円)。研究の分野や、働く研究室がどこに属するか(大学や医薬系メーカーなど)によっても変わってくるようです。
この職業は資格の有無より、その分野を大学や大学院で専攻してきたかが大事な点だと思います。
ただし、この年収は現地で採用された人のものです。日本で研究をしている人が、別のプログラムで期間限定で2年ほどアメリカに渡米して……といった場合には適用されません。
アメリカの医療従事者の需要
アメリカの労働統計局によると、2016〜2026年の間で18パーセント医療系の仕事が増えると予想しています。これは他の分野では見られないぐらい高い増加率なので、どれだけ医療系の仕事が注目されているか分かるでしょう。
将来も仕事の需要がある、という点では安定した収入を得ることができる分野です。
インターネットで、転職にお勧めの職種ランキングなどの記事を見掛けることがありますが、いつも何かしらの医療系の職種がランクインされています。
資格を要する職業が多いですが、クラスを少し取るだけで取得できる資格もあります。ただ、英語を母国語としない人にとっては、専門用語を含め、どれだけ早く技術や知識を習得できるかが、仕事に就けるかどうかの大きなカギになると思います。
まとめ
医療系の業種はアメリカの平均年収ぐらい、または、それ以上の給料が付与されています。
同じ職種でも国が変わると扱いが変わるのか、日本と比べると給料にかなりの差があるものもあります。正看護師や理学療法士がいい例です。また、医療系商品の営業は成績次第で高収入が可能!
どの職業も英語力は必要となりますが、今後も高い需要の分野ですし、アメリカで職を手にするのにはお勧めかもしれません。
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