20代から海外就職する10のメリット

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海外就職は、今やたいへん身近なこととなってきています。筆者は23才から海外で働くことで、日本とは比較にならないほどのいろいろなシチュエーションに遭遇しました。そこで得たことは、まさに自分の宝だと感じています。

20代で海外就職を選ぶことを不安に思う人もいるかもしれません。でも実は、社会経験の少ない20代だからこそ得られるメリットがあるのです。

この記事では、20代での海外就職・海外転職のメリットを10個お伝えします。多くの若者に役立ててもらえると幸いです。

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20代のうちに企業の経営者と関われる!

20代で海外で働くことのこの上ないメリットの一つが、経営者との距離感です。海外で仕事をする場合、特に日系企業では、上司が現地企業の経営陣であることが少なくありません。つまり、直接経営に関わる人の下で仕事をすることができるのです。

また、営業先で企業の責任者と話をする機会もあり、チャンスがあふれています。仕事の能力や人となりが認められれば、ヘッドハンティングされることも少なくありません。

ポイント

経営陣と一緒に仕事をすることでスキルアップ・キャリアアップが可能。これは20代で海外就職する最大のメリットです。

若く経験が少ないからこそ物事をスピーディーに吸収!

若いうちに、さらに言えば、子どものころから始めたことが優れた結果をもたらす例が、世の中には多いのではないでしょうか?

世界を相手に戦うさまざまな種目のアスリートたち、ピアノやバイオリンの演奏家、バレリーナ、その他いろいろな分野で、子ども時代からの積み重ねが花を咲かせている人たちが良い例です。

異なる環境への順応性が高い20代

海外生活で現地の習慣に慣れていくことも同様で、驚きや衝撃などを伴うことであっても、若ければ楽しみながら理解していくことが可能です。人生経験が少ないからこそ、日本の常識にとらわれず素直に受けとめられるのが20代なのではないでしょうか。

発展途上国ともなれば当然のことながら、日本よりも不衛生な場所が多く、治安が良くない街が多いことも事実ですが、20代の若いうちならそのような世界を新鮮にとらえることができる可能性が高いです。また、独身の間は家族の心配もしなくてよいので、自分自身が気を付けながら渡り歩いていけばいいのです。

年齢とともに躊躇が大きくなる

30代以上になると、初めての世界に飛び込むことへの躊躇がどうしても大きくなってしまいます。企業の海外勤務(赴任)は30代からということも多いですが、ここで比較の対象としたいのは、30代で初めての海外転職に挑むケースです。

30代になれば、結婚し子どももいるかもしれません。未婚だとしても、一生独身でと考える人は一般にあまり多くないため、やはり中長期的な大胆な環境の変化を望まなくなるでしょう。

このように考えると、やはり20代こそが、海外に飛び出しいろいろな経験を積むのには最適なのです。

ポイント

若いうちの海外就職は将来の選択肢を広げることにもつながります。経験を活かして日本国内で転職するのはもちろん、さらに他の国へ羽ばたいていくことも可能です。

英語の習得も若い脳なら速い!

先に、アスリートや音楽家などを例にあげましたが、外国語の習得に関しても同じことが言えると思います。子ども時代を外国で過ごしたバイリンガルの人たちが良い例です。

若いうちに一度しっかり習得すると、潜在的に記憶が残り、何年たっても少しのウォーミングアップで活用できてしまうそうです。したがって、外国語の中でも英語力、特に英会話力を20代のうちに磨き上げることが重要です。

実践しながら本物の英語力を身につける

世界には、英語圏ではなくとも英語を操れる、英語が通じる人が多い地域が非常にたくさんあり、その点では日本は遅れをとっていると言えます。

だからこそ20代で海外に出て、毎日の生活の中の実践で英語力を身につけることが有益なのです。学校教育での英語学習を主としてきた日本人は、実践的な英語の活用があまり得意ではありません。

最近は、ビジネスの場でも英語が使用される機会が増えてきたようですが、それでもまだまだネイティブスピーカーとの会話は苦しいという人が多いでしょう。日本独自のカタカナ英語に慣れてしまう前に、世界で通用する英語を身につけるべきなのです。

ポイント

若いうちに海外で働き生活することで身につけられる英語は、教科書英語でもカタカナ英語でもなく、国際社会で生きていくために不可欠で最重要なツールです。

英語以外に現地語が覚えられる!

言語

勤務する国が英語圏であれば、学生時代から勉強し続けている英語を仕事で操るまでに上達させることができます。国内での学習では限界があることを考えれば、それだけでも十分メリットといえるかもしれません。

しかし、もちろん世界は英語圏だけではないですよね。働く日本人がいる国には非英語圏も多くなっており、そこでの生活には現地の言葉の習得が必要になります。

しかしながら、非英語圏では全く英語が必要ないのかと言えばそうではなく、その土地柄や職種によっては、仕事上の会話は英語ということもよくあることです。

国ごとに異なる必要な言葉

例をあげれば、ベトナムでは公用語がベトナム語でも社内では英語、フィリピンではフィリピン語(タガログ語)と英語が公用語であり、仕事でも街でも両方の言語が入り混じります。

日本人のクライアントとは日本語を話し、現地スタッフとは英語で話し、さらにローカルの言葉が必要な場面もあったりします。

インドネシアではインドネシア語が公用語ですが、日系企業を含む外資系企業では、担当する職種によって仕事で現地スタッフと会話するときは英語となっています。しかし、仕事を離れた生活面ではインドネシア語が必須となり、両方を使い分けていく必要があります。

地域や場面によって英語と他の言語を使いこなす

東南アジア地域では、タイやベトナムなどでもおそらく同様で、英語と現地語の両方を必要に応じて使い分けることになります。

また、カナダ東部での生活にはフランス語が、スイスでの生活には地域によってドイツ語やフランス語、イタリア語などが必要となります。

このように、英語と他の言語をうまく使い分ける力を身につけることができるのも海外就職のメリットと言えます。

外国語を使えることは強みになる

英語であれその他の言語であれ外国の言葉を操れることは、キャリア形成にあたって非常に強みになります。情報収集のアンテナもそれまで以上に国際的になり、将来的な可能性が何倍にも広がります。

先に述べたように、外国語の学習には若い脳の方が有利です。早いうちに海外に出て働き、語学力を最大限アップさせる機会をつくりましょう。

責任ある仕事を任せてもらえ決断力がアップ!

海外で仕事をすると、たとえ日系企業であっても日本人スタッフの数が少なく、様々な業務を一人でこなしていくことが少なくありません。

確かに困難は伴いますが、日本では担当できない業務を経験できたり、なかなか回ってこない責任や役職を任せてもらえたりする機会が多く、マルチプレーヤーとしての能力を高めることができます。

そして、責任が増える分だけ、決定を下す機会も多くなります。

日本では、問題が発生したときに一度持ち帰って検討するのが原則です。しかし外国では、決定を下すタイミングの速さが求められることが多くあります。

関係する要素を考慮し、物事を決定する決断力は、簡単に身につくものではありません。若いころからの訓練が物を言うのです。

決断するために本質を見る力も養われる

20代のうちから多くの決定を下し、決断力を磨いていけるのは、海外で仕事をする大きなメリットと言えるでしょう。

なお、決定は必ずしも大きなものばかりではありません。責任や業務が多い分、物事の優先順位を見極めることが求められます。そのためには、物事の本質を見る力が不可欠です。

どれだけ効率よく質の高い仕事をしていけるかは、日々の決断にかかっていると言っても過言ではありません。毎日の決定を通して身につけた決断力は、その後の人生においても大きな助けとなるでしょう。

20代のうちに海外で働く経験がライバルに大差をつける!

昨今、企業の駐在員として海外赴任する人は、30代以上で非常に多くなっています。

本人が行きたい場合もあれば、辞令1つで将棋の駒のように異動させられる場合もありますが、いずれにしても30代以降で海外勤務の経験があることは、それほど珍しいことではなくなってきました。

海外勤務を経験すれば、語学力はもちろん、日本とは違う環境で仕事をこなす応用力や、困難を乗り越える精神力が身につくため、有能な人材として重宝されます。企業の駐在員は、会社からその機会を与えられた幸運な人たちと言えます。

駐在員にも負けない20代での海外勤務経験

一方で、20代のうちに海外で働いた経験を持つ人は、まだまだ多くありません。だからこそ、そのスペシャルな実績が国内のライバルたちに差をつけることになるのです。

30代で初めて海外赴任し、すぐに慣れてバリバリと仕事ができる人もいます。ただ、それはごく一部の人の場合で、普通はそんなにうまくいきません。現地の習慣に慣れるまで苦労をしたり、失敗をくり返したりするのが多くの人に見られるパターンです。

でも、20代でそれらを経験しておけば、その時点ですでに同世代のライバルに差をつけていることになるのです。

ポイント

同じ苦労をするならば若いうちに経験し、英会話力や物怖じしないメンタルを身につけましょう。それらをベースに、30代では有能な人材としてさらに成長していく方が良いことは明らかです。

若いうちの海外経験は人間力を高め人生観も変える!

最近では少子化により、核家族で大切に育てられた若者が多いと言われています。ここでは、卒業後に社会に出て、荒波の中を強く生きていけるかという人間力に注目します。

学生時代までは、気が合う者同士、心地良く過ごすことが多いでしょう。そのまま就活して一斉入社し、同期の仲間たちと安心して働きながら時には愚痴を言い合う、という生活も悪くはありません。

しかし、ひとたび海外、特に発展途上国で働くことを選ぶと、日本にいてはわからないことの連続です。

日本との違いに適応することが成長につながる

海外で働けば、現地の就職事情や仕事への取り組み方、人との接し方、それに生活事情、宗教などさまざまなことが驚きや疑問とともに降り注ぎます。

「なんでそうなるのか」「日本ならあり得ない」という思いから、

  • 「そんな考えもあるのか」
  • 「相手から見れば自分はどうなのか」
  • 「文化が違う者同士、お互いが気分を害さないためには?」

などと考えることが増え、人間力やコミュニケーション力が高まります。

その経験は甘いものではないかもしれませんが、それによって成長できるならば、あえて味わってみる価値があると私は考えます。海外就職を経て得られる人生観は、それまでとは全く違うものとなるでしょう。

ポイント

文化の異なる海外で働けば、ビジネス力とともに人間力、コミュニケーション力が高まり、社会の荒波を乗り越えていく強さが身につきます。

海外を知ることで母国日本を客観視できる!

日本

私たちのほとんどは日本で生まれ、日本で育ち、身近な人は日本人ばかりという生活を送っています。

この状態が続くことが母国で暮らすということで、当然と言えば当然のことであり、私たちはそのことを全く意識することなく日々を過ごしています。

そんな中では、やはり海外の話題よりも国内の話題の方が多くなります。特に、インターネットやテレビからリアルタイムで得られる情報ばかりに関心が向きがちです。

実際、さまざまな情報が簡単に得られるようになった今でも日本人の間では特に知られていない場所も多く、最近はそのような場所に多くの外国人観光客が訪れていたりすることもあるようです。

外からの方がよく見えるものもある

日本人は、日本の良いところや日本の文化などを外国人に尋ねられたときにうまく説明できないと言われることが多いですが、上記の例は、日本にいる日本人には当たり前で気づかない良さに、外国から来る人たちが気づくという典型的なパターンだと思います。

それと同じように、海外に出てみると、自分が実際に目で見た外国での様子と日本のそれとを比較することができ、日本の良いところもあまり良くないところもはっきりと見えてきます

そのようにして発見した日本の良いところは、外国の人たちに自信を持ってアピールすることができるようになり、逆にあまり良くないと思われる部分の発見は、外国での良い例を参考にして少しずつ「良い」と思う方向へ変えていくきっかけとなります。

外国人とふれあうことで日本人である自分を認識

似たようなことは、人と人とが出会う場面でも言えます。

日本人同士だと、おもしろみに欠け普通であると感じる話題やリアクションも、日本人と外国人の場合にはお互いの価値感や文化の違いから、驚きや感心の対象になります。

その一つ一つに対する好き嫌いはさておき、異なる考え方を認識することで、自分が持っているものへの理解も深まり、自分を冷静に見極める力も育つと考えられます。

日本という国や日本人である自分の特性を客観視し、冷静な判断力を身につけることが可能な海外経験は、人間力を高めるためにも非常に役に立つと思います。

20代での出会いは生涯に渡るスペシャルなもの!

若いときに築いた人との関係性は、その後の人生においても特別なものとなることが少なくありません。

海外で働けば、同じ志を持って海外で仕事をしている仲間から刺激を受けたり、若くして起業している社長から発想力や行動力を学んだりすることができるのに加え、現地の従業員とのふれあいから吸収できることもたくさんあります。

20代で築いた人脈が、その後のビジネスにおいて役立つことも少なくありません

仕事を抜きにしても、20代で得られた出会いや思い出は、その後の人生をより豊かに送る上で大切な要素となってくることは間違いないでしょう。

様々な背景・年齢・文化を持つ人々と知り合えるのは、海外で仕事をする大きな魅力の一つです。ぜひ積極的に出会いを求めて行動してください。

旅行だけでは到底得ることができない貴重な経験!

時間

筆者が20代で海外に仕事を求めたのは、学生時代からずっと海外に出たいという気持ちが強かったからです。

学生時代に留学するという選択肢がなかったわけではありませんが、そのときの自分には留学にかかる費用を準備することもできず、あきらめていました。

20代半ばと言えば、世間ではまだまだ若輩と言われる年代。友人のほとんどは国内での仕事に従事しています。そんな中で、海外に出るという決心をしたことは非常に大きく、それを実現できたことは私の大きな自信となっています。

今後の人生設計に基づいて20代の目標を決める

自分のライフプランについて考えるとき、20代でしたいこと、30代でしたいこと、というように年代で目標を立てることが重要だと思います。

筆者自身は、安定した収入を求める生活は30代になってからだという考えを持っています。なぜならば、30代になると能力や昇進などによって収入格差が大きくなっていきますが、それ以前の20代ではまだそれほど周りと違いがないからです。

そんな20代、友人たちとそれほど収入格差がないのならば、日本国内よりも海外を選ぶ方が、人生経験の引き出しが増えるのではないかと思うのです。

海外で苦労した経験がその後の人生の財産に

残念ながら、日本で生まれ育った若者は英語を操れる人が多くなく、国際感覚もなかなか育ちにくいのが現状です。若いうちに英語をマスターし、海外生活にも慣れることができれば、キャリアを築く上で非常に強みになります。

海外での生活には苦労も当然あり、時には気持ちが折れそうになることもあるかもしれませんが、そのような経験をすることで同世代の中でも非常に貴重な人材となり得ることを考えると、その苦労はしておいて損はないと言えると思います。

常に目標に向かってモチベーションを維持できる

海外就職が実現したら、現地の日々の中で契約期間満了後の帰国までにどれだけスキルアップできるかを意識しながら過ごすこととなります。

日本に帰国する代わりに、より長い期間の現地滞在や他の国への転職を考えるようになるかもしれません。そうなった場合にも、それを叶えるために必要となる能力を身につけるという次の目標が立てられます。

海外就職は、それぞれの目標が明確になり、それに向かって前向きに努力できるポジティブなフィールドです。だからこそ、挑戦する価値があると私は考えます。

まとめ~挑戦する気持ちがあるなら日本を飛び出そう

実際に20代で海外就職した筆者ですが、今振り返ってみても、そんなに簡単なことではなかったと思います。また、やみくもに誰にでも勧めることができるとも思いません。

ただ、少しでも自分の可能性を試したい気持ちがある若い世代には、海外で働くことを視野に入れてみてほしいという思いを持っています。

たまたまこの記事に出会った人、熱い夢を抱き本当に海外に挑戦するつもりで情報収集している人、そのどちらであっても、ここで紹介したことを参考に海外就職を考えてみてほしいと思います。

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