【安全対策】ミャンマーの治安は大丈夫?在住者が教える治安の話

東南アジア

海外を訪れる前に気になるのが、その国の治安。

私は学生時代から海外に関心があり、これまで海外を数か国旅してきましたが、ガイドブックやインターネットで事前に調べておいた情報が、いざその国を訪れてみると違っていたということもありました。

ミャンマーで暮らす以前に、ミャンマーを訪れたことのある人のブログやガイドブックでの感想を見たとき、「ミャンマーは治安がいい」としている人が大多数でした。

では、実際にミャンマーで暮らしてみてどうでしょうか。今回は女性としての視点で、ミャンマーの治安の実情や治安について感じていることをお伝えします。

ミャンマーの治安の現状

ミャンマーの治安

ヤンゴンに暮らす多くの日本人が入会する「ヤンゴン日本人会」が発行する「ヤンゴン生活手帳」という冊子によると、2015年10月現在、ミャンマー日本大使館「安全の手引き」発表で、ここ数年、犯罪情勢は悪化傾向にあるといいます。

各紙報道によれば、窃盗、障害、強姦といった犯罪が増加傾向にあり、特定の地域では警察官不足を心配する声が上がっています。

また、数度にわたる大統領恩赦で釈放される元受刑者による再犯が治安悪化要因の一つにある、という指摘があるのが実情です。

外国人は狙われやすい

ミャンマーのヤンゴンは、今ものすごい勢いで発展を遂げていて、ビジネスチャンスを得ようと多くの外国人が訪れています。

一方で、ミャンマーでは外国人はお金持ちとのイメージがあり、特に日本人は、お金をたくさん持っていて当たり前という印象が強く定着しています。

ミャンマーでは「ひったくり」や「スリ」に注意する

日本人はお金を持っているというイメージがあります。

外国人、日本人のカバンなどから現金などを盗み取られる被害が報告されているといい、日ごろから注意するよう、先に挙げた大使館による「安全の手引き」や、同じく大使館から送られる定期的なメールなどで注意喚起されています。

日中なら女性一人でも外出可能

ミャンマーに関するブログやガイドブックの情報で治安がいいと書いてあるものが多いですが、確かに日中は女性一人でも街中を散策できます。

困っていれば助けてくれるミャンマー人も多くいますが、他の国と同様、いえ、それ以上に、日ごろから「日本人」であるために気を付けて過ごさなくてはいけないというのは、ミャンマーに暮らして強く感じることです。

高価なものを身につけたり、持ち歩いたりしないようにしましょう。

日本人としてミャンマーで一番気をつけるべき治安のこと

ミャンマーのタクシー

では、実際にどんなところに気をつけるべきか。ミャンマーで暮らしていて一番気をつけなければと感じるのは、タクシー運転手とのトラブルです。

日本では当たり前のように気軽に利用できる公共交通機関が、ミャンマーでは気軽に利用できません。

なぜなら、電車やバスが時間通りに来なかったり、ドアや窓がないタイプの車両が多く危険度が高いため、移動手段としてタクシーに頼らざるを得ないからです。

タクシーは交渉制

ミャンマーでは、タクシーは交渉制なので、そもそも乗車するのに多少の勇気がいります。それに加え、ヤンゴン地域では最近、タクシードライバーによる殺人や強盗事件が増加していると報じられています。

このため、ミャンマーに進出している日本の企業は安全を考えて、駐在員やその家族にあらかじめ運転手付きの車を与え、トラブルを回避するよう対策を取っているところもあります。

私も、最初にタクシーに一人で乗らねばならないときにはずいぶん緊張しました。気も張りました。しかし、次のことを守ればたいていは大丈夫ということがわかってきました。

むしろ、タクシーを上手に乗りこなせれば、この国での生活がより便利で快適なものになることでしょう。

タクシートラブルにあわないための具体策

ミャンマーのタクシー

タクシードライバーによる事件については、警察当局も警戒を強化しているということですが、夜間のタクシー利用には細心の注意が必要です。

女性は夜間に単独でタクシーを利用しない

夜間、単独でタクシーを利用する女性や外国人がターゲットになる事件が多いといわれているからです。

特に女性は、夜間に単独でタクシーに乗らないのが身を守る鉄則です。

シュエダゴン・パゴダ

確かに、ガイドブックに書いてある通り、夜のシュエダゴンパゴダもまた昼間とは違った美しさで、日本のみなさんにぜひ訪れてほしい場所です。

しかし、特に女性は単独では行かないで、複数人で移動し安全に楽しんでほしいと思います。

交渉の際の注意

また交渉制のため、ドライバーに高い値段をいわれたからといって、お客として横柄な態度でドライバーに接しすぎてしまったことでのトラブルも耳にしました。

日本人ということだけで、高い値段をふっかけられることもありますが、落ち着いて冷静に交渉して利用したいものです。

乗車時に必ず後部座席をチェック!

さらに、タクシーに乗るときには、後部座席やトランク部分を確認して乗るように、と注意喚起されています。なぜなら、そこに人が隠れていて、強盗などをたくらむ者もいるといわれているからです。

ここまで挙げると、ミャンマーでは危険が多すぎてタクシーに乗りたくない!と思われてしまいそうですが、上記のことに気をつければ、日本よりはるかに安い価格で目的地まで着くことができます。

親切なドライバーも多くいて、車内でまるでミャンマー語のレッスンのように言葉を教えてくれたり、ミャンマーについて歴史や文化、流行などさまざまなことを教えてくれたりするドライバーにも出会えます。

ミャンマーのカーラジオを聞かせてくれたり、ミャンマーの人気歌手の歌を聞かせてくれたりした、親切なドライバーもいました。

ポイント!上手なタクシーの利用方法(連絡先を聞いておく)

タクシードライバーに交渉し、

  • 値段も高くない
  • 安全
  • 車内もエアコンも完備されている
  • 運転もスムーズ

など、目的地までストレスなくたどり着けたら、連絡先を聞いておくと良いでしょう。

ドライバーの電話番号と名前を聞き、次回もお願いするなどすれば、この国での移動のストレスもなくなる上、安全面での心配も減らせます。

ミャンマーならでは!野犬に注意

ミャンマーの野犬

そしてもう一つ、ミャンマーならではのこれに気をつけて!というのが、街中にいる野犬たち。

ガイドブックなどにはあまり載っていない情報ですが、ミャンマーの「治安」を考えるときに、ミャンマーで実際に暮らす者として、安全面でどうしても付け加えたいことです。

この野犬たち。日中は道端で寝ていたりとおとなしく穏やかですが、夜間は別の顔。急に野性味を帯び、4~5匹など群れをなして獲物を狙い、時に人に吠えかかって襲おうとするのです。

噛まれたらケガだけでなく、狂犬病が心配です。実際、夜間に野犬たちに追われ、ミャンマー人に追い払ってもらったという日本人の話を何度も聞いています。

野良犬対策

夜間に街中を長時間歩くときには、犬を追い払えるように傘を持ち歩くのが安全です。長く太い棒を持ち歩いている人もいますが、旅行者には現実的ではないので、棒の代わりに傘を持っておきましょう。

実際にミャンマーで生活してみて感じる治安

ガイドブックに載っているミャンマーの治安についての情報で「治安がいい」というのは、確かにそうだとうなずけることも多いですが、実際に暮らしてみると、タクシーや野犬についてもう少し事前に知っておきたかったなあと思うところがあります。

「そんなに大変なら、ミャンマーに行きたくない」なんて思われてしまうかもしれませんが、逆にいえば、上記で挙げた対処法などを取れば安全に過ごすことができます。日本に比べれば多少不便ですが、海外に暮らすということは多少の自己防衛策も求められるのではないかと思います。

私も最初はミャンマーのこういう不便さや安全面に気をつけて過ごすことがストレスでした。

ミャンマー滞在での万が一に備えて

治安の心配な地域で滞在する場合には、海外旅行保険に加入し万が一の事故やトラブルに備えることが一般的です。損保ジャパンや東京海上日動などの海外旅行保険に1週間加入するとなると、約7,000円〜10,000円前後の費用が必要になります。

しかし、そんな費用を抑えたい人も多いはず。そんなときに便利に使えるのがクレジットカードです。クレジットカードには海外旅行障害保険が付帯しているものがあり、節約しながら万が一に備えることができます。

保険に関しては、損保ジャパンや東京海上日動には劣りますが、約7,000円〜10,000円前後の保険料の節約ができるのはお得です。

海外旅行障害保険が付帯しているクレジットカードは「楽天カード」や「三井住友VISAカード」などがあり、航空券代をクレジットカードで決済するだけで海外旅行障害保険が適用されます。

詳しくは「【楽天カード編】海外で便利にクレジットカードを使いこなそう!」にて解説しているので、あわせてご参照ください。

海外旅行保険の保証内容を比較しながら検討してみることをおすすめします。

ミャンマーへ持っていくと便利なもの

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そのほか、日本から持っていくと便利なものは「もう用意した?海外へ行く準備を便利にするおすすめ小物9選」にて紹介しています。

まとめ

この国に暮らしていると、タクシーに乗る際の「交渉力」もいつのまにか鍛えられましたし、多少のことでは揺るがないたくましさも出てきたと実感する毎日です。

ミャンマーで過ごせば、誰もが知らぬうちにタフさを手に入れられるかもしれませんね。

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