私がワーキングホリデーで滞在しているカナダでは、毎年2月から4月の間がTax Return(タックスリターン)の期間となっています。
Tax Returnは、日本でいう確定申告のことです。カナダでは、会社が年末調整してくれるのではなく、各自で申告しなければなりません。
方法は何種類かあります。
- 公的機関や郵便局に置いてある用紙をもらってきて記入・申請する
- オンラインで申請する
- 税理士を雇う
- エージェントに依頼する
今日は、このうち私が実際にやったオンライン申請についてご紹介します。
※この記事は筆者の体験に基づいています。最新情報とは違っている可能性があるためご注意ください。
カナダでTax Return、オンライン申請してみた
カナダ人の同僚の多くは税理士を雇っていると言っていました。Tax Returnの時期になるといろいろやることが重なる上、家族がいたり、家を持っていたり、仕事の掛け持ちをしていたりすると申請が複雑なことが理由のようです。
バンクーバーやトロントなどには日本語で対応してくれるエージェントもあります。
しかし、私はワーホリで半年前に仕事を始めて家族も家もない、またエージェントが近くにないという理由でオンライン申請することにしました。
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[/col][col][/col][/2col]ステップ1:源泉徴収票「T4」をもらう
Tax Returnの時期になると会社から「T4」という書類を渡されます。日本の源泉徴収票です。なかなかもらえないようなら会社に聞いてみてください。ここにすべての情報が載っているので大切に保管してくださいね!
英語とフランス語で別々の欄がありますが、まったく同じことが書いてあるので気にしないようにしましょう。
ステップ2:ネット上でソフトウェアを入手する
申請に必要なソフトウェアを手に入れます。
T4を手元に置きCRAのサイトを開きます。多くの人が頭文字のCRAと呼んでいますが、Canada Revenue Agenct、つまりカナダ税務局(http://www.cra-arc.gc.ca/)です。
なお、すでにTax Returnに使うソフトウェアを決めている方は、このステップ2は不要です。
手順
トップの画面にあるIndividuals and Families(個人と家族)をクリックします。
次にNETFILEへ。ここからソフトウェアを選択する画面につながります。
つづいてCertified software for the 2017 NETFILE programへ。ここから実際にTax Return で使うソフトウェアを選択します。
※写真は2017年度のもの
多くのソフトウェアが無料で利用できます。無料のものを利用する場合は、Free Productsという部分をクリックします。
ちなみに、その下のPaid products or products with free offeringsは有料です。
無料のソフトウェアがいくつか出てきます。
この中から自分の使っているパソコン、タブレットに合うものを選びます。私は自分のパソコンに合っていたU Fileというのを使いましたが、現在はなくなっています。無料サービスにありがちなことです……。
1つ選ぶと、そのソフトウェアの詳細が表示されます。今回は一番上にあるSimple Taxを例に進めていきますね。
Simple Taxの内容はこんな感じです。一番上にあるStart or continueで始めます。
U Fileもそうでしたが、サイトに登録するかしないかが選べます。新規登録する場合はSign upを選び、しない場合はStart without an account(アカウントを作らずに始める)を選びます。
ステップ3:必要情報を入力する
この後はみなさんの個人情報を入力していきます。現在の雇用形態、市民権の有無、海外での収入などの質問に答えます。そして、前年の全収入、支払った税金などの金額をT4を基に入力します。
全部英語なので(しかも難しい!)、私は途中で何度も挫折しそうになりました。しかし、ワーホリ期間であれば結構な額が返ってくるので、最後まであきらめずに頑張りましょう!
ステップ4:返金額を確認する
私が使ったソフトウェアでは最後に返金される金額が出ましたが、みなさんのには出ましたか?ワーホリ仲間に聞いたところ、テンションが上がる金額が返ってくる!と皆一様に言っていました。
サイトによってはそのまま銀行のアカウントとリンクして返金額が振り込まれるということもあります。私は後日、郵送で小切手が送られてきました。これを銀行に持って行って換金すれば完了です。
この一番下のところに小切手がついていました。そそくさと入金に行ったので写真を撮り忘れましたが、実際に届けばすぐに分かると思います。
カナダのTax Return、実際にやってみて
最初は右も左も分からずCRAに電話したものの、何を言っているのか分からず……と、さんざんなスタートでした。
英語で質問するのも難易度が高く、1単語ずつ調べてようやくなんとなく分かるという感じ。途中で心が折れたので、私は2日に分けて行いました(途中でセーブができたので大丈夫でした)。
間違えて入力すると返ってくる金額も変わってしまうので、近くにエージェントなどがあれば利用するのもいいと思いますが、もちろん費用がかかります。
節約のことを考えると、なるべく自力がおすすめです。大変で面倒くさいですが、できないことはないです。
まとめ〜四苦八苦することも経験のうち!
日本で働いていたころは、すべて会社がやってくれていました。自分でやるとなると分からないことが多く、それも海外で初挑戦だったので、余計に四苦八苦したと思います。
申告内容は、病院にかかったことがある、何度も引っ越しをしているなどの状況によって、どんどん複雑になっていきます。 同じ職場、ワーホリ期間でも個人個人で状況が違うので、他人のものを参考にするわけにもいきません。
お金に関わる重要なことなので、分からないことがある場合はCRAに電話かメールで逐一確認することをおすすめします。これも経験!と前向きに挑みましょう。
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