高層ビルが多いことで有名な香港ですが、なぜこんなに高層ビルだらけなのでしょうか。
そうです、とにかく土地が足りないからです。
なんとこの狭い香港の土地(東京都の約半分の面積)に700万人の人が住んでいます。土地は限られ、日本のような一戸建ての家は建てられません。しかし、なんとかしてマンションや家を作りたいと考えた香港の人たちは、上へ上へとマンションを伸ばしていきました。
30階、40階立てのマンションやビルは当たり前で、現在香港で一番高い建物は、インターナショナル・コマース・センターの118階となっています。
そんな高層マンションの宝庫、香港では空からある物が降ってきます。今回は晴れでも雨でも空から何か降ってくる香港のお話です。
地震がほとんどない香港
高い建物を建てることができる理由のひとつに「香港には地震がない」ということがあります。まったくない、というわけではないですが、香港での地震の回数は、記録によると33年間で59回、1年でわずか約2回です。
しかも震度1程度ですから日本とは比べ物にならないほどの少なさですね。一度、2006年に震度3の地震があり、香港に長年住んでいてこのとき初めて香港で地震を感じたのですが、非常に怖かったです……。
震度3そのものは、日本で何度も経験している揺れなので、たいした揺れではないのですが、『香港で地震』ということが恐ろしかったのです。
周りは一面高層ビル、地震に慣れていない香港人は必要以上に慌てふためいています。これはまったく地震対策などされてないな、本当に大きな地震が来たらとんでもないパニックになるな、と思うとぞっとしました。
でもたぶん、大きな地震は来ないでしょう。。。と信じることにします。
なぜか「ひさし」の多い街、香港
ところで、この高層ビルだらけの香港ですが、街を歩いていると「ひさし」が多いことに気づきます。
ビルの下、歩道の上には必ず「ひさし」が突き出ています。雨の日など、傘をささなくても濡れずに歩けるので、便利といえば便利なのですが、この「ひさし」、別に雨の日のために作られたのではありません。
上から降ってくるものを避けるためなのです。
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空から降ってくる物を注意しながらの生活になるかもしれませんが、長期滞在をする予定の方は合わせてどうぞ。
香港を歩くときには空(上?)にご注意
日本では晴れの日に空から何か降ってくるということはほとんどないですよね。しかし、香港では晴れていようと、雨が降っていようと何かしらが降ってきます。
何が降ってくるかというと、まずはクーラーの水滴、そしてゴミなどです。香港のエアコンは年中24時間稼動、そして蒸し暑い夏だけではなく、冬もエアコンをつけているのが香港人の習慣です。
室外機からは冷却水がぽたりぽたり、ときにはぼたぼたと流れ続けていることも。それを避けるために、どの建物にも「ひさし」がついているのです。
落ちてくるのは水滴のみならず
さらに降ってくるのは水滴だけではありません。ポイ捨ては罰金という厳しい法律があり、地上でポイ捨てをする人はかなり減っていますが、マンションの窓からポイ捨てする習慣(?)はなかなか改善されません。
たばこの吸殻、ティッシュなどが降ってくるだけなら、まだ小さくてかわいいものですが、ペットボトル、ビール瓶、鉢植え、果てはテレビなど、とんでもないものが降ってきて、通行人がケガをするという事件がいまだに時々報道されます。
捨てるというのもありますが、夫婦喧嘩などした際に、投げたものが外へ飛んでいくということもあります。うっかりぶつかると大事故にもなるので、なるべくひさしの下を歩くことをおすすめします。
さすがに空まで注意するのは、なかなか難しいですよね。
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美味しい物を食べるときももちろん、「ひさし」の下で食べましょう。
まとめ
思わぬものが空から降ってくる香港ですが、ひさしの下を歩いていれば、ひとまずは安心です。
雨なら雨よけ、晴れなら日よけ、ゴミが降ってくるならゴミよけです。ということで、香港の街歩きを楽しむときには、必ず「ひさし」の下を歩くようにしましょう。
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