海外就職経験談をお届けするインタビュー、今回ご紹介するのは結婚してイギリスに渡った日本人女性(54歳)です。
近所にあるスーパーの掲示板で見つけたケアホームの仕事に採用され、短時間勤務をされています。
日本とは大きく違う文化に直面して立ちすくんでしまった職場での出来事、有給休暇日数の多さなどうれしい驚き、また言葉の壁による失敗やストレスなどについて話していただきました。
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イギリスで働くことを決めた理由
私は結婚してイギリスに渡りました。イギリスでは、理由もなく家で専業主婦として暮らしている女性はほとんどいないと聞いていました。
日本で25年以上ドッグトリミングの仕事をしていたので、本当はその腕を生かして開業するつもりでした。しかし環境が整わず、すぐにはそれが無理だったのです。
その頃、訳があって夫の収入もあまり十分ではなかったため、外で働くことを決断しました。
地元スーパーの掲示板で求人情報を見つける
自宅から歩いて5分ほどのところにローカルのミニスーパーがあり、時々買い物に訪れていました。
入り口に掲示板があって、物々交換・譲ります・探していますなどのメモが貼ってあります。何か私にもできそうな仕事はないかなと見ていると、週14時間程度のケアホームでの仕事の求人があったため、それに応募して働くことになりました。
1カ月の給料は400ポンド(約8万円、2016年11月現在1ポンド=約134円)です。
イギリスの職場では意見交換に上下関係なし
まだ働き始めて数週間くらいのころの出来事でした。
入所者が最大9名の小ぢんまりしたケアホームなので、マネージャーかサブマネージャーを含むケアラー2名と一緒に3名で勤務することになっており、朝出勤するとマネージャーがキッチンで朝食の準備をしていました。そして3分後、その日私のパートナーとなる先輩ケアラーがすごい剣幕で入って来たんです。
「いったい、どうなってるの!今日は友人とビーチへ行く予定だったのよ!勝手にシフト替えられたら困るわ!」とマネージャーに、今にもつかみかかりそうな勢いでした。
私はといえば、すっかりその勢いに気圧され、微動だにできずです……。
上司に対しても遠慮しない
2人のやり取りを聞くしかない私。すると、2人はお互いに自分の言い分をはっきり伝え、その後すんなり何事もなかったかのように相手を気遣う言葉を交わし、笑顔で仕事に入ったのです。
とても驚くと同時に、日本の文化との違いを目の当たりにした瞬間でした。日本では、上司にこんな態度はなかなか取れないと思います。
イギリスでは、雇用者・被雇用者、上司・部下という立場に関係なく、少なくとも日本よりは対等に意見を交換するのではないかと思いました。
イギリスはホリデーが充実!職場へのおみやげも不要
4月から勤務したのにもかかわらず、8月には3週間も有給の休みをいただきました。
4月から9月までの半年間に合計3週間、さらに後半10月から3月にも3週間、年間6週間もの有休です。しかも、まとめて取ることも不可能ではありません。
パートでもこんなに休みがあるなんて!それも、なんの気兼ねもなく、胸を張って長期休暇が取れるのです。同僚は近隣のヨーロッパに旅行に出かけていました。
そして、職場にお土産なんて持って来る人は誰もいません。日本だと、休暇に旅行をすれば職場にお土産お土産と大変ですよね。ゆっくりするはずの旅行です。お土産選びに時間を費やすことがないなんて、いい習慣だなと思いました。
英語という言葉の壁で小さな失敗が続き自信喪失
私は日常英会話がなんとかできる程度で、特に聞き取りが苦手です。何度も聞き間違ったり意味を間違ったまま進めたりして、仕事のパートナーや入所者に迷惑をかけてしまったことがありました。
コーヒーに砂糖を入れるかミルクを入れるかを聞き、ミルクだけだと思って用意したら砂糖も入れなくてはならなかったり……。
大きなトラブルになってしまうことはなかったのですが、 日本では普通にできることなのにと比較したり、失敗が度重なったりすると、結構自信がなくなってしまいますよね。
言葉の壁が大きく立ちはだかり、自信喪失の悪循環にはまってしまうこともありました。
特に、仕事以外の雑談が始まった時には完全に輪に入ることができず、疎外感にどっぷり浸かってしまっていました。文化や習慣の違いは考え方ひとつで受け入れられても、言葉は習得するしかありません。
海外就職・海外生活のストレスをうまく解消する
誰にでも落ち込んだりすることやストレスがあって当たり前!日本とは違う環境の海外ならなおさらです。それをどう解消しリフレッシュするか、その方法をいくつも持つことが大事だと私は思います。
英語が原因で孤独を感じた時は、友達づくりのためにイギリスに来たのではない!と割り切るのも一つです。家ではソファにごろーんと寝転んで音楽などを聴きながらリラックス、休日はカントリーサイドを散歩してガーデニングを楽しんだり、イギリスの美しい自然に触れたりしてエネルギーをチャージしています!
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