タイ人の恋愛に対する感覚は、日本人とはかなり違うように感じます。
恋愛におく比重が日本とは違い、タイでは恋愛が生活のほとんどを占めていると言ってもいいほどです。
仕事をしている時以外はいつも恋人と過ごしているのに、昼休みでさえ電話やビデオ通話をしているという人も少なくありません。
私が勤めている会社はバンコク都内ではなく隣のサムットプラカーンという県で、東北地方やミャンマーから出稼ぎに来ている人が多いエリアにあります。
バンコク都内とは少し事情が違うかも知れませんが、タイ人が恋愛気質なのは確かです。
ではどんなところが日本人とは違うのでしょうか?私が毎日見ている中で感じたことをご紹介します。
タイ人に恋人は必須
タイ人はいつでもカップルで行動します。1人でいるということは考えられないようです。もちろん、シングルで彼女や彼氏募集中の人もいますが、1人でいると周りからはかわいそうな人だと思われてしまいます。
私は映画やショッピングに1人で行くのが好きなのですが、その話をタイ人従業員にすると「かわいそうだ」と言われます。
ご飯を1人で食べるなんてもってのほかです。日本では1人カラオケをする人もいるなんて知ったら、哀れに思われることでしょう。
シングルのタイ人はそういった周りのプレッシャーもあるのか本当に寂しいのか、とにかく誰でもいいから相手を見つけようとする人もいます。
以前、事務所の女の子が内縁の夫と別れて一人身になったことがありました。すると同僚がすぐさま自分の親戚を紹介し、その2人は一緒に住むことになったのです。
紹介と言っても、「いい人だから会ってみて」という軽い紹介ではありません。付き合うこと、一緒に住むことが前提の顔合わせみたいなものです。
実際、紹介から一緒に住むまでに1週間もかかりませんでした。
この出来事に私はとてもびっくりしましたが、そこまでして1人でいることを嫌うタイ人は本当に寂しがり屋なんだなと思いました。
タイの事実婚
1人でいることが考えられないというタイ人は、早いうちから結婚します。10代であっても奥さんや旦那さんがいる人も大勢います。
タイでは、「結婚している」という言い方はあまりしません。妻や夫がいる、というような言い方をするのが一般的です。これは、タイ人の結婚の仕方に関係しています。
タイでは事実婚という形が一般的で、きちんと籍を入れて結婚するタイ人は稀です。
社内に女性従業員は25人、そのうちほとんどに旦那さんがいます。ですがきちんと籍を入れて、英語でいうミセスを名乗る人は3人しかいません。
籍を入れない事実婚が一般的だからなのか、結婚に対する責任感もあまりないように思えます。
奥さんや旦那さんがいても浮気をする人が多いのは、そのせいかもしれません。
タイ人の社内恋愛
タイ人はすぐ人を好きになるように思います。奥さんや旦那さんがいても、社内に好きな人を作るのは当たり前です。その「好き」はとても軽いものなので、まるで中学生の恋を見ている気分になります。
なぜそんなに簡単に人を好きになるのか、ある女性従業員に聞いてみたことがありました。
その従業員は籍を入れて結婚している数少ないタイ人ですが、やはり社内に好きな人がいるのです。
彼女から返ってきた答えは「会社に好きな人を作ると、毎日の仕事が楽しくなる」というものでした。
納得できるようなできないような、日本人では思いつくこともできない理由だなと思いましたね。
かくいう私も、何人かの従業員に好かれたことがあります。本気でアタックしてくる人もいましたし、会社に来る楽しみ程度に好きという人もいました。
無理やり社内に好きな人を作っているように感じることもありますが、それで仕事が楽しくなるなら悪いことではないかも知れませんね。
仕事と恋愛
タイ人が恋愛気質で生活のほとんどを恋愛が占めているように感じるのは、上記で紹介したような光景を見ているからというだけではありません。
ある従業員は、失恋したから元気が出ないという理由で会社を3日休んだことがあります。日本ではありえないことですが、他のタイ人従業員は彼に同情していました。失恋休暇を作ろうと言い出し始めたほどです。
また、内縁の妻と浮気のことで揉め、妻が会社まで付いて来てしまったために会社の前で大喧嘩をする従業員もいました。
タイムカードも押さずに喧嘩をしていたので、会社には遅刻です。妻の方もどこかの会社の制服を着ていたので、会社そっちのけで喧嘩をしていたようです。
タイ人にとって恋愛は、仕事よりもなによりも優先事項なのかもしれません。
まとめ
タイで働くことがあれば、年齢性別関係なく恋愛の対象になることがあるかもしれません。ですが、タイ人は嫉妬深い一面もあることをお忘れなく。
軽い気持ちで付き合ったりしては、痛い目にあうこともあるので注意をしてくださいね。
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