どうも!海外在住歴約8年の坪田(@tsubota_jp)です。
海外で就職した先がブラック企業だった場合、あなたならどうしますか?我慢して働く、スキルを磨く、日本へ帰国する……など選択肢があります。結論からいえば、すぐに転職活動を始めましょう。もちろんスキルを身に付けて。
海外で就職してまでブラック企業で働く必要はありません。今回はブラック企業へ就職してしまった場合の対処法についてご紹介します。
海外就職先がブラック企業だったら?
ブラック企業が日本国内だけの問題だと思っている方も多いのではないでしょうか。確かにニュースでもよく取り上げられていますが、ブラック企業は日本国内だけの問題ではありません。
海外においても同様にブラックと呼ばれる企業があります。万が一、そんなブラック企業に就職してしまったら「我慢する」のではなく、すぐに転職活動を始めましょう。
転職活動を始める
僕の友人でも海外のブラック企業で働き、心身ともに疲れてしまった人が何人かいます。ブラック企業勤務は慣れない海外生活をさらに苦しめることになるので、まずは自分の体を優先し、転職活動を始めましょう。
ただし、転職活動を始めればすぐに全て解決かというと、そうではありません。次のことも同時に進めてみてください。
スキルを身に付ける
転職活動を進めると同時に、海外で搾取されないスキルを身に付けましょう。
具体的には英語とプログラミングです。英語の話せる日本人は重宝されますし、プログラミングを身に付ければ、どこの国でもどこの企業でも働くことが可能です。自分自身の価値を高めることも同時に行いましょう。
業務経験を積んでおく
ブラック企業勤務であっても立派な職務経験です。転職するまでの間にできる限り業務経験を積んでおきましょう。先輩や上司の良いところを学び、自分のスキル向上に役立てましょう。
転職時に「前職では〇〇をやっていました」と言えるようになれば、もう未経験ではありません。少しでも自分のプラスになるように、学べることは積極的に学ぶことが大切です。
海外のブラック企業にはどんな種類があるの?
さて、海外のブラック企業はどのようなものがあるのでしょうか?サービス残業?長時間労働?休日出勤?さまざまなものが存在します。
就労ビザを発行しない(されない)
海外で就職したけど、企業から就労ビザが発行されない場合は多々あります。その場合、ノービザ(観光ビザなど)で働くことになります。
もちろん、違法就労になるので見つかれば捕まることになるのですが、ノービザのまま働いている日本人は意外に多いのです。
就労ビザの発行は意外に手間の掛かる作業なので、敬遠する企業も多いのです。
契約よりも給料が少ない
最初の話と給料が変わるなんてことがあります。もともと月20万円で雇用契約をしていた友人が、給料日に経営者から「思っていたのと違う」という話をされ、3分の1になった事例があります。
契約では給料は固定なので「思っている」「思っていない」は全く関係ない話なのですが、給料日に給料額が突然変わることがあります。
一度あることは今後も続くことが予想されますので、まずは満額支払ってもらえるように交渉し、速やかに次の仕事を始めましょう。
ホテル勤務で宿泊費徴収
ちょっと変わった事例ですが、海外のホテルに泊まっていた友人が、そのホテルで働かないかと声を掛けられました。ちょうど海外で仕事を探していたため、友人は快諾。海外滞在3日目で仕事が決まりました。
しかし、契約内容が少し変でした。
- 宿泊費は全額個人負担
- 食事のみ無料
- 給料なし
友人は仕事が決まったと喜んでいましたが、就職とは程遠く、インターンシップにも満たない内容。こういった、海外で働きたい日本人を安く使いたい企業は山ほどあるのです。
ビザ奴隷
就労ビザの更新をチラつかせて働かせる方法です。
海外で正式に働くためには就労ビザが必要です。そのため、企業側が圧倒的有利になるのです。そんなブラック企業で働いた日本人の記事「イギリスでの現地採用は甘くなかった!夢の海外就職で直面した”ビザ奴隷”の現実」も併せてお読みください。
格安な生活費をうたい文句に安月給で雇う
「生活費は〇〇円で日本の3分の1で生活できます」「貯金できます」。と書いている募集要項を見かけることがあります。
確かに生活はできるのですが、生活は相当カツカツになります。友人は貯金を切り崩しながら働いていました。安い生活費をうたい文句にする企業は要注意です。
海外就職でブラック企業を避けるための方法は?
ブラック企業を避けるための方法は1つしかないと思っています。それは日本の大手転職エージェントを使う方法です。「なんだそれ、日本と同じじゃん」と思った方、その通りです。ではなぜ、大手の転職エージェントを使うべきなのでしょうか。
大手の転職エージェントを使う
それは、日本の大手転職エージェントを使う会社は「お金を持っている」「支払い能力がある」からです。
通常、転職エージェントの場合は、採用が決まった段階で給料の約2カ月分の手数料を支払います。月額30万円なら紹介料は60万円です。お金を払う企業は、それだけ採用に真面目に取り組んでいるのです。
逆に海外のブラック企業は会社に「お金がない」というのが共通しています。ブラック企業は紹介料を払いませんし、払おうとも思いません。そんな企業が就労ビザを出したり、給料を支払ったりというのは難しいですよね。
現地に行く
気になる企業が現地にあるなら、ぜひ足を運んでみましょう。そして、話を聞いてみましょう。現地には、日本では聞くことのできない「リアル」な声が落ちています。その声を拾い集めて、状況を判断してみてください。
実際に海外へ行くのは手間かもしれませんが、その手間が今後の就職に影響を与えます。
LCCを使えば5万円以下で海外に行くことができます。仮に海外でブラック企業に勤めてしまい、給料が毎月5万円も低い契約になってしまう可能性を考えれば、トータルで損はしないはずです。
自分からブラック企業を引き寄せてしまう人の特徴
僕は海外滞在歴が8年ほどになり、いろいろな人を見てきました。そして「なんでブラック企業で働いているんだろう」と思うことがあります。
よく考えてみると、その人たちには共通していることが1つありました。それは「経験がない」と自分から告白しているということです。
「経験がない」は「仕事ができません」と白状しているのと同じ
「経験はありませんが、やる気は人一倍あります」という精神力を売り出す方は結構多いのですが、こういった方はブラック企業に吸い寄せられる傾向が強いように思います。
「経験を積める仕事」と「給料をもらえる仕事」は同時に成り立たないと思っている人も多いかもしれませんが、そうでもありません。一方を得たら、一方を失うようなトレードオフの関係ではないので、仕事において両者は両立します。
「経験がないから、給料安くても働かせてください」という日本人が意外と多いので、海外の企業も「安く日本人を使える」という認識になっていくのです。
「できない」ことではなく「できる」ことを伝える
経験がなくても、「これとこれはできます」などポジティブに攻めていきましょう。そうすれば、多少の条件は良くなるはずです。
また、自分の中で最低限の条件を決めておき、それを下回るようなら「断る」勇気も必要です。
まとめ〜万が一海外でブラック企業に就職してしまったら
海外で就職するまでは、ブラック企業かどうかは分からないもの。入った後に気付くことが多いのです。
海外でブラック企業に入社してしまったら、
- 精神を削られる前に転職活動を始める
- スキルを身に付ける
海外でブラック企業に入社しないためには、
- 大手の転職サイトを使う
- 現地に足を運んで「リアルな声」を集める
せっかくの海外就職を無駄にしないために、今できることを淡々と進めていきましょう。
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