最近はテレビのCMなどでも目にすることが多くなったマレーシア。リゾートや退職後の楽園といったイメージをお持ちの方も多いと思いますが、最近では日系企業も増え、マレーシアで働く日本人も多くなってきています。
私はそんなマレーシアに両親の仕事の関係で小学生の時に移住し、高校までを現地校で修了しました。そして、高校を卒業した翌年から、日本の企業をマレーシアでサポートする翻訳者及び通訳者となりました。
私のこれまでの道のりをご紹介します。
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マレーシアでの就職を選んだ理由
小学校高学年から高校までを修了したマレーシアは、日本よりも自分にとって落ち着く場所でした。
マレーシアは主に3つの民族、マレー系、中華系、インド系の人々で成り立っている、世界でも珍しい多国籍多文化の国です。そんな環境でマレーシア語、中国語、英語を勉強した私は、いつか習得した言語を何かの形で役に立てたいとも思っていました。
また、マレーシア語などのある意味特殊な言語は、日本よりもマレーシアにいる方が最大限に活用できると思ったことも、マレーシアでの就職を決意した理由です。
さらに、人との関わりが大切な職業なので大きなやりがいも感じられるのではと思い、翻訳・通訳の道を選びました。
マレーシアで就職するためにやったこと
翻訳者、通訳者になるための最初のステップとして、マレーシア語能力を証明するため、“SKBMW”、“Ujian mendengar”、“Ujian Lisan”というマレーシア語の言語能力テストを受けました。
また、英語についても日本でTOEICを受験した後、大手翻訳クラウドソーシングのサイトで試験を受け、実際に翻訳の経験、実績を積んでいきました。それらの実績のおかげで現在の翻訳事務所に就職できたと思います。
受験対策は試行錯誤
苦労した点としては、やはりテストに向けての勉強です。
SKBMWに関しては過去問などの教材が容易に見つかりましたが、ヒアリングのテストであるUjian mendengarは教材がなく、自分で学習方法を考える必要がありました。
そこで、毎日マレーシア語のニュース番組を見ることによってヒアリング能力に磨きをかけました。
毎年10月に開催されるテストに向けて、約9ヶ月間準備。当時は学生という立場だったからこそテスト勉強に集中することができたと思います。
また、クラウドソーシングのサイトで試験を受ける前に、すでにマレーシアで翻訳者として仕事をしていた友人のもとで翻訳に必要な技術を学びました。その経験のおかげで翻訳試験に一発合格できたのだと思います。
就職には実績が必要
翻訳者として就職する上で特別な資格は必要ではありませんが、翻訳の経験や実績が重視されます。
翻訳者としての就職や転職をお考えの方はまず、実際に翻訳という仕事に触れてみること、経験を積むことが重要です。
マレーシアで仕事を探した方法
あまり知られてはいませんが、マレーシアには日本人が約2万4000人滞在していて、在留邦人総数が東南アジアでは3位なんです(外務省統計、2016年10月時点)。
そのおかげで、日本人専用のコミュニティー(日本人会)やネットの掲示板がたくさんあり、比較的日本人が職を見つけやすい環境になっています。
私も最初の仕事はマレーシアの日本人掲示板で受注しました。また、海外転職サポートを行っている会社のウェブサイトでもマレーシアの日本人向け求人情報をたくさん提供しています。
マレーシアでの具体的な仕事内容
主に法律関係の翻訳と通訳を行っています。例えば、日本企業のマレーシア進出に伴う現地での契約や、政府関係者との交渉などのサポートです。
政府関係者と関わることが多いため、一番使うことの多い言語は日本語とマレーシア語と英語です。
他にも、マレーシアには企業におけるマレーシア国民の最低雇用率を定めた法律があるため、現地スタッフの雇用契約書の翻訳や通訳のサポートも行っています。
なお、現在のポジションは事務所のマネージャーです。
マレーシアで働いてよかった点
やりがいを実感できる
私自身、小学校高学年の時にマレーシアに引っ越したため、言語の面ではたくさん苦労しました。そこで、マレーシアに興味を持ってくださる企業や人を翻訳や通訳を通してお手伝いしたいと考えていました。
翻訳や通訳でマレーシアでの仕事がスムーズに、またストレスフリーになるようサポートできればと思ってこの職業を選んだ今、やはりやりがいを感じています。
自分のサポートさせていただいた企業がマレーシアに進出して成功しているのを見ると、嬉しさや達成感で胸がいっぱいになります。
また、日本の企業に就職できて喜び、感謝してくれる現地採用のスタッフの方と話していても、自分の仕事を必要としてくださる人がいることを感じることができます。
トラブルに対処する力がついた
海外で働く上で、トラブルはつきものです。もちろん、ここマレーシアでもそれは同じです。
そのため、マレーシアでの仕事経験は、将来日本で働くことになった時にも、問題に臨機応変に対処するための大切な勉強になると思います。
実際、日本では考えられないようなトラブルが発生することも多々あるので、ワンステップだけではなくツーステップ先のことまで計算し仕事をこなす良い習慣がついたと思います。
海外就職を目指すなら目標を見定めよう
先にも述べましたが、海外で働くことにはたくさんのトラブルがつきものです。
日本を出て何をしたいのかを自分自身が理解していなければ、海外で就職してもすぐに挫折してしまいます。よく吟味して、しっかりとした目標、ゴールを定めましょう。
“Where there’s a will, there’s a way.”
確かな目標が決まれば、まずそれに向かって一歩を踏み出してください。どんな形であれ、努力は報われるはず。海外就職だって決して夢ではありません!
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