「海外で働きたい」と言うと、海外経験のない人やそのような選択肢とは縁がないと思っている人たちから、羨望のようなまなざしを向けられることはありませんか?
日本国内で働くことに比べて海外で働くことは難しいのかというと、そんなことは決してなく、仕事そのものはどこであっても同じで、どこであっても真剣勝負なのではないでしょうか。では、なぜわざわざ海外を選ぶのか。
実際に海外で働く立場から、海外就職を選ぶ人の理由や目的を分析し、決断するためのアドバイスをお伝えしたいと思います。
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なぜ海外で働きたいのか?
海外で働くということは、日本とはまったく違う環境で生活しながら仕事をするということです。
筆者は、大学在学中の海外留学経験やバックパッカーとして旅をした経験から、海外での生活にあこがれがありました。次第に海外で仕事をしてみたいという思いになり、海外で働くことを決意しました。
では、世の中の人はどんな思いで海外就職や転職を考えるのでしょうか?
理由1. やりたい仕事が海外にあるから
まずは、やりたい仕事ができる場所が海外であるという理由です。たとえば、
- 海外の学校で日本語を教える
- JICA海外協力隊員として働く
- 日系企業で働く
- 外資系企業の対日ビジネス部門で働く
- ホテル・旅行会社・飲食店などのサービス業に従事する
など、海外だからこそできる仕事にはさまざまな選択肢があります。
上記は、採用する側としてはぜひとも日本人を採用したい内容です。企業側からの期待とこちらのモチベーションが合致すれば、とても魅力的な雰囲気で精力的に働くことができ、非常にやりがいを感じることができると思います。
大変な海外生活も、仕事への強い思いで乗り越える
初めは海外の生活に慣れず、不安を感じることもあるでしょう。
でも、やりたい仕事ができるならば、多少の不便さなどには耐えていける。そうやってポジティブに考え、海外での生活に徐々に順応していく人も多いものです。
海外で働きたいという理由が特定の仕事に対する強い思いであるのなら、迷うことなく海外就職・海外転職の道を進んでいけるでしょう。
理由2. 海外で生活したいから
次に、海外での生活を実現させるための手段として仕事を探すパターンです。知り合いの女性に、ベトナムの文化が好き、ベトナム人が好きという理由でベトナムに渡った人がいます。
ベトナムで暮らすことが目的だから仕事はなんでもいいということで、日本人がやりたがらない、割りの悪い仕事でも喜んでやっていました。そんな姿を見て周囲の人たちは、彼女が本当にベトナムを愛していることに気づき、会社や単発的な通訳の仕事を紹介するなど手を差し伸べてくれるようになったそうです。
そんな温かいつながりの中、現在は仕事も安定するようになりました。
仕事に限らない、はっきりとした目的
「海外で暮らすために」仕事を探した彼女は、今でも生き生きと楽しそうに現地で生活しています。
「その国の文化や人が好きだ」とか「言語を習得したい」など、海外で暮らす理由や目的がはっきりとしているなら「海外で働きたい」という気持ちが二の次でも問題ではないというケースですね。
海外で働く決定、いつ下す?
海外に出て働くことは、人生を左右する大きな決定です。若いうちに挑戦し期待した結果が得られなかった場合は、時間的にまだやり直しがききます。
一方で、30代以上の場合は結婚して家族もいるかもしれません。配偶者の仕事や子どもの教育環境などについても考えなければならず、生活を守り安定した収入を得ることが第一の状況にあって、一般的に海外転職はリスクの伴う大きな挑戦となります。
しかし、家族がいる中でのチャレンジがリスクばかりかと言うと、そうでもありません。
海外転職が家族の在り方を見つめ直すきっかけにも
日本では残業や休日出勤は当たり前、という考え方がありますよね。一方で、特にヨーロッパをはじめとする海外では、就業時間とプライベートの線引きが非常に明確です。プライベートを大切にし、1年に数カ月の長期休暇を取って家族と旅行に出るという人もいるほどです。
日本から海外に移住・転職して給料は前と同じかもしくはアップ、家族と一緒に過ごすプライベートの時間も増えて絆が強まったという方も多いです。
軽い気持ちで決定することはできません。しかし、海外に移住・転職することが自分や家族にもたらす影響は、必ずしもマイナスのものだけとは限らないと言えます。
海外就職する?しない?あなたはいつ決定しますか?
海外で働くことにプレッシャーやストレスは、あって当然
海外に出て働き、海外で生活を送るということは、現実には非常に厳しい側面もあります。
苦しいこと、つらいこと、どうしても納得のいかないことなどがあると、日本国内で経験する何倍ものストレスがかかります。さまざまなストレスを乗り越え、本当に海外での生活を楽しめる人こそが、仕事にもフルに打ち込め成果を出せると言えます。
こういったことは、日本国内にいるだけではなかなか理解できない部分も多いですが、実際に経験した者同士の会話では最も盛り上がるトピックスとなります。海外に移住しても、こうしてたまには息抜きすることも必要です。
就職を希望する場所へ実際に行ってみる
海外に出て働きたい、働こうかなと思う人で、海外旅行の経験がない方はあまりいないのではないかと思います。
しかし、海外の有名な都市に限って言えば、メディアを通して多くの情報が入ってきます。行ったことがなくても現地の状況がわかっている気分になり、そこで働くことが目標になってしまうこともあります。
たとえば、
などは海外就職先として人気の都市です。そのため「実際に行ったことはない、でも働いてみたい」という人は多いようです。
一時的な出費は将来の自分への投資
勤務先の辞令による海外転勤でなく、自分の意志による海外就職を考えるなら、希望する場所に事前に一度は訪れてみるべきでしょう。
LCC(格安航空会社)が世界各地に就航しています。それでも多少の出費は否めませんが、将来の自分への投資と考え、そこは惜しまずにまずは行ってみましょう。
最低でも1週間は滞在、就職希望先で現地生活を体験
海外の生活を垣間見るためには、滞在日数として最低でも1週間はほしいところです。
観光目的のよくあるツアーでも、街の様子や海外の人々の様子はなんとなくわかるかもしれません。ですが、海外で自分が生活するイメージはしにくいのではないかと思うので、少し長めに滞在してリサーチしてみましょう。
朝・昼・夜の暮らし方を確認し、生活費をイメージする
実際に通勤などで利用するであろう交通機関を使ってみるほか、普段の食事で利用しそうな飲食店、食材や生活雑貨の調達に使えそうなスーパーマーケットなどに行ってみましょう。朝、昼、夜のそれぞれの時間帯で体験してみるのがおすすめです。
また、日系人向けの不動産会社の窓口を訪れることができれば、現地で働く日本人がどのような住宅を借りて住んでいるのかなどの情報を得ることもできるかもしれません。
最後に、移動費・食費に実際いくらかかったかをメモしておきます。自炊したらいくらになりそうか、家賃や光熱費はどれ程必要かの見通しも立てられるようにしておきましょう。1週間ほどの自由な時間があれば、そのような情報収集を十分にできるはずです。
落ち着いて振り返ったときの正直な印象を大事に
そして日本に帰国後、落ち着いて振り返ってみて「また行きたい」「ぜひ現地で働きたい」と思うなら、勤務希望の地として選択肢にあげてよいのだと思います。
逆に「あまり魅力がなかった」と感じるようであれば、もはや選択肢から外れているも同然です。その土地に対する自分の素直な印象や感覚は大切にしてよいのではないでしょうか。
1週間の滞在で魅力を感じることができない場合は、移住して長く滞在することになっても、なかなかポジティブな気持ちにはなりづらいものです。そうなると、しんどい思いをするのはあなたです。
海外で働きたい理由をもう一度確認してみよう
海外暮らしへのあこがれから海外就職を選ぼうとしている人は、一度冷静に自己分析し、その理由をもう一度確認してみてください。具体的に説明できる理由があれば、気持ちがぶれることなく、多少の困難にも動じない精神力で立ち向かうことができるでしょう。
物事には、自分の想定内で済むこともあれば、想定外の出来事が待っている場合も少なくありません。どんな場面に遭遇しても、自分の中でゆるぎない志があれば乗り越えていけると思います。
確固たる決意のもとで海外での暮らしを望み海外で働くことを選ぶのであれば、その気持ちを大切にして、まずは前進されてみてはいかがでしょうか。
まとめ~自分と向き合って勇気ある一歩を
働きたいと思う場所が国内であれ海外であれ、自分の気持ちを信じ仕事に対する展望を持つことは非常に良いことだと思います。
海外を選ぶと、情報収集から就職活動、手続きなどすべて、国内の場合とは比較できないほど時間や労力がかかります。しかし、それをひとつずつ乗り越えることも、実際に働き始める前の大きなステップです。
日本で海外就職や海外転職はメジャーとは言えないかもしれません。それでも、あなたが勇気ある選択をすれば、あなたたちが日本の真の国際化をリードしていくこととなります。自分と向き合いながら一歩一歩着実に進み、海外就職を成功させてください。
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