よく目にする「住みたい国」などのランキングで上位に位置するマレーシア。その理由として、ビザが取得しやすい、生活費が日本の3分の1〜2分の1、比較的治安がいい、気候が安定している、などが挙がっています。
私は実際にマレーシアの首都クアラルンプールに住んでみて、それ以上の魅力を実感しました。初めての海外就職先としてもぴったりだと思います。
では、私が発見したクアラルンプールの魅力をお伝えします。
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クアラルンプールは人が優しい、人懐っこい
こちらに来て、まず感じたこと。それは人の心が優しいな、人懐っこいな、ということでした。
日本では知らない人に話しかけたりすることはあまりないと思うのですが、マレーシアでは目が合えばにっこりと微笑み合い、同じ状況にいる人には不信感を抱かずに声をかけます。とってもフレンドリーな気がします。
例えば、実際に以下のような出来事がありました。
エピソード1
マレーシアに来てからジムに入ってトレーニングを始めたのですが、ある時、ジムでコップにお茶を入れていると、見ず知らずの人が当たり前のように「そんなに少ししか入れないの?」とニッコリ笑って話しかけてきました(もちろん英語でです)。
日本でもジムに通った経験はあるものの、知らない人から声をかけられた経験はなかったので、びっくりするとともに「なんてフレンドリーなんだろう」と思ったのは言うまでもありません。
エピソード2
海外にいると日本の活字がとても恋しく、時々、日本の書籍を扱っている本屋に行きます。
ある日、本を物色していると、ここでも見ず知らずの人から「日本人ですか?僕は日本語に大変興味があって自分で勉強しています」と話しかけられました。
そしてそのまま、いかに日本語に、そして日本の文化に興味があるのかをずっと語ってくれ、今ではその人とメール友達になっています。
エピソード3
健康診断で列に並んで待っていた時、前に立っていた人が振り返り、話しかけてきました。「この列長いね」「いつから住んでいるの?」などなど。
他愛もない話でしたが、退屈な列待ちのはずが、あっという間に時間が過ぎ去ってくれました。
知らない人にも手を差し伸べる
他にも感じたことがあります。
日本では、街で目の不自由な人が歩いている場合、杖を使って一人でいることがほとんどだと思うのですが、マレーシアではサポートの人が側についているのをよく目にします。
家族など関係のある人かもしれませんが、たまたま同じ電車に乗り合わせたような人でも、目の見えない人が乗車・降車をする時などは手を貸したり、一緒にエスカレーターを降りたりと、当たり前に手を差し伸べているのです。
このような光景を目にし、見習うべき点がとても多いなと実感しています。
運転中は気性が激しい?
フレンドリーで、困っている人を助けるマレーシア人ですが、逆の一面もあります。
車社会のマレーシア。日本では当たり前の「歩行者優先」という感覚はどうやらないようで、道を渡ろうと待っていても車はなかなか止まってくれません。
友人は、「マレーシアの人は車を運転すると気性が激しくなる気がする」と言っていました。
クアラルンプールは多様性のある都市
マレーシアには様々な人が住んでいます。
国籍は同じでも、マレー系、中華系、インド系、その他外国人とのミックス……と、肌の色や髪の色だけ取っても人それぞれ。そういった多様な人たちがみんなマレーシア人なのです。
それぞれの価値観を尊重
民族が違えば宗教も違いますが、マレーシアでは「各民族の宗教を重んじる=他民族の生活や他宗教の慣習にむやみに踏み込まない」ということが当たり前に行われているようです。
学校へ通う時も、マレー系の人はマレー系の学校へ。中華系、インド系民族も同様です。
また、マレー系の人はマレー系同士での結婚が普通であり、異なる民族同士、例えばインド系の人と中華系の人の結婚などは、多民族国家マレーシアであっても珍しいことなのだそうです。
程よい距離感が保たれている
世界各地で起こる紛争の原因には、民族や宗教などの違いがあります。同じ国の中でも異なる宗教を信仰する民族がいると、争いが起きやすいのだと思います。
でも、ここマレーシアでは上述のように、他民族のことには踏み込まないというルールがしっかりと認識されているようで、他の地域のような紛争が起こりにくいのだと感じます。
互いを認め合い、程よい距離を保って接する。日本においても、見習うべき点の1つであるように思います。マレーシアでは英語のレベルが高くなくても大丈夫
マレーシアは、東南アジアにおいて経済が発展している優等生の国です。
にもかかわらず人口が少ないため(2013年に3000万人を突破、2016年でも3010万人には到達していない※)、近隣諸国から出稼ぎに来ている人たちがたくさんいます。
外国人がいて当たり前
具体的には、インドネシア、フィリピン、タイ、カンボジア、ミャンマー、パキスタン、バングラデシュなどの人たちが働きに来ています。
彼らは、ブルーカラーと呼ばれる肉体労働や、レストランなどの店員、製造業の工員、また共働きの家庭や広い家には必須のメイドなどの職についています。
また、外資と呼ばれる様々な国の企業がこぞって進出しており、その企業に携わる人たちが駐在、もしくは現地採用という形で働き、住んでいるので、外国人比率はかなり高いです。
そのため、異なる民族の人が周りにいるのが普通で、「外国人だから」とか「他の民族だから」という意識があまりないように感じます。
文法通りでなくても英語が通じる
そして、ココが一番肝心なのですが、英語を母語としている人の割合が少なく、しかし共通語が英語とあって、日本の英語教育では間違いとされる文法や使い方でも、問題なく意思の疎通ができるのです。
例えば、thatやwhat で文をつなげなくても、言いたいことを区切れば、もしくは単語が通じれば内容を汲み取ってくれます。
そして、私たち日本人も、相手がネイティブスピーカーでないという安心感からか、英語を話す時に緊張感があまりないことに気づきます。
話しやすく上達しやすい環境
マレーシアの人たちは小さな頃から英語を話す環境で育っているので、発音はネイティブスピーカー並ではないものの、文法に関しては問題のない英語を話します。
つまり、質の高い英語が周りにあふれていながら、受け入れ側のマレーシア人は寛容な心を持っているので、話しやすく上達しやすい環境なのです。
英語に自信のない人にとって、初めての海外就職先として選ぶにはもってこいの国ではなのではないでしょうか。
まとめ~エネルギーに満ちあふれた国
知らない人にも親切で、お互いに尊重し合い、英語に自信がなくても温かく見守ってくれるマレーシア。
経済が発展していく途中の段階なので、ここで生活している人々はエネルギッシュに見えます。また、湿度が高く、女性にとってはお肌の乾燥もあまり気にする必要がないという美容面でのメリットもあります(日焼け対策は必須です)。
海外で働いてみたい、でもどこの国がいいんだろうと迷っているあなた、マレーシアを候補の1つにしてみてはいかがですか?
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