ミャンマーで銀行口座を開設しよう!(必要書類・注意点)

ミャンマーの銀行口座の開き方 東南アジア

海外で生活する上で必要になってくるその国での銀行口座の開設。ここミャンマーでは、口座を開設している日本人ももちろんいますが、こちらの銀行の口座を開設せずに暮らしているという人もいます。

ミャンマーの銀行は以前、政情不安で倒産したところがあり、多くの人が大金を失ったという背景も一因かと考えられますが、ミャンマーの銀行に対して日本人が持つ印象は様々あるようです。しかし、口座を作ると暮らしはもっと便利になります。

今回は、ミャンマーの銀行口座の開き方についてご紹介します。

ミャンマーの銀行について

2013年に(株)ジーエービーが発行した「ベトナム・カンボジア・ミャンマー進出マニュアル」によると、現在、ミャンマーには、政府系銀行、民間銀行、それぞれ以下の銀行があります。

銀行名

<政府系銀行>

  • Central Bank of Myanmar
  • Myanmar Agriculture Dvpt.Bank
  • Myanmar Economic Bank
  • Myanmar Foreign Trade Bank
  • Myanmar Investment & Commercial.Bank
  • Government Emprloyee Bank

<民間銀行>

  • Co-operative Bank Ltd.(CB Bank)
  • Sibin Tharyar Yay Bank Ltd.
  • First Private Bank LTd.(HQ)
  • Innwa Bank Ltd.
  • Kanbawza Bank Ltd.(KBZ Bank)
  • Myanmar Livestock & Fisheries Development Bank Ltd.
  • Myanmar Citizen Bank Ltd.
  • Myanmar Industrial Development Bank Ltd.
  • Myanmar Apex Bank Ltd.(MAB Bank)
  • Myawaddy Bank Limited.
  • Tun Foundation Bank Ltd.
  • Asia Green Development Bank Ltd.
  • Asia Yangon Bank Ltd.
  • Ayeyarwaddy Bank Ltd
  • Yoma Bank Ltd
  • Yangon City Bank Ltd
  • United Amara Bank Ltd
  • Myanmar Oriental Bank Ltd

ミャンマーの銀行の特徴と外国人に対する注意点

ミャンマーでは、はじめにもお伝えした通り、政情不安で銀行が倒産したことがあり、多くのお金を失った人がいたため、ミャンマー人は銀行にお金を預けず、タンス預金をしたり、金(gold)を買って資産としている人が多くいます。

そんな背景もあることから、銀行の中には信頼を取り戻そうと、なんと年8%を超える金利を目玉にし、顧客の呼び込みを図っている銀行もあります。

この年8%を超える高い金利ですが、なんと外国人は対象外。外国人は無金利という現状がありますので注意して下さい。

尚、現在、外国人はビジネスビザがあれば口座を作れますが、外国人が開ける口座は、「当座預金」しか開設することができないという制限があります。

この当座預金は、利子がつかない、引き出し回数に制限がないという特徴があります。ちなみに、ミャンマー人が作れる普通預金は、高額な金利はつきますが、引き出しは一週間に一度のみということです。

ミャンマーでの銀行口座の開き方

私の周りの日本人の中では、大手銀行の「Co-operative Bank Ltd.(CB Bank)」の口座を開設した人が多いので、今回はCB Bankでの口座の開設の仕方についてを例にお伝えします。

まず、あらかじめ、CB Bankに一本電話を入れ、「日本人の○○(名前)ですが、今日口座を作りに行くのでよろしくお願いします」というような話をしておくと、よりスムーズにできます。

必要書類

  1. パスポート
  2. ビジネスビザ

持ち物は、パスポートと、ビジネスビザがあれば大丈夫ということですが、この辺も変更の多い国の銀行の話なので、あらかじめ電話で問い合わせるようにしておきましょう。キャッシュカードは、その場で渡されます。

(ミャンマーは郵便事情が悪く、郵便物が正確に届かないことがあるので、その場で受け取ったほうが確実です)

ATMでの利用時の注意点

ミャンマーの銀行口座の開き方

ヤンゴンの街中には大きなスーパーやショッピングセンターを中心に、ATMが設置されています。ここでお金を引き出せますので便利ですが、やはりミャンマーでは、ATMでのトラブルも耳にします。

その多くは、「ATMでお金を下ろすよう操作したのに、お金が出てこない!」というトラブルです。

しかも、お金が出てこないのに、確認したらお金をおろしたことになっていて、慌てて銀行に連絡して、返金してもらったということも耳にします。

ネットバンキングで残高の確認もできますので、こまめに確認しておいて、こうしたトラブルの際に、スムースに銀行に説明できるようにしておいたほうが賢明です。

ミャンマーの紙幣

ミャンマーの紙幣は、50チャット、100チャット、200チャット、500チャット、1000チャット、5000チャット、10000チャット札があります。

価値としては、それぞれ0を一つ抜いて考えるのが分かりやすく、1000チャットで約100円なのですが、まとめ買いをするときなど、買い物の際に少し多めにお財布の中にお札を入れておくと、金額は大したことはなくても、お札でパンパンになってしまいます。

クレジットカードが使える店が少ない

クレジットカードもミャンマーでは使えるところがまだ少ないのが現状です。

そのため、ミャンマーで口座を作れば、必要な時に必要なお金を引き出せるので、お財布にお札がパンパンに入っていて気になってしょうがない、という煩わしさや、クレジットカードが使えるところが少ないので、持ち合わせが足りなくてどうしようと慌てることもなくなります。

ただATMでお金を引き出す時に、お金が出てこないなどトラブルもありますので、いざという時の問い合わせ先なども、すぐわかるよう、事前に確認しておいたほうが良いでしょう。

まとめ

ミャンマーの銀行は、高金利ながら、外国人には無金利という現状があり、銀行で口座を開設しても金利がつきませんが、ミャンマーで暮らす上で、やはり口座があったほうが、便利でお金の管理もしやすいです。

また、ミャンマーは、あらゆることにおいて、変更の多い国です。各銀行の口座に関する事柄にも時折変更が生じています。口座を作るときには、その銀行の最新の情報を確認してから開設するようにしてくださいね。

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出身地である宮城県で、十年ほどラジオのアナウンサーを経験後、2016年春より夫の海外転勤により、ミャンマーの最大都市ヤンゴンに在住。

若いころは海外への憧れが強く、旅行で訪れた国は二十数カ国にのぼる。
東日本大震災を経験し、地元宮城で復興を見守りながら生きていこうとしていたところ、主人と出会い結婚。その後結婚半年で転勤によりミャンマーへ。
海外に住むのは初めてで、途上国での暮らしは不便なことが多いが様々な出会いに助けられ、様々な経験をして、ライターとしても活動中。

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