日本も貧富の差が目立ってきているとはいえ、まだまだ中間層が圧倒的に多い国です。
それに比べて香港の貧富の差は大きく、まるで五つ星ホテルのような豪邸に住んでいる人がいるかと思うと、板仕切りがあるだけの2畳ぐらいの部屋に住んでいる人もいるのが現状です。
では、そんな香港で働きながら1ヶ月生活するにはどれぐらいの費用が必要なのか、具体的に項目を挙げながら解説していきます。
※1HKD=約15.5円
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香港で働く日本人の生活水準はポジションにより異なる
前提として、香港に住んで働いている日本人を大雑把に分けると以下の3種類になります。
- 日本から駐在員として派遣されている人
- 日系企業またはローカル企業に現地採用され働いている人
- 自営業の人
1の駐在員と2の現地採用社員では、お給料はもちろんのこと生活レベルも全く違います。
駐在員は一般に給与を含む待遇が良く、現地で求人を探し就職した社員と比べると給料が2倍以上違うこともあります。また、福利厚生にもだいぶ差があります。
ここでは、香港で現地採用社員として働いた場合のシミュレーションをしていくことにしましょう。
香港での家賃
生活費の中で一番大きな割合を占めるのが家賃です。それなりのクオリティを求めるとお給料の半分以上が住居費に消えます。
家賃はピンからキリまで
金額を出すのは難しいところですが、無理やり平均的な数字を出すとすると1ヶ月7,000~10,000HKD(約108,500〜約155,000円)ぐらいでしょう。
単身であれば、500sqf(スクエアフィート 、45平方メートル)ぐらいの物件を探すことになると思います。日本でいうところの2LDKですが、部屋、キッチン、シャワールーム、それぞれがとても狭いです。
部屋はベッドを置けばそれでいっぱいになる大きさで、キッチンもシャワー室も日本のものと比べるととても狭いつくりになっています。
少し広さと快適さを求めてしまうと、すぐに月15,000~20,000HKD(約232,500~310,000円)ぐらいの家賃になってしまいます。
何を求めるのかによって金額が決まる
家賃が会社持ちの駐在員以外は、住居は一番頭の痛い問題です。
とはいえ、特にこだわりがなければ上で挙げた平均以下の家賃の部屋も見つけることができるので、生活において「部屋」というカテゴリーをどこまで重視するかによって違ってきます。
仕事から帰ってきて「あぁ家だ〜」とくつろぐ空間にしたいのか、「ただ寝るだけ」の空間でいいのか。それによって家賃にも差が出てきます。
香港での食費
朝はパンやサンドイッチと飲み物でだいたい15~20HKD(約230~310円)、茶餐廳(チャーチャンテン)と呼ばれる香港式軽食レストランでの朝食セットが30HKD(約470円)ぐらいです。
昼は茶餐廳でヌードルなら30~35HKD(約470~540円)、ごはんものは40~50HKD(約620~780円)になります。
夜も茶餐廳であれば昼と同じ値段で食べることができますが、同じところに行く人は少ないでしょう。
しかし、タイ料理やベトナム料理、韓国料理、日本料理などのレストランに行くと、100~200HKD(約1,550~3,100円)の出費になります。アルコールを頼めばもちろんもっと高くなります。
自炊すれば安く済む
合計すると、1日の香港での食費は100~300HKD(約1,550~4,650円)というところでしょうか。
しかし、外食をやめて自炊にすることで食費を減らすことができます。例えば、お昼はお弁当持参、夜は自炊にすれば、1日20~50HKD(約310~780円)程度に抑えることができるでしょう。また、屋台で食べても良いかもしれません。
総合すると、1ヶ月の食費は約3,000HKD(約46,500円)程度になります。
香港での水道光熱費
水道・ガス代は安価
香港の水道代は安いです。1ヶ月50HKD(約780円)もかかりません。
ガス代もそれほど高くはなく、1ヶ月100HKD(約1,550円)前後です。
夏は電気代がかかる
しかし、電気代は季節によってだいぶ幅があります。夏の香港は非常に暑いので、エアコン使用率が急激に上がります。湿度が高く不快指数も高いため、 24時間稼動させざるを得ません。
仕事をしていれば昼間は会社なので、自宅でエアコンをつけるのは夜だけになりますが、それでも毎晩つけているとかなりの電気代になります。
エアコンを使わない時期(冬)は 1ヶ月200HKD(約3,100円)ぐらい、エアコンを使う時期(夏)は500~1,500HKD(約7,750~23,250円)ぐらいかかってしまいます。
水道光熱費の月平均額
水道・ガス・電気代の合計を平均すると1ヶ月400HKD(約6,200円)程度です。
香港での交通費
タクシーの初乗りが2キロ22HKD(約340円、エリアによって多少差あり)なので、日本よりかなり安く移動できます。バス、地下鉄は日本より少し安いといったレベルです。
香港は狭いため、端から端まで移動しても25~30HKD程度(約390円~470円)で済んでしまいます。
会社までの通勤費目安
どこに住むかによって通勤交通費は大きく違ってきますが、自宅が中心地エリアで会社もその近くにある場合、1ヶ月の通勤代は600~1,000HKD(約9,300~15,500円)になるでしょう。
一方、郊外に住むと中心地に出るまでに20HKD(約310円)ぐらいかかるので、1ヶ月の通勤費は1,000~1,500HKD(約15,500~23,250円)になると思います。
会社の近くに部屋を借りられるともっと安くなります。
香港での交際費
ローカルレストランなら100~150HKD(約1,550~2,330円)ぐらいで充分楽しめますが、アルコールを置いている日本食レストランや本格的なお寿司屋さんなどでの食事となると少し高めで500~1,000HKD(約7,750~15,500円)程度かかります。
ランカイフォンなど外国人がたくさん集まるバーでは、お酒が安くなるハッピーアワー(午後5〜8時ぐらいまで)が設定されているところがほとんどなので、この時間帯を利用して飲めば300~500HKD(約4,650~7,750円)ぐらいで楽しむことができます。
平均で1ヶ月2,500HKD(約38,750円)程度になると思います。
香港での雑費
その他に必要な出費というと衣服や日用品になると思います。だいたい日本と同じか少し安いぐらいと考えていればいいでしょう。
人によっても異なりますが、月1,500HKD(約23,250円)程度は準備しておきたいところです。
まとめ~香港での1ヶ月の生活費は約24万円
では、ここまでに挙げてきた出費をまとめてみましょう。
家賃 | 7,500HKD(約116,250円) |
食費 | 3,000HKD(約46,500円) |
水道光熱費 | 400HKD(約6,200円) |
交通費 | 800HKD(約12,400円) |
交際費 | 2,500HKD(約38,750円) |
雑費 | 1,500HKD(約23,250円) |
1ヶ月の生活費合計 | 15,700HKD(243,350円) |
家賃が相当重くのしかかる結果です。香港での生活で驚かされるのは、やはり家賃の高さだと思います。
しかし、食費、交通費、光熱費、日用品などは日本と同じか日本より安いので、給料にもよりますが日本と変わらない生活を送れるのではないでしょうか。
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