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イタリアで日本食ブーム!イタリア社会に浸透しはじめた日本食

寿司

2017年のイタリアは、日本食がブームです。

食には保守的で、イタリア料理以外は料理と認めないようなところがあったイタリア人ですが、特に若い世代を中心に外国料理に対する抵抗が少なくなっているようです。少し前のイタリアだと、健康マニアの人から海藻や豆腐の食べ方をたまに聞かれるくらいでした。

私が住むイタリアに浸透し始めた日本食についてご紹介します。

※この記事の内容は2017年10月現在のものです(1ユーロ=約134円)。

目次

イタリア日本食ブームの火付け役は中国系日本食レストラン

寿司

イタリアの日本食ブームはヨーロッパの周辺諸国から徐々に伝わってきたようです。中国系の移民の人たちが中華レストランを日本食レストランに改装し、鉄板焼きのカウンターと寿司を組み合わせたブッフェスタイルのレストランを営業するようになりました。

ここ5年ほどの間に私の住む地域でも、ほとんどの中華レストランが日本食レストランへと姿を変えました。 食べ放題で15〜25ユーロ(約2,000〜3,400円)くらいの安めの値段ということもあり、この中国系日本食レストランで日本食を知る人が激増しています!

今では「うちの街ではどの日本食レストランが一番おいしい?日本人の意見を聞きたい!」とイタリア人から質問されるぐらいです。

イタリアでもやっぱりスシが人気

海外で有名な日本食の代表といえば、寿司。

イタリアでも、テレビドラマや映画のセリフで「今夜はスシにする?」というセリフまで聞くようになりました。寿司を知らない人にもテレビを通じて、スシが日本の食べ物でおいしいらしいということが浸透してきています。

知り合いの20代の男の子は寿司が大好きすぎて、レストランに行くと一度に30貫近く食べてしまうと言っていました。「日本食大好き!」「スシ大好き!」というイタリア人が一気に増えています。

イタリアで手軽に寿司が食べられるようになったのは日本人としてはうれしいことです。でも、イタリアで人気のスシは日本の寿司とは様子がちょっと違うので、複雑な心境でもあります。

生食用の魚も増えてきた

この寿司ブームの影響なのか、魚屋さんやスーパーマーケットでもマグロやサーモンのタルタルなど生食用の魚が売られるようになりました。

でも、まだまだ魚を生で食べることはイタリアでは一般的ではなく、抵抗感を持つ人が多いのも事実です。実際、衛生面などについての心配があるので、外出先で不用意に生魚を食べないようにテレビや新聞などで専門家が警告しています。

イタリアでは健康食でヴィーガン食「TOFU」

健康食

イタリアでも年々菜食主義者が増え、健康志向と相まってイタリア製の豆腐がどこのスーパーマーケットでも置かれるようになりました

料理雑誌のレシピに豆腐が使われていることもあります。コレステロール値や中性脂肪を抑えるために、チーズの代用品として豆乳のチーズという認識で食べている人もいます。

イタリアの豆腐の特徴

イタリアの豆腐はかなり硬めに仕上がっています。その話を日本人の友人にすると「沖縄の島豆腐みたいなもの?」と聞かれます。私は島豆腐を食べたことがないので断定はできないのですが、テレビで見た島豆腐よりもさらに硬いと思います。

水切りもほぼ不要で、ペーパータオルを使い軽く表面の水を拭き取るだけで済みます。焼いてステーキ風にしたり、サイコロ型に切ってサラダに入れたりするのに最適です。

真空パック包装なので、保管は冷蔵庫ですが、賞味期限が少し長めになっていて買い置きするのにも便利です。

値段は250gのパックが2.5〜3.5ユーロ(約340〜470円)くらいで、同じタンパク質という点から考えると豚肉や鶏肉に比べかなり値段の高い食品です。

日本製品を買うなら特定のお店へ

イタリア製の豆腐や冷凍枝豆(さやなし)は手軽に身近なスーパーマーケットで手に入るようになりました。

しかし、日本の豆腐や味噌や海藻などの伝統食は、日本食ブーム以前から健康志向の人が集まっていたマクロビオティックのお店やBIOと呼ばれる有機栽培食品を扱うお店に行かないと手に入りません。日本食が恋しくなったらぜひこれらのお店をのぞいてみてください。

イタリアメーカーによるインスタントラーメンが登場!

焼きそば

2014年にイタリアのメーカーによるSAIKEBON(サイケボン)という麺シリーズが発売されました。

固形ブイヨンやインスタント食品(スープやリゾット)のメーカーSTAR社がAjinomotoとのコラボにより、イタリア人向けのインスタントラーメン(カップと袋)を開発したのです。

日本のものと少し違うも美味

発売当初、私は好奇心にかられてすぐカップ麺を購入。日本のものよりもずいぶん薄味、醤油味でも塩味でもないチキンブイヨンスープの味で、日本のスープの味とはちょっと違います。

でも固形ブイヨンのメーカーだけあって、スープの味は繊細でおいしいです。そして何より麺が美味!さすがパスタの国だなと妙に感心してしまいました。

発売当初、「でもこれってイタリア人には受けないんだろうな~、すぐに製造中止になるんだろうな~」と思っていたのですが、3年経った2017年でもまだ販売されています。

しかも、仲間も増えています。今度は焼きそばです!焼きそばもカップと袋の両方が販売されています。個人的にはこの焼きそばがお気に入りです。

パスタメーカーのインスタント麺も

この他、パスタメーカーのBuitoni社もインスタント麺のシリーズを展開していて、チキン味、カレー味、焼きそばなどがあります。ラーメンではなく汁なしの麺で、インスタント焼きそばの要領(フライパンにお湯を入れて麺をふやかし最後に水分を飛ばす)で作ります。

こちらの商品もチキン味を試したのですが、味付けも繊細で麺もふにゃふにゃにならずとてもおいしいです。

まとめ〜次のブームは日本のカレーライス?

冒頭にも述べたように、イタリアでは年齢が若い人ほど日本食に興味があり、抵抗なくすんなり受け入れる傾向があります。40代以下のイタリア人は子どもの頃に日本のアニメを見て育っているので、ラーメンやおにぎりなどに親しみがあるようです。

イタリアに住んでいても寿司やラーメンが身近な存在になりました。私の予測では、次はカレーライスの出番ではないかなと思っています。

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この記事を書いた人

海外就職・海外求人マッチングサービスGuanxiを運営しているIT企業。
世界各地をお仕事で飛び回っています。

世界各地で滞在し、見たもの、感じたもののリアルを届けます。

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