日本にいるときは季節の変わり目に不用品を処分したり、家の中を見直す機会が多くありましたが、一年中熱帯気候のシンガポールでは、不用品を見直すタイミングがなかなか難しく、必然的に物が増えてしまいます。
捨てるのはもったいないけど譲渡先がなく困っているものや、邪魔だけど処分の仕方がわからない大型家具などはありませんか?この機会に家の中の不用品を見直してみましょう。
※1シンガポールドル(SGD)=約82円
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シンガポールのゴミの捨て方
一般的に各階や各部屋に設置されたダストシュートからそのままゴミを投げ込みます。あるいは、公共エリアにある共有ゴミ捨て場に捨てます。
ゴミ捨ての際、シンガポールでは分別はしません。指定のゴミ袋などもないので、紙袋やプラスティック製の袋などにまとめて、ポイッと簡単に捨てることができます。
捨てずに再利用の兆しも
ここ数年はゴミの量削減運動の一環として、リサイクルやゴミの分別に関する活動が盛んで、分別シールの貼られたゴミ箱を見かけるようになりました。でも分別をせずいろいろなゴミを投げ込む人も多く、まだ浸透していない現状があります。
シンガポールのゴミの量を減らすためにも、不用品を再利用したり、リサイクル業者を探すなどしてうまく地域コミュニティーを活用していけるといいですね。
まだ使える衣類や生活用品などの小物類
衣類、細々した生活雑貨、アクセサリーの小物類は、小さいのでそのまま捨てることができます。
しかし、状態の良いものやまだ使っていないものなどは、処分をためらってしまうこともあるでしょう。そんなときはフリマアプリやウェブサイトを利用して譲渡してしまうのがおすすめです。
国内の主流アプリは「carousell」
シンガポールでは「carousell(カルーセル)」というフリマアプリが現在主流です。英語に抵抗がある人は、日本人向けの「お役立ちウェブ」というウェブサイトもあるので、そちらを利用するのが安心です。
利用者も多いのでcarousellは反応が早いのですが、受け渡しの際にドタキャンや、急な待ち合わせ場所の変更依頼があったりするので、慣れないうちは少し疲れてしまうかもしれません。相手の都合に合わせすぎないことがポイントです。
日本人向けやベビー用専門コミュニティーも
一方でお役立ちウェブは、お問い合わせなどの反応がゆったりではありますが、基本的には日本人同士なので、一度連絡が来るとほとんどの場合お約束もお受け渡しもすべてがとてもスムーズです。
安心できるというのもありますが、1日でも早く処分したいというときにはcarousellとの併用がいいでしょう。
その他、ベビーグッズは「BMBーBless for Mummies and Babiesー(ビー・エム・ビー)」というフェイスブックのコミュニティーページに加入すると、無料譲渡したいベビーグッズを掲載できます。
住居によって処分価格が違う粗大ゴミ
HDB(国営住宅)の場合
所属地域のタウンカウンシル(町会)への問い合わせが必要ですが、基本的にHDBの住人は毎月3つまで粗大ゴミは無料で捨てられます。
4つ目以降はお金が発生しますが、SGD5(約410円)程度の低価格で処分が可能です。廊下の外に出しておくと持っていってくれるそうなので楽です。
ただし、ベッドとマットレスで2つとしてカウントされるので、引き取りに来てもらう前にきちんと自分で正確な個数の確認が必要です。
また、家の中に入って粗大ゴミを持ちだすお手伝いはしてくれませんし、解体サービスも行ってくれないので、自分で用意をしておかなくてはなりませんが、格安なのでとてもうれしいサービスですね。
コンドミニアムの場合
コンドミニアムの粗大ゴミのルールはさまざまです。粗大ゴミの日を月に何回も定期的に定めているところもあれば、年に1、2回しか回収サービスを手配してくれないところもあります。
マネジメントオフィスに問い合わせると、回収業者を紹介してくれることもありますが、他社との料金比較ができないため、即決するのは勇気がいります。
コンドミニアムの見積もり体験談
そこで私は、4社をネットで探し出して見積もり依頼を行いました。
クイーンサイズのベッドとマットレス、6段の大きな本棚、そのほか棚などの中型家具の合計5点で見積もりを出してもらったところ、最安値がSGD120(約9,840円)で最高額がSGD230(約18,860円)でした。
ちなみにコンドミニアムのマネジメントが紹介してくれた業者からは、SGD180(約14,760円)との見積もりをいただきました。
ただ、もっと大きい家具の処分など、粗大ゴミの量が増えるほど料金はあがってきますので、いずれにしても粗大ゴミの処分は高額になってきます。
まだ使える大型家具はほしい人へ
フリマアプリの活用
粗大ゴミの処分は高額なので、不用品を常日頃から整理をし、大型家具は使えるうちに譲渡してしまうというのもおすすめです。
英語に抵抗のない方なら、フリマアプリ「carousell(カルーセル)」を利用してみるのがいいですよ。「Give Away」や「Free」と掲載すると、アップして数時間で何件ものお問い合わせがすぐにきました。
アプリで譲渡の注意点
掲載する際に「運び出しの際にお手伝いはしません」「ご自身で配送の手配はしてください」「返品は受け付けません」など記載していたので、一切問題は発生せず簡単にお取引できました。
このアプリを活用し、しまいには処分する必要のなかった中型家具も思い切って譲渡し、家の中がすっきり片付きました。
しかし、プロの配送業を雇って取りに来た方もいましたが、ご自身で持っていくと家族連れでいらっしゃる方もいたので、運び出しの際には壁や扉を傷つけられないように注意を促しましょう。
友人へ譲渡
フリマアプリの活用はとても便利ですが、掲載する手間やお問い合わせの返信などがおっくうな人もいます。
その場合は、まず友人に声をかけてみるのもいいでしょう。特に子供関連の家具類はとても重宝されるのですぐに欲しい人がみつかることもあります。
私も大きなベビーベッドが不要になった際、友人にメールで「解体と運び出しをご自身でアレンジしてくださる方限定」で譲渡を希望したところ、すぐにもらい手がみつかりました。
思い出の品を友人が喜んで使ってくれるというのはとてもうれしい気持ちにもなれますし、長い海外生活でお互いに助けあうことは、とても良い交流になるでしょう。
住居にいる身近な人への声掛け
ちなみに、コンドミニアムにいる清掃員に聞くこともいい方法です。衣類や小物など、意外と喜んでもらってくれますし、大きめの家具も、試しに声をかけてみると、トローリーを持ってもらいに来てくれることもあります。
8カ所ある寄付窓口へ持っていく
捨てるのはもったいないけど、一つ一つ譲渡先を探すのも面倒という方は寄付をすることもできます。
「Salvation army(サルベーション・アーミー=救世軍)」のシンガポール島内8カ所の窓口へ持っていけば、無料で寄付が完了します。手続きも必要なくとても簡単なので、近頃は日本人も利用する人が多いです。
有料で引き取りもあり
大型家具に関しても、予約をすると家まで取りに来てくれます。その際には献金扱いの「SGD60(約4,920円)をお支払いください」とアピールがありますが、自分で窓口まで運ぶ運送料や手間を考えると許容できる額ではないでしょうか。
衣類や小物類、大型家具もまとめて1カ所に寄付できるのはとても楽なので、ご自身の希望と都合に合わせていろいろ探してみるのも楽しそうですね。
コンドミニアム内のサイトも探してみよう
使えなくなってしまったものは、ゴミとして処分するのは仕方ありませんが、まだ使用可能なものや、思い出の詰まった品はなかなか捨てるのに勇気がいります。
また、小物はいいですが、大型のものは処分をするのに高額な費用がかかってしまうので、うまく譲渡できるアプリやコミュニティーを活用して費用を抑えられるといいですね。
最近、コンドミニアムによっては「iCondo(アイコンド)」という住人同士が交流できるアプリを導入しているところもあります。アプリ内では不用品を出品するコーナーがありますので、利用してご近所さんに譲渡する方法もあります。
まとめ
ご自身の納得できる形で不用品を処分するのが一番ですが、使えるものをうまく活用していくと費用を抑えることもできます。
この機会にシンガポールで断捨離をはじめてみるのはいかがでしょうか。
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