マレー語の学び方とは?マレーシア人と会話するときに便利なフレーズ

マレーシア 東南アジア

海外で生活する上で、まず心配なのが現地の言葉ではないでしょうか。言葉が分からなければコミュニケーションを取るのが難しくなります。

マレーシアはイギリス植民地だったという時代背景もあり、公用語として英語を話す人口がかなり多いです。しかしマレーシアの国語であるマレー語を話せることで、マレーシア人とより親密になることができるでしょう。

マレー語についてと、私の経験を踏まえた、覚えておくと便利なマレー語のフレーズをいくつか紹介します。

マレー語概要

ビーチ

公用語

国民の70%を占めるマレー系民族が政治などに多く関わっているため、国の第1言語はマレー語です。そのため、マレーシア国内で使用される公式な書類などでは常にマレー語が使われています。

マレー系の民族同士ではもちろんマレー語が話される場合が多いので、マレー語を知ることでマレーシアで生活しやすくなります。

マレーシア内でも地域によっては若干発音の違うマレー語が話されていて、日本の方言のようにそれぞれの地域で特色のある言い回しもあります。マレーシアでは方言のことを「スラング」と呼んでいます。

マレーシア内で標準語を話す地域は13の州と3つの連邦直轄領の中でサバ州のみです。首都であるクアラルンプールでも訛りが強いマレー語が話されています。

マレーシアで使われているその他の言語

マレーシアにはマレー系民族と中華系民族、そしてインド系民族が共存しています。国語がマレー語なので、マレーシア国民のほとんどはマレー語を話すことができます。

加えて、中華系民族は、中国語・広東語・福建語・客家語を自分の実家の地域ごとに話し、インド系はヒンディー語とタミル語を話します。

そして、マレーシア人は英語教育が発達していることと、外国人が多くいるという環境のため、ほとんどのマレーシア人が英語を話します。そのため、驚くことに中華系とインド系のマレーシア人は基本的にトリリンガルです。

中華系民族は、両親の実家が違う系統の場合、両方の言語を話すことができるので、多い人で5つの言語を操れることもあります。私達日本人にとっては想像のしにくい環境ですが、これはマレーシアの大きな魅力の一つと言えるでしょう。

マレー語の勉強方法

辞書

日本人がマレー語を学ぶ場合に必要なのは単語力です。理由は文法が日本語ほど複雑でないため、単語を覚えれば相手に意思表示することができるのと、相手が何を言っているか理解することができます。

しかし、それは口語としてのマレー語です。文語であったり、ニュースや政府関係のスピーチなどで使われる正式なマレー語は単語1つ1つが丁寧語に変化するため、いくら口語のマレー語を習得していても慣れるまで時間がかかります。

マレー語は、元々日本語のように少し回りくどい表現が多い言語でしたが、一般の人々が話しやすいように簡略化されていきました。

基本的にマレーシア人と意思疎通を図るという目的でしたら、口語で使われる単語を1つずつ覚えていくことが一番の近道です。

挨拶で使えるマレー語のフレーズ

挨拶

マレー語で「Hou are you?」と言うのは「Apa kabar?(アパ カバール?)」となります。これは英語と違って、人と会った時に初対面でも使える便利な言葉です。

もし相手に先に言われたら、「Kabar nya baik(カバール ニャ バイック)」と言えば、これで「元気です」という意味になります。

これに続いて「Terima kasih(テゥリマ カシー)」と言えば「ありがとう」という意味になります。

日本語で目上の人に「ありがとう」と言えば失礼になりますが、日本語と違ってマレー語では目上の人に対して「ありがとう」と言って問題ありません。

そのため、誰かに何か良いことをしてもらったら、いつでも「Terima kasih(テゥリマ カシー)」と答えるようにしましょう。

会話の中で少し入れると良いフレーズ

黒板

マレーシア人の多くが英語を話せます。そのため、こちらがマレー語を話せない場合には英語での会話が基本になるかと思います。そんな中でもいくつかのマレー語を英語の代わりに入れるだけで、相手は親しみを感じることができます。

たとえば、相手になにかをお願いする時に「Please」の代わりにマレー語で付け加えられるフレーズが2つあります。

1つ目は、「Minta Tolong(ミンタ トロン)」で「お願いします」という意味になります。2つ目は「Boleh kah?(ボレー カー?)」で「いいですか?」という意味になります。「Minta Tolong(ミンタ トロン)」の方が丁寧な響きになります。

たとえば、目上の人に何かお願いする場合には「Minta Tolong」、親しい友人などでは「Boleh kah?」を使うなど、シーンによって使い分けましょう。

とても使い勝手の良い単語

マレーシア

上述した単語の一つで「Boleh(ボレー)」という単語がありますが、これは物を頼む時に使える単語です。それに加えて、了承する場合、許可する場合にも使うことができます。

そしてその使い方もかなり多様なため、会話の中で最も頻出度の高い単語の1つです。

マレーシアの国民性を表す言葉で「Malaysia Boleh(マレーシアボレー)」という言葉があります。これはマレーシア人に何かを尋ねても、何か頼み事をしても、とにかく「Boleh(ボレー)」と返答することが多いところから来ています。

そしてそれの意味することは、マレーシア人は非常に大らかで懐の深い国民性を持っているということです。そのため私達もその国民性を見習って、「Boleh(ボレー)」という言葉を使いこなせるようになりましょう。

まとめ〜言葉を覚えてコミュニケーションを円滑に

日本人が海外で働こうとした場合にぶつかる言語の壁は、実はマレーシア国内の同じ国民同士でも生まれる可能性のある壁なのです。そのため、外国人のマレー語習得にも、言葉の壁を理解しているマレーシア人はとても寛容です。

マレーシアで働いて、マレー語を覚える環境は十分整っています。同時に英語も学習することができるので大変おすすめです。紹介したフレーズを駆使して、マレーシア人と円滑なコミュニケーションを取りましょう。

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記事を書いた人
マレーシア

東南アジア在住歴5年、海外渡航歴30回以上。現在はマレーシアペナン島にある現地企業で働いています。2017年に現地の女性と結婚。英語よりもマレー語を話す毎日で、現地の情報収集はもっぱら現地人から。ペナン島の情報を、日本人目線からと現地人情報からのダブルでお届けします。

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