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海外でブラック企業にはまってしまった就職経験談

  • 公開日:
  • 更新日:
冬

「働きやすい環境に憧れる」「プライベートが充実した生活を送りたい」など、自由なライフスタイルを求めて海外やカナダに行く人が多いですよね。

しかし、残念ながら日本と同じように、海外、そして私の住むカナダにもブラック企業があります。ブラック企業とはどんな勤務形態なのか、どんな労働環境なのか、カナダのブラック企業で働いた私の経験をもとに、ブラック企業の実情をご紹介します。

憧れの海外就職で、ブラック企業に騙されないように知っておきたい情報です。

※1カナダドル=78.92円

海外にもブラック企業がある現実

カナダで直面したブラック企業

カナダの国旗

自由な働き方や、プライベートの時間を大切にする風潮のあるカナダですが、残念ながらブラック企業もあります。

私が働いていたネイルサロンでは、オーナーの方針に不満を持つ人が多く、開業からわずか半年で15人も退職しました。給料未払い、サービス残業、勝手な雇用契約変更、人種差別、休憩時間なしなど、多くの問題がありました。

海外のブラック企業では何があったのか

契約時とは違う勤務形態

ミーティング

面接時に、週3日でパートタイム勤務の希望を伝え、オーナーの了承を得ました。しかし、1ヶ月後には週6日のフルタイム勤務になりました。再度希望を伝えると「OK、OK」と流され、その後もスケジュールは変わりませんでした。

さらに、ネイリストの仕事だけではなく、マネジメント業務や事務業務まで任されるようになりました。仕事を任されることは嬉しいのですが、報告や相談もなく急に変わる環境に、戸惑うことが多かったです。

給与問題

コイン

私はサロン開業と同時に採用されました。最初は研修期間も兼ねて、時給14カナダドル(1104円)からスタートでした。

しかし、サロンオープンの1ヶ月後からマネージャーとしての業務も増え、サービス残業をすることが増えました。時給アップの相談をすると「OK、OK」と流され、その後も時給は据え置きでした。

また、英語を話せず、無言で接客をする新人ネイリストがいました。サポートがないと接客ができないレベルです。しかし、彼女は私よりも高い時給をもらっていることが判明しました。オーナーと同じ出身国のネイリストは時給が高い、納得のいかない給与設定でした。

サービス残業の問題

ネイル

9:30:出勤

10時のサロン開店前に準備が必要です。洗濯、掃除、予約確認、従業員マネジメント、前日の売上計算などを30分の間に済ませます。

時給は出ないので、開店時間の10時に出勤する人もいます。暗黙の了解で、真面目な日本人が早く出勤します。早く出勤しても評価されないので、サロンの方針に不満を抱えている人ばかりです。

10:00:サロン開店

開店と同時にお客さんが来店します。施術をしながら、従業員に指示を出したり、飛び込みのお客さんの対応などもします。

12:00:オーナーが出勤

朝の慌ただしい時間が落ち着いた頃、オーナーが出勤します。飛び込みのお客さんが来たときは、予約が埋まっていても、スケジュールを詰めて予約を受け付けます。

14:00:昼休憩

空き時間があれば休憩時間が取れます。予約で埋まっていると、休憩や昼食時間はありません。休憩中に飛び込みの来店があると、休憩は中止しなければなりません。

16:00:オーナー退勤

オーナーは夕方に退勤します。その後から、さらに予約が増えて忙しい時間帯になります。

19:00:サロン閉店

19時まで予約が埋まっているので、すぐには閉店できません。しかし、時給は19時までしか発生しないので、毎日サービス残業をしています。

20:00:退勤

サロン閉店後に、片付けや翌日の準備などをします。

海外でブラック企業に勤める従業員の不満

悩み

サービス残業

時給が発生するのはサロン閉店の19時まででした。しかし、スケジュール上19時には閉店できず、毎日サービス残業をしていました。サロンのスケジュール管理をするのはオーナーです。

チップの不当配分

契約では、お客さんにもらったチップは100パーセント受け取れることになっています。しかし、オーナーはチップ額の計算をせず、勘でチップを従業員に割り当てていました。

自分で記録していたネイリストが計算した金額と比較すると、1ヶ月で100カナダドル(7892円)も差がありました。

休憩時間なし

スケジュール上に休憩時間は確保されていませんでした。しかし、予約スケジュールはほぼ埋まっており、早く施術を終えたら、休憩を取れるというシステムです。

忙しい日は水分補給もできず、体調を悪くするネイリストもいました。私は1ヶ月で5キロも痩せて体力が落ち、頭痛や体の痛みと毎日戦っていました。

資材不足や設備不良による従業員のケガ

グローブなど必要な資材がなく、手を切って出血をしたネイリストがいました。また、椅子やテーブルの高さのバランスが悪く、体を傷める人がとても多かったです。症状がひどい人は、痔やぎっくり腰になっていました。

海外のブラック企業を辞めた理由と流れ

悩み

マネージャーである私に、多くの従業員が相談をしてきたので、オーナーに話し合いを要求しましたが、拒否されました。さらに、オーナーがサロンに来る日数や時間も減り、退職希望の話も聞き入れてもらえませんでした。

全従業員と話し合いをし、複数の従業員が退職届をサロンに置いて、辞めることになりました。

海外のブラック企業から未払い給与を勝ち取った経験談

勝ち

カナダ政府機関の「サービスカナダ」に、サロンの環境問題や給料未払いなどの事実を報告しました。報告から約半年後にサービスカナダから連絡があり、話し合いが始まりました。 

話し合いの流れから、お金を受け取るまで

  • スケジュールのデータ、給与明細、T4(日本で言う源泉徴収書)、環境問題を文書にまとめたものなどを証拠としてサービスカナダへ提出  
  • 電話で合計3回、サービスカナダと話し合い(うち1回はサロンのオーナーも参加) 
  • 報告から8ヶ月後、未払い分のお金を受け取る(政府機関から小切手が届く)

膨大な英語での資料づくり、長時間の話し合い、オーナーから言葉の攻撃など、体力と気力を使いました。しかし、サロン側に問題があることが明らかだったので、政府機関の人が味方となってくれてサポートしてくれました。

まとめ〜泣き寝入りせずに、自分の意見をはっきり伝えよう

伝える

日本人は謙虚で主張をしないという印象を持たれがちです。しかし、海外では自分の意見を主張することが普通です。自分の不満な気持ちや意見は、はっきり伝えましょう。

海外では事前にブラック企業かどうか見分けることは難しく、働き始めてブラック企業だと気づくことがほとんどです。不正なことに対して泣き寝入りをせずにサービスカナダへ相談したり、トラブルを防ぐために自分で勤務記録をしておくことが大切です。

日本とは違う、海外のライフスタイルに合わせて、充実した生活を送りましょう。

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