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ドイツ料理を作ろう!ドイツの美味しい節約レシピ

ドイツ料理

外国で生活することは、簡単なことではないですよね。中にはとんとん拍子に仕事が決まり、順調に日常生活を送り出す人もいるでしょうが、そうでないケースも少なくありません。

普段の生活の中で、節約しなければいけない場面も沢山でてきます。その中で、目に見えて節約の効果を実感できるのは、食事ではないでしょうか?

でも、ただ闇雲に安さだけを基準に考えては、健康を害してしまうかもしれません。海外での生活で一番大切にするべきなのは、まず自分の体の健康です!

体を壊してしまっては、頼る人も少ない外国での生活はさらに過酷なものになってしまいます。

きちんと栄養が摂れて、お財布にも優しいドイツ節約レシピで、健康第一をモットーに海外での生活を乗り越えていきましょう!

目次

ドイツ人の食生活

ドイツ人は節約上手で知られています。

食事においても普段からかなりシンプルで、夕食などはカルテス エッセン(Kaltes Essen)=冷たい食事と呼ばれる、煮炊きをしない簡単な料理を食べるのが伝統的と言われています。

この冷たい食事の内容は、主にはスライスしたパンにチーズやハム、ソーセージなどを乗せて食べるというものですが、ここにゆで卵やサラダが加わることもあります。

電気代の高いドイツでは、こうした加熱を行わない食事だと、食材の他に光熱費も節約できるので、二重に節約できることになります。

ドイツ人の食事

もともとドイツ人は、煮炊きして作る温かい食事は、一日に一回、昼食に食べるのが一般的で、朝と夜は上述の冷たい食事で済ませるのが一般的と言われています。

最近では夜に外食をして温かい食事を食べる人も増え、この伝統は厳密に守られているとは言えなくなっているようですが、それでも多くのドイツ人が実践しているようです。

特に女性の社会進出が顕著になってからは、夕食を作る手間と後片付けをする手間がかなり省けるので、そういった背景がこの習慣の定着への追い風になったとも言われています。

毎日料理を作る側からすると、日本のように晩ごはんを豪華に作る文化圏から来た人間にとって、この冷たい食事の手軽さは非常に魅力的です。

このように、手軽な上に節約するためにはかなりの効果が見込める冷たい食事ですが、やはり味気なく素っ気ない印象は否めません。特に日本の晩ごはんに慣れていると、かなり物足りなさを感じる人も多いでしょう。

ドイツ流に冷たい食事で節約を実践しつつ、次に紹介するような野菜たっぷりの温かい料理も併用してみてはいかがでしょうか?

ドイツの節約料理レシピ

ドイツ人のよく食べる野菜で有名なのは、じゃがいもですよね。このじゃがいも、実はとても栄養価が高く、健康にも美容にもいい野菜なんです。

じゃがいもにはビタミンCが豊富に含まれていて、ビタミンB群、ミネラル、カリウム、葉酸なども含まれています。

しかもこれらの栄養素はでんぷんに守られているので加熱しても失われません。

スーパーではネットにゴロゴロ入って売られているじゃがいも。価格も安く3kgで1,79ユーロ(約220円)ほどで、トルコ系のスーパーでは5kgで1,99ユーロなんていうお買い得品もあります。

じゃがいもの美味しいレシピを始め、おうちで簡単にできる節約レシピを集めてみました。

じゃがいもパンケーキ (カルトッフェル プッファー/Kartoffelpuffer)

じゃがいもパンケーキ

じゃがいもをすり下ろして小麦粉を混ぜて焼くだけの簡単レシピです。もっとボリュームがほしい時は、卵1個を追加します。

また、お好みで炒めた玉ねぎを入れても美味しいですが、若干時間と手間がかかります。

材料(3枚分)

  • じゃがいも:6個
  • 小麦粉:大さじ3
  • 塩・黒コショウ:少々
  • 植物油またはオリーブオイル:少々

作り方

  1. じゃがいもの皮をむいてボウルにすり下ろす。
  2. ボウルに小麦粉大さじ3と塩と黒コショウを加え、さっくりと混ぜる。
  3. フライパンに油を熱し、生地をお玉ですくって直径10㎝ぐらいの円になるよう落とす。
  4. きつね色になるまで焼く。ひっくり返して反対側もこんがり焼く。
  5. 完成。現地ではリンゴのピュレーと一緒にいただきます。

野菜の積み重ね焼き(アウフラウフ/Auflauf)

野菜の積み重ね焼き

アウフラウフは、ドイツの家庭料理で「上に積み重ねた」という意味があります。敷き詰める野菜を変えるといろんなバリエーションが楽しめます。

ここではじゃがいもとズッキーニを使ったレシピを紹介しますが、この他にもパプリカやブロッコリー、トマトなどを使ったものもあります。

どの野菜でも薄切りにして並べるだけなので、簡単にアレンジできます。(ブロッコリーは軽く下茹でしたものを乗せる)

また、お肉を入れたい場合は、角切りベーコンやハム、ソーセージの薄切りなどを軽く炒めてから入れます。

材料(4人分)

  • じゃがいも:750ℊ
  • ズッキーニ:400ℊ
  • 玉ねぎ:1個
  • 卵:4個
  • 生クリーム:200ℊ
  • バター:大さじ3
  • 塩・コショウ:少々
  • ピザ用チーズ:お好みの量

作り方

  1. 玉ねぎを薄切りにしてフライパンで炒め、全体に色が透き通ったらバターを塗った耐熱容器に敷き詰める。
  2. じゃがいもとズッキーニを2~3ミリほどの薄切りにする。
  3. 敷き詰めた玉ねぎの上に、じゃがいもとズッキーニを交互にきれいに並べていく。
  4. オーブンを200度に暖める。
  5. ボウルに卵と生クリームを入れ、塩・コショウをしてよくかき混ぜる。
  6. 野菜を並べた耐熱容器に、卵液を均一に注ぐ。
  7. ピザ用チーズをお好みで乗せ、オーブンの中段で30分ほど焼く。完成。

じゃがいも炒め(ブラートカルトッフェルン/Bratkartoffeln)

じゃがいも炒め

このじゃがいも炒めは、レストランでは肉料理や魚料理の付け合わせとして出てきます。

家で作る際は、お皿の半分にじゃがいも炒め、もう半分に茹でたソーセージなどの簡単な一品を盛るといいと思います。

材料(2人分)

  • じゃがいも:4個
  • 角切りベーコン:200ℊ
  • 玉ねぎ:1個
  • にんにく:1かけ
  • 植物油:大さじ3
  • 塩・コショウ:少々
  • 粉末パプリカ(あれば):少々

作り方

  1. じゃがいもを皮付きのまま茹でる。(前日にしておくのが望ましい。完全に冷めたものでないと、ばらばらに崩れてしまいます。)
  2. 玉ねぎを粗みじん切りにする。にんにくをすり下ろす。じゃがいもの皮をむいて、薄切りにする。
  3. フライパンに植物油を熱して、じゃがいもを並べ、中火で焼く。フライパンに全部入りきらない場合は、一人前ずつ作る。
  4. 片面がこんがり焼けたらひっくり返して反対の面も焼く。
  5. じゃがいもが両面こんがりと焼けたら、玉ねぎ、にんにく、ベーコン、パプリカを加え、中火で炒める。
  6. 玉ねぎの色が透き通ったら、塩・コショウで味付けをして完成。

じゃがいもサラダ(カルトッフェルンザラート/Kartoffelnsalat)

じゃがいもサラダ

ドイツのじゃがいもサラダは、ピクルスの酸味がきいてさわやかな味わいです。夏の暑い日の夕食などに、さっぱりと食べられるのでおすすめです。

材料(4人分)

  • じゃがいも:1㎏
  • 卵:2個
  • 玉ねぎ:1個
  • きゅうりのピクルス:150ℊ
  • パセリ:少々
  • マヨネーズ:大さじ6
  • マスタード:小さじ1
  • 牛乳:50ml

作り方

  1. じゃがいもを皮付きのまま茹で、柔らかくなったらお湯を捨て、粗熱をとってから皮をむき、薄切りにする。
  2. 卵を固めに茹で、さいころ状に切る。
  3. 玉ねぎときゅうりのピクルスを粗みじん切りにする。パセリを洗って細かくちぎる。
  4. じゃがいも、ピクルス、玉ねぎ、卵、パセリをさっくりと混ぜ合わせる。
  5. ボウルの中で、マヨネーズ、マスタード、牛乳を混ぜ、4を加え混ぜる。完成。

日が経つとより味がしみて美味しくなります。

農場風オムレツ

農場風オムレツ

上記のじゃがいも炒めを最後に卵でとじて、とろけるチーズを乗せ、ぱたんと半分に折ったものが、農場風オムレツです。

今回はカラスムギ(Hafer)を使い、具をズッキーニとマッシュルームにアレンジしたレシピをご紹介します。

カラスムギにはビタミンB群や鉄分、フラボノイドなどの栄養素が含まれていて、コレステロールを下げる働きもあります。

心臓疾患の改善や心臓を強くする働き、整腸作用などもあり、とても健康的な食材です。

材料(4人分)

  • カラスムギ(フレーク状に押しつぶしたもの/Haferflocken):125g
  • 卵:3個
  • 小麦粉:大さじ2
  • 牛乳:125ml
  • ミネラルウォーター:125ml
  • マッシュルーム(ブラウン):1パック
  • ズッキーニ:1本
  • バター :大さじ1
  • 塩・コショウ:少々

作り方

  1. カラスムギ、小麦粉、卵、牛乳、ミネラルウォーターをボウルに入れ、よくかき混ぜる。 塩・コショウで味付けをして、約15分カラスムギに水分を吸収させる。
  2. ズッキーニとマッシュルームを一口大に切る。
  3. フライパンにバターを溶かし、ズッキーニとマッシュルームを炒める。火がしっかり通ったら取り出す。
  4. フライパンにバターを溶かし、1の生地を流し込んで焼く。火が通るまで待ち、フライ返しを使って焼き具合を確認する。
  5. 底がぺらっとはがれるぐらいに焼けたら、生地の真ん中から左側に、ズッキーニとマッシュルームを乗せ、右側をフライ返しで持ち上げてぱたんと折って完成。とろけるチーズをはさんでも美味しいです。

煮込み鍋(アイントプフ/Eintopf)

煮込み鍋

節約するに当たって重要なポイントの一つに、食材を余らせないということが挙げられると思います。

買った食材は最後まで使い切るのが節約の基本。

このアイントプフという煮込み鍋料理は、冷蔵庫の余りものを使って手軽に作れるお助け料理です。

ドイツでは、アイントプフはパンと一緒に食べるのが一般的ですが、このパンも一個13セント(約15円)ほどからとかなり安価で販売されています。

材料(4人分)

  • にんじん:400g
  • ズッキーニ:400g
  • マッシュルーム(小ぶり):400g
  • タイム:少々
  • 植物油:大さじ3
  • コンソメスープ(インスタント):1リットル
  • トマト:4個
  • ソーセージ:4本
  • 塩・コショウ・ウスターソース:少々

作り方

  1. にんじんを薄切りに、ズッキーニを拍子切りにする。マッシュルームを洗っておく。
  2. タイムを洗って、葉を摘んでおく。
  3. 鍋に植物油を大さじ2入れ、火にかける。野菜とマッシュルームとタイムを入れて炒める。
  4. 火が通ったらコンソメスープを加え、ふたをして中火で10分煮る。
  5. トマトを湯むきしてさいころ状に切る。
  6. ソーセージを一口大に切り、フライパンで炒める。 炒めたソーセージとトマトを鍋に加え、塩・コショウ・ウスターソースで味付けする。完成。

アイントプフは、野菜や豆類など何でもアレンジ可能です。茹でたショートパスタを加えると、さらにボリュームが増し、腹もちもよくなります。

節約のポイント

光熱費を節約したい場合は、調理時間の短いものを作るようにするといいでしょう。食材を買うときは、安売りの日などしっかりチェックしておくといいと思います。

また、空腹時に買い物に行くと、つい買いすぎてしまうので、ドイツ人主婦は買い物の前にクッキーをつまんでから行くと言われています。

ドイツではパンが特に安く買えるので、上手く活用するとかなりの節約になります。

街によっては前日のパンをさらに安く売るお店などもあるので、自分の住んでいる街にそういったお店があるか調べてみるのもいいかもしれません。

また、初期投資がけっこうかかりますが、パン焼き機(ホームベーカリー)を買うのも一つの手段です。

ドイツ国内でもパナソニック製のものが200€前後で購入でき、ドイツでは買えない、ふっくらした食パンを焼くことができます。

材料を全てオーガニックでそろえても一斤50セント(約63円)で作れます。

まとめ

美味しいものを食べると脳が活性化すると言われています。

値札とにらめっこしていると、つい缶詰やインスタント食品に手が伸びてしまうこともあるかもしれませんが、脳や体は喜びません。

また、節約しないといけないから贅沢できない……とストレスに感じることも精神的によくありません。

費用を抑えながらでも、工夫次第で栄養価の高い節約ごはんが作れるので、食材を余らせないように気を付けながら、節約ライフを楽しんでみてはいかがでしょうか?

もともと節約上手なドイツ人、インターネットのレシピサイトには沢山のユニークなレシピが掲載されているので、参考にしてみるのもいいと思います。

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この記事を書いた人

ドイツ・ベルリン在住

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