私は香港に住んで15年が経ちます。しかし、いまだに慣れていないことが一つあります。なんだと思いますか?
実は、香港の朝食が未だに慣れません。
香港には美味しいものしかないんじゃないの?と思ったあなた、現実はそんなに甘くないのです。
日本の朝食に和風と洋風があるように、香港の朝ごはんにもいろいろなバージョンがあって、パンだけで済ませる人、お粥や麺を食べる人、飲茶の点心を食べる人などがいます。
今回は、あまり美味しくないと感じた香港の朝食をご紹介します。
誤解しないで欲しいのは、美味しいもの(香港のB級グルメを屋台で食べる!香港人も大好きなおすすめ小食)や(香港の新鮮なシーフードを楽しめる西貢(サイゴン))もあれば、それほど美味しくないものもあるということです。
香港人の典型的な朝食といえば、このセット
朝食セット、 26ドル(約 400円)です。なんだか……、不思議な組み合わせではありませんか?
Aセット
麺とマカロニに、トーストがついてきてハムエッグです。
この朝食Aセットはチャーシューにマカロニですが、このマカロニがまたぶよぶよで、私としてはまったくおいしいと思えない朝食でした。
トーストというよりは、ただの白いぱっさぱさのパンに、バターが塗られていて、これもまた……、おいしいとは言い難い……。
Bセット
麺をメイン、ミルクティー、トーストとハムエッグです。
トーストとハムエッグだけで十分な気がしますが、とにかく全部出してみました、セットにしてみましたという感じの朝食です。
香港人はこの朝食セットが大好きです。
麺は米粉(ビーフン)で、トッピングは五香肉です。五香肉は英訳では「スパイシーポーク」と呼ばれますが、豚肉を八角や桂皮などの香辛料に漬け込んでしょうゆで煮たものです。
こう書くと手間がかかっているように聞こえますが、これも缶詰で売られています。
香港の朝食は種類が豊富
香港の朝食では、たくさんの種類から麺を選べるようになっています。マカロニ、ビーフン、米線(ビーフンよりも太い)、インスタントラーメンなどなど。
スープは、ちょっとぼやけた味の薄いスープです。
上にのってくるのは、チャーシューだったり、ソーセージだったり、味付け肉だったり、ザーサイや高菜などです。スープに味がないので、濃い味のトッピングでごまかす感じです。
このトッピングは実はすべて缶詰に入ってるものばかりです。店側としては、麺を茹でたら、あとは缶詰から出したものをトッピングするだけなので、調理の必要がなくて手間がかからないのです。
実はおいしくなかった香港の朝食
香港に旅行に来る人たちのほとんどが、香港の食べものに期待をしてやって来ると思います。おいしいものいっぱい食べるぞー!と。
それは間違ってはいません!香港においしいものはいっぱいあります。ただ、香港にはまずいものも、実は多いのです。
これが不思議なところなのですが、おいしい食事や食べ物がたくさんあり、香港人もそれをおいしいと思ってい食べているので、ハイレベルな味覚を持っているはずです。
しかし、「これをおいしい?」と日本人からすれば???な食べ物がいっぱいあるところが、香港七不思議です。
これも一つの食文化ですね。
香港のこの朝食セットは、香港のおいしくないものベスト3に入ります。
おいしくないとわかっているのに、なぜかたまに頼んでしまいます……なぜかたまに懐かしくなってしまうのです……。そして一口食べて、ああ、やっぱりまずい、と苦笑するのですが、なぜかそのまずさにほっとすることもしばしばなのです。
まとめ
美味しいB級グルメがたくさんあるかと思えば、それほど美味しくないものもたくさんある香港です。
もしかしたら「まずいかも?」と思って食べてみると、案外それほどまずいと思わなかったりします。何事も経験、香港へお越しの際は、ぜひ、朝食セットを一度お試しください。
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