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ドイツで働きたい!ドイツで職業訓練(Ausbildung)を受けるには

料理訓練

ドイツで働きたいという希望を持っていても、具体的にどこでどのようにして働けばいいのか分からないという人も多いと思います。

働き方はいろいろあると思いますが、ドイツ人社会の中にしっかり入っていきたい人は、ドイツの職業訓練制度(Ausbildung)を受けてみるのも一つの手だと思います。

職業訓練を受ける過程でドイツ語力が培われ、また職場のドイツ人や同僚と過ごす中で人間関係を築いていくことができます。

一般的に職業訓練の期間は2年半から3年のことが多く、それだけの時間を費やしてしっかり手に職を付けることができたら、自信を持ってドイツの社会に出ていけるのではないでしょうか。

今回は、ドイツの職業訓練制度についてご紹介します。

Ausbildung(アウスビルドゥング)職業訓練制度とは

本

ドイツには、Ausbildungという職業訓練制度があります。

これは企業と職業学校が協力し合って成り立っているシステムで、近年では学校を卒業する生徒の70%がこのAusbildumgを受けているそうです。

ドイツの職業訓練制度は、デュアル(二元)システムと呼ばれていて、職業学校に通って理論を学びながら、企業での実際の研修も並行して行います。

例えば、週の半分は学校に行き、残りの半分は職場に行って研修をするといった具合です。しかもこの制度では、研修を受ける側は無料で受けることができます。企業が職業学校の学費を負担しているのです。

訓練生は無料で学べる

訓練生は、Auszubildende、略してAzubi(アズビ)と呼ばれるのですが、無料で学校で学べて、企業で働いた分は、わずかですが収入もあります。

ドイツでは、小学校4年生の段階でギムナジウムに行って大学進学を目指すのか、実科学校、または基幹学校へ行って就職の道に進むのか、選択しなければいけません。

州によってはお試し期間を設定しているところもありますが、いずれにしてもまだ若い年齢で、大学進学か就職かを選んでいくことになります。

そして就職を念頭において実科学校、基幹学校に入った生徒たちが卒業後に受ける職業訓練がAusbildungなのです。ドイツでは、18歳以下で、全日制の学校に在籍していない者は、Ausbildungを受ける義務があります。

外国人も利用できる

就職をするにあたって、理論も実務もある程度身につけた訓練生は、即戦力になり、良きパートナーになるので、企業側にもメリットがあります。

また、大学に進学したけれど、いざ就職する段階になって、自分の希望する職業のAusbildungを受けなければいけないというケースもあります。

近年移民が増加し続けているドイツですが、外国からドイツに仕事を求めてきた人もAusbildungを受けることができます。手に職をつけられる有益な制度なので、就職に結びつく可能性も高く、ドイツで働きたい人は必見です。

Ausbildungの種類と訓練を受けるまでの流れ

道具

Ausbildungには、さまざまなカテゴリーがあり、400以上もの職種があります。

例えば、自動車整備士、銀行員、販売員、調理師、花屋、肉屋、パン屋などのポピュラーなものから、バイオリン職人、ピアノ職人、金管楽器職人、整形外科靴職人、ビール醸造者など、ドイツらしい職種もたくさんあります。

まずは受け入れ先の企業、会社を探すことから始まりますが、最近ではインターネットでもたくさん見つけることができます。

(Ausbildungの職種を検討する際の注意事項は4の項目を参照のこと)

例えば、

などが有名なサイトです。

自分の希望する条件を入力し、自分の住んでいる街を指定して検索をかけると結果が出てくるので、気に入ったところに応募します。

希望する特定の企業や会社などがある場合は、そこのホームページのKarriere(カリーレ)またはStelle(シュテレ)、Jobangebote(ジョブアンゲボーテ)といった採用情報ページを見てみるのも一つの方法です。

履歴書を作成する

履歴書

Ausbildungを実施している会社もあるので、もし募集をしていたら応募してみましょう。応募には、Anschreiben(アンシュライベン)という志望動機書とLebenslauf(レーベンスラウフ)という履歴書が必要です。

それぞれにフォーマットがあるので、これもインターネットでいろんな参考例を見ながら作成してみましょう。Lebenslaufを作成するには下記のサイトが便利です。

履歴書の作成:http://www.briefform.de/

住所、氏名、生年月日などの基本情報、学歴、職歴、免許等を記入します。日本の履歴書では学歴などは古い順に書いていきますが、ドイツでは新しいものから順に書いていくのご注意ください!

顔写真も貼るのですが、ドイツでは真顔よりも笑顔の方が好まれるそうです。笑顔で証明写真を撮るというのも珍しい経験ですよね!

Anschreibenの方は、まず右上に自分の氏名、住所、連絡先を書き、その次に左側に企業等の宛名を書きます。そして日付を右詰めで記入し、改行して挨拶文から書き始めます。

例)https://bewerbung.co/

ここでは、なぜこの仕事をしたいのか、なぜこの会社で働きたいのかという動機について書いたり、自分の今までやってきたことを紹介し、それを今後どのような形で応募する仕事に生かしていきたいかなどを書きます。

これについては、もしドイツ人の友達や知り合いがいれば、ドイツ語をチェックしてもらった方がいいでしょう。最後に直筆のサインも忘れずに!日本の履歴書でいうと、押印にあたります。

これらの書類(Bewerbungsunterlagen)がそろったら、郵送で応募します。応募の際には、学校の卒業証明書や資格証明書なども一緒に送ります。日本語での証明は、ドイツ語に翻訳をして送ります。

根気よく応募すること

職種によってもさまざまですが、ドイツ人の応募者が多数いる中、外国人である日本人を採ってくれる会社はおそらく少ないかと思われますが、ごくわずかでも実際に日本人を採用している会社もあります。

返事が来なくても、断られても、めげずにどんどん応募しましょう!書類審査を通れば、次は面接試験です。面接は、Vorstellungsgespräch(フォアシュテルングスゲシュプレッヒ)といいます。

メールや電話で面接日を相談して決め、相手の会社に面接を受けに行きます。面接でよく聞かれる質問は、

  • なぜこの会社を選んだのか、どのような目的を持って応募したのか、どんな仕事をイメージしているか
  • この仕事についてどれぐらいの知識があるか、この会社について何を知っているか
  • パソコンではどんなソフトをどのぐらい使いこなせるか
  • 前の仕事をなぜ辞めたのか、何が気に入らなかったのか
  • 長所と短所は
  • 今までで一番大きな失敗は何だったか、それによって何を学んだのか
  • 10年後どうなっていたいか
  • 自分について話してください
  • あなたの友人は、あなたのことをどのように描写するか(第三者に説明するとき、どんな人だと表現するか)
  • あなたは誰をお手本としているか
  • 家族はあなたにとってどんな価値を持っているか

などです。

インターネットで、Vorstellungsgespräch Typische Fragen(面接 典型的な質問)で調べると、答え方と一緒に多数ヒットするので試してみてください。

その後、仕事場を案内されると、かなりの確率で採用だといわれています。また、その場で合格を告げられることもあるようです。

良い返事をもらっても、即採用というわけではなく、正式に採用になる前に研修を行うところも多いようです。実際に働いてみて、双方の希望する内容かどうか見極め、お互いに納得の上で正式にAusbildungの契約をします。

この研修は無償で、会社によって違いますが、だいたい2週間ほど行うようです。研修後、契約を交わすと晴れてAusbildungが始まります。

業種によって違いますが、だいたい2年半から3年ほどAusbildungは続き、最終的に試験を受け、合格すると資格がもらえ、訓練は終了します。

Ausbildung後は、人間関係のできた環境で引き続き仕事を続けることもできますし、また新しい環境で再出発したい場合には会社を変えても構いません。研修をした会社に残らなければいけないというような義務はありません。

職業訓練(Ausbildung)のメリットとデメリット

ポイント

メリット

手に職をつけられるというのが最大のメリットですが、日々ドイツ語でコミュニケーションをとり、専門用語も徐々に学んでいけるので、語学の上達にも大いに役立ちます。

また、同じ分野に興味を持っている他のAzubiたちと知り合いになり、情報交換したり一緒に仕事に励む中で人間関係が築けることも大切な要素の一つです。

ドイツは日本以上に資格社会なので、基礎からきちんと教え込まれた証明である資格がもらえることは、ドイツで働くにあたって重要なことです。

Ausbildung期間はわずかですが給料ももらえますし、電車料金や美術館の入館料などが、割引価格になります。

デメリット

デメリットとしては、まず時間がかかるということ。平均すると約3年ほどかかるので、すぐに就職に結び付けたい人には不向きです。

また、給料面でもAzubiだけでは自分だけの部屋を借りるのは困難です。職種にもよりますが、訓練期間中の給料は低い場合で月額300ユーロぐらいから、高くても1000ユーロほどです。

一部屋を自分名義で借りるとなると、例えばベルリンでそこそこ交通のアクセスのいい場所で探すと、月々400~500ユーロ前後は必要になるので、そこへ光熱費や生活費がさらにかかることを考えると非常に難しくなります。

他のAzubiや学生とWG(共同生活)などして、生活をすると家賃に関しては大幅に節約できます。こういった経済的な点が大きなデメリットといえるでしょう。

企業側のメリットとデメリット

また、企業側のメリットとしては、若い労働力を安く確保できるという点、そして基礎知識や実務がちゃんと備わった研修生を将来採用できる点が挙げられます。

しかし、研修をしたAzubiが必ず会社に残るという規則がないために、一生懸命教えて育てたAzubiが研修終了とともに他社に移ってしまうこともあり、これは企業にとってはデメリットの一つになります。

Ausbildungをする際の注意点

日本人の場合、気を付けておくべき点があります。

Ausbildung終了後、正規採用になろうかという段階で、なぜドイツ人ではなく日本人を正社員として雇うのか?と労働局から会社に問い合わせがあります(かなりの確率で聞かれると思います)。

会社側がしっかりその理由を説明できないと労働許可が下りないことです。

ドイツでも失業率が高く、一般にドイツ人でもできる仕事はドイツ人が最優先で採用されます。日本人が採用されるためには、どうしても日本人でなければできない仕事である必要があります。(例えば寿司職人や日本語の教師など)

そういう意味では、どのAusbildungを受けるかを検討する際に、この点について、自分の日本人としての資質を生かす方法を考え、あらかじめ将来の見通しを持っておく方がいいでしょう。

例えば、芸術的な観点から、日本人の美的感覚が必要だからという理由付けは可能だと思います。

フラワーアレンジメントや庭師、ファッションデザイナー、料理人、パティシエなどのクリエイティブな職業では、比較的日本人としてのアイデンティティを仕事に生かすことができ、労働局にもきちんと説明ができるのではないでしょうか。

まとめ

ドイツでの職業訓練は、無料で誰でも受けられ、最終的に試験に合格すればその職種での資格が取得でき、自分の能力を証明できることにもつながるので、ドイツで働きたい人にとってはとても魅力的な制度です。

ただ、やはり外国人として受ける際にはドイツ語のレベルが一定以上に達していないと難しいだろうということ、そして日本人としてのアイデンティティを将来生かせる職業であることを押さえておく必要があります。

ドイツでは近年、若者の大学進学率が増加傾向にあり、少子化も手伝ってAusbildungを受ける人口は減少しつつあります。それに伴ってAusbildungを実施しない企業も増えており、状況は刻一刻と変動しています。

Ausbildungに興味のある場合は、このような変化も気にしつつ、最新の情報をつかんで準備にあたるのがいいのではないでしょうか。

とはいえ、熱意は人を動かすものですので、モチベーションを高く持って、自分の思いを伝えれば新しい道は開けると思います。遠く離れた日本から、ドイツにやってくるだけの熱意があれば、チャンスをくれる企業もきっとあるはず。

一番大切なのは、そういった熱い思いですね!

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投稿者プロフィール

ドイツ・ベルリン在住

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