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ドイツで働きたい!職業訓練制度Ausbildung(アウスビルドゥング)を利用してドイツ就職を目指そう

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料理訓練

ドイツで働きたいと思っていても、具体的にどこでどのようにして仕事を見つければいいのか分からないという人も多いと思います。

ドイツでの働き方はいろいろあって、ドイツ社会にどっぷりつかりたい人は、外国人も利用できるドイツの職業訓練制度Ausbildung(アウスビルドゥング)で就職を目指すのも一つの手だと思います。

一般的に職業訓練の期間は2年半から3年。それだけの時間を費やしてしっかり手に職を付けることができたら、自信を持ってドイツの社会に出ていけるのではないでしょうか。

※この記事の内容は2017年5月現在のものです。

ドイツの職業訓練制度Ausbildung(アウスビルドゥング)とは

本

Ausbildungは企業と職業学校との協定制度。デュアル(二元)システムと呼ばれ、職業学校に通って理論を学びながら、企業での実地研修を受けることができます。例えば、週の半分は学校に行き、残りの半分は職場で研修を受けるといった具合です。

職業訓練生はAuszubildende、略してAzubi(アズビ)と呼ばれます。

しかもこの制度、受講料無料!企業が負担しているのです。つまり、無料で学校で学べて、さらに企業で働いた分はわずかですが収入になります。職業学校を卒業する生徒の70%がこのAusbildungを利用しているそうです。

小学生で将来の道を選択

ドイツでは小学4年生の段階で、中等教育機関ギムナジウムに進み大学進学を目指すのか、同じく中等教育機関である実科学校や基幹学校に進学し就職の道に進むのかを選択しなければいけません。

州によってはお試し期間を設定しているところもありますが、いずれにしてもかなり若い時期に大学進学か就職かを決めます

そして、就職を考えて実科学校・基幹学校に入学した生徒たちが卒業後に受ける職業訓練がAusbildungです。理論も実務もある程度身につけた訓練生は即戦力になり良きパートナーになるので、企業側にもメリットがあります。

外国人も含めて手に職を付けることを推進

ちなみにドイツでは、18歳以下で全日制の学校に在籍していない者はAusbildungを受ける義務があります。また、大学に進学したけれど、いざ就職する段階になって自分の希望する職業のAusbildungを受けなければいけないというケースもあります。

ドイツでは移民が増え続けています。こういった、外国からドイツに仕事を求めてやってきた人もAusbildungを利用することができます。手に職を付けられる貴重な制度で就職に結びつく可能性も高く、ドイツで働きたい人は要チェックです。

ドイツでAusbildungが利用できる職種

道具

Ausbildungにはさまざまなカテゴリーがあり、例えば自動車整備士、銀行員、販売員、調理師、花屋、肉屋、パン屋などのポピュラーなものから、バイオリン職人、ピアノ職人、金管楽器職人、靴職人、ビール醸造者などドイツらしい職種も含めて400以上もの職種があります

まずは受け入れ先の企業、会社を探すことから始まりますが、最近ではインターネットでもたくさん見つけることができます。例えば、

などが有名なサイトです。希望する条件を入力し、住んでいる街を指定して検索をかけると結果が出てくるので、気に入ったところに応募します。

特定の企業や会社などを希望する場合は、そこのホームページのKarriere(カリーレ)またはStelle(シュテレ)、Jobangebote(ジョブアンゲボーテ)といった採用情報ページを見てみるのも一つの方法です。

ドイツのAusbildungに応募する1. 応募書類作成

履歴書

Ausbildungを希望する会社が見つかったら、応募してみましょう。

応募には、履歴書Lebenslauf(レーベンスラウフ)と志望動機書Anschreiben(アンシュライベン)が必要です。それぞれにフォーマットがあるので、これもインターネットでいろいろな参考例を見ながら作成してみましょう。

履歴書作成

住所、氏名、生年月日などの基本情報、学歴、職歴、免許などを記入します。日本の履歴書では学歴などは古い順に書いていきますが、ドイツでは新しいものから順に書いていくのでご注意ください!

顔写真は、ドイツでは真顔よりも笑顔の方が好まれるそうです。笑顔で証明写真を撮るというのも日本だとなかなかない経験ですよね。

なお、履歴書を作成するには下記のサイトが便利です。

志望動機書作成

まず右上に氏名、住所、連絡先を書き、左側に企業などの宛名を書きます。そして日付を右詰めで記入し、改行して挨拶文から書き始めます。

下記サイトで例を確認してみてください。

ここには、なぜこの仕事をしたいのか、なぜこの会社で働きたいのかという動機を書きます。また、自分のこれまでやってきたことを紹介した上で、今後それをどのような形で応募する仕事に生かしていきたいかなどを記述します。

ネイティブチェックを受け郵送

応募書類は、もしドイツ人の友達や知り合いがいればチェックしてもらった方がいいでしょう。最後に直筆のサインも忘れずに!日本の履歴書でいうと、押印にあたります。

これらの書類(Bewerbungsunterlagen)がそろったら、郵送で応募します。応募の際には、学校の卒業証明書や資格証明書なども一緒に送ります。日本語の書類はドイツ語に翻訳します。

ドイツのAusbildungに応募する2. 面接~研修

無事、書類審査に合格すれば面接に進みます。面接はVorstellungsgespräch(フォアシュテルングスゲシュプレッヒ)といいます。メールや電話で相談して面接日を決め、相手の会社に受けに行きます。

面接でよくされる質問は、

  • なぜこの会社を選んだのか、どのような目的を持って応募したのか、どんな仕事をイメージしているか
  • この仕事についてどれぐらいの知識があるか、この会社について何を知っているか
  • パソコンではどんなソフトをどのぐらい使いこなせるか
  • 前の仕事をなぜ辞めたのか、何が気に入らなかったのか
  • 長所と短所は
  • 今までで一番大きな失敗は何だったか、それによって何を学んだのか
  • 10年後どうなっていたいか
  • 自分について話してください
  • あなたの友人は、あなたのことをどのように描写するか(第三者に説明するとき、どんな人だと表現するか)
  • あなたは誰をお手本としているか
  • 家族はあなたにとってどんな価値を持っているか

などです。

インターネットで、Vorstellungsgespräch Typische Fragen(面接 典型的な質問)で調べると、答え方と一緒に多数ヒットするので試してみてください。

研修を経て合否決定

面接後、仕事場を案内されると、かなりの確率で採用だといわれています。また、その場で合格を告げられることもあるようです。

ただし、良い返事をもらっても即採用というわけではなく、正式に採用になる前に研修を行うところも多いようです。実際に働いてみて、双方の希望する内容かどうか見極め、お互いに納得の上で正式にAusbildungの契約をします。

この研修は無償で、会社によって違いますが、2週間ほど行うようです。研修後、契約を交わすと晴れてAusbildungが始まります。

ドイツのAusbildung、訓練期間とその後は?

業種によって違いますが、Ausbildungはだいたい2年半から3年ほど続き、最終的に試験を受け、合格すると資格がもらえて訓練終了です。

Ausbildung後は、人間関係のできた環境で引き続き仕事を続けることも、新しい環境で再出発したい場合には会社を替えることも可能です。研修をした会社に残らなければいけないというような義務はありません。

ドイツでAusbildungを利用するメリット

ポイント

なんといっても、手に職を付けられることが最大のメリットです。ドイツは日本以上に資格社会なので、基礎からきちんと教え込まれた証明である資格を持つことは、ドイツで働くにあたって重要です。

また、日々ドイツ語でコミュニケーションを取り専門用語も徐々に学んでいけるので、語学の上達にも大いに役立ちます。

さらに、同じ分野に興味を持っている他のAzubiたちと知り合いになり、情報交換したり一緒に仕事に励んだりする中で人間関係が築けることも大切な要素の一つです。

その他、Ausbildung期間はわずかですが給料ももらえる上、電車料金や美術館の入館料などが割引になります。

ドイツでAusbildungを利用するデメリット

まず時間がかかるということ。平均すると3年ほどかかるので、すぐに就職に結び付けたい人には不向きです。

また、給料面でもこれだけでは自分一人の部屋を借りるのは困難です。職種にもよりますが、訓練期間中の給料は低い場合で月額300ユーロ(約4万円)ぐらいから、高くても1,000ユーロ(約13万円)ほどです。

一部屋を自分名義で借りるとなると、例えばベルリンでそこそこ交通アクセスのいい場所なら月々400~500ユーロ(約5万〜6万円)前後は必要になるので、そこへさらに光熱費や生活費がかかることを考えると非常に難しくなります。

他のAzubiや学生とWG(共同生活)などをすれば家賃に関しては大幅に節約できますが、こういった経済的な点が大きなデメリットといえるでしょう。

※1ユーロ=約126円(2017年5月現在)

ドイツのAusbildung、企業側のメリットとデメリット

企業側のメリットとしては、若い労働力を安く確保できるという点、そして基礎知識や実務経験がきちんと備わった研修生を将来採用できる点があげられます。

しかし、研修をしたAzubiが必ず会社に残るという規則でないために、一生懸命教えて育てたAzubiが研修終了とともに他社に移ってしまうこともあり、これは企業にとってはデメリットの一つになります。

日本人がAusbildungを利用する際の注意点

職種によってもさまざまですが、ドイツ人ができる仕事はドイツ人が最優先で採用されます。ドイツ人の応募者が多数いる中で日本人が採用されるためには、どうしても日本人でなければできない仕事でないと厳しい状況です。

Ausbildung終了後、正規採用になろうかという段階で、なぜドイツ人ではなく日本人を正社員として雇うのか?と労働局から会社に問い合わせがあります(かなりの確率で聞かれると思います)。その際に会社側がしっかりその理由を説明できないと労働許可が下りません。

日本人にしかできない仕事とは

そこで、どのAusbildungを目指すかを検討する際に、日本人としての資質を生かす方法を考え、将来の見通しを持っておくことをおすすめします。

例えば、寿司職人や日本語教師、日本人の美的感覚が必要だからという理由付けで芸術分野などを選べばチャンスが生まれると思います。

フラワーアレンジメントや庭師、ファッションデザイナー、料理人、パティシエなどのクリエイティブな職業では、比較的日本人としてのアイデンティティを仕事に生かすことができ、会社も労働局にきちんと説明ができるのではないでしょうか。

日本人を選ぶ会社はおそらく少ないとは思いますが、中には実際に日本人を採用している会社もあります。返事が来なくても、断られても、めげずにどんどん応募しましょう!

常に最新情報のチェックを

ドイツでは大学進学を希望する若者が増え、少子化も手伝ってAusbildung数は減少しつつあります。それに伴ってAusbildungを実施しない企業も増え、状況は刻一刻と変動しています。

制度や制度にまつわる最新の情報を常にチェックしてご自身の方向性を検討してください。

まとめ〜熱い思いが夢をたぐりよせる

やはり外国人である日本人の場合、ドイツ語のレベルが一定以上に達していること、そして日本人としてのアイデンティティを将来生かせる職業を選択することがマストだと思います。

とはいえ、熱意は人を動かすものなので、モチベーションを高く持って思いを伝えれば、道は開けると思います。遠く離れた日本からドイツにやってくるだけの熱意があるのなら、チャンスをくれる企業もきっとあるはず。

一番大切なのは、ドイツで働きたいという熱い思いですね!

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投稿者プロフィール

ドイツ・ベルリン在住

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