韓国は日本から地理的に最も近い外国で、天候や服装など似ている部分が多い国です。ところが、冬は気温がぐんと下がり、氷点下の日々が続きます。また、島国の日本とは異なり、大陸性気候の韓国では、年中乾燥しがちです。
今回は、韓国で暮らす私から、真冬の韓国の様子と、極寒を快適に乗り越える方法をご紹介します。
韓国の平均気温と気候
韓国でも、地域によって気温に差がありますが、首都ソウルの緯度は、日本の新潟や福島と同じぐらいになります。
韓国の夏
夏は高温多湿で、最高気温が30~33度まで上がります。
韓国の梅雨は2週間
また、日本と同様、梅雨がありますが、7月上旬から中旬にかけて、例年約2週間程度で終わります。
韓国の冬
最も寒い1月の月平均気温はマイナス2.5度ですが、最低気温がマイナス10~15度まで下がったり、最高気温が0~マイナス3度に留まったりする日も多いです。
また、大陸性高気圧の影響を受け、北西風の強い風が吹きます。特に風が強く気温の下がる日は、氷の中のような寒さに体が凍ります。
乾燥に注意
年間を通して、空気がとても乾燥しているため、特に冬は乾燥注意報が多発します。毎年山火事が起きたり、水不足になったりと、韓国国内では深刻な問題になっています。
韓国の家の特徴(床暖房)
極寒から守ってくれる韓国の家には、古くから床暖房が取り入れられてきました。
各戸にボイラー室があり、家全体の床下に管が配置されています。その管の中を、熱いお湯が流れることで、家全体を暖かくしてくれます。
部屋の空気を暖めるエアコンやストーブが主流の日本では、床がとても冷たいですが、韓国では、各部屋のドアを開けっ放しでも暖かいので、部屋の中では半袖でも快適に過ごせます。
また、外出時にもボイラーを常にオンにしておかなければ、凍結で管が破裂してしまうこともあります。
冬はガス代が高め
ボイラーはガス代として毎月支払うことになりますが、普段は約30,000ウォン(約3,000円)のガス代に比べて、冬場は約50,000~100,000ウォン(約5,000~10,000円)程度になります。(韓国ソウルの物価ってどうなの?1ヶ月の生活費シミュレーション)
小さな子どもやペットがいる家庭はボイラーの温度を高めに設定することが多いので、ガス代もやや高めになります。
また、多くの家庭では二重窓になっています。さらに、玄関を開けて靴を脱ぐと、そこにもう1つスライド式ドアがある家庭も多いです。
窓や玄関からの冷気をできるだけシャットアウトしてくれる設計になっているので、家の中ではとても暖かく過ごせます。もちろん、帰宅してから部屋が暖まるのを待つ必要もありません。
真冬の服装
私が初めて韓国へ留学した当初、日本で着ていたコートの中で、最も分厚いものを持って来ました。ところが、それは秋の終わり頃に着られる程度のもので、韓国の真冬は到底乗り越えられるものではありませんでした。
真冬の韓国でよく着られているコートは、スキー用のダウンジャケットのようなもので、風をしっかり防いでくれる機能を持っています。
真冬のコートは韓国で買う
やはり極寒の韓国、ダウンジャケットの作りもしっかりしていて、機能性がとても高いです。真冬のコートは、絶対に韓国で買うことをおすすめします。
ダウンジャケットを買うときに確認しておくべきことは、
- 「ガチョウの羽」
- 「アヒルの羽」
の2種類があることです。「ガチョウの羽」の方が、保温性が高く、より暖かいのでおすすめです。素材が記載されているタグを確認するか、店員に聞いてみましょう。
現地の人は、真冬でもスカートにタイツを履いている人もいますが、冬でも比較的暖かい瀬戸内海で育った私にとってはとても寒いです。ジーンズの下にタイツを履いたり、タイツを二重履きしたりすることもあります。
靴は、起毛のブーツや、足を暖かく保護してくれる冬用のスニーカーなどがおすすめです。
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冬に食べたい韓国料理
キムチやチゲなど、辛い料理で有名な韓国料理ですが、真冬は特においしく感じます。冷え切った体の芯から温めてくれるので、おすすめです。辛い料理が苦手な人でも、楽しめる韓国料理がたくさんあります。
寒い冬にはオデンを食べよう
特に冬の寒い時期においしいのがオデンです。
日本のおでんと似ていますが、韓国のオデンは魚のすり身で作った具材のみで、長い串に刺してあります。道端の屋台で食べる定番メニューで、値段は1つ1,000ウォン(約100円)程度でお手軽です。
冬の寒い日は屋台に立ち寄り、オデンの具材と一緒に熱いスープを紙コップで飲むと、体を温めてくれて本当においしいです。
極寒だからこそ楽しめるスポット
寒い冬でも、韓国の人々は家の中だけで過ごしているわけではありません。韓国でも、ウィンタースポーツが盛んで人気があります。
スキーを他の楽しむなら江原道(カンウォンド)
例えば、江原道(カンウォンド)と呼ばれる地域は、韓国北東部の山間地で、特に良質な雪がたくさん積もります。そのため、スキー場が毎年オープンすると、多くの家族連れや学生たちで賑わいます。
サウナを楽しむ
また、極寒だからこそ楽しめる施設が、韓国のサウナ「チムジルバン」。チムチルバンでは、24時間営業のところが多く、貸出のパジャマを着て、時間に関係なくゆっくりと過ごすことができます。
サウナのあとは大衆浴場で汗を流し、広い板の間で仮眠を取ったり、ゆで卵や軽食を食べたりする人も多いです。体の中からポカポカして、外の寒さを忘れてしまうほどです。
まとめ
毎年、北海道や北陸では大雪被害の多い日本ですが、韓国では意外と雪はあまり降りません。雪よりも、凍てつくような寒さが体を襲います。
また、日本よりさらに乾燥しているため、風邪を引きやすいだけでなく、肌トラブルも起こりやすい環境です。部屋の中に加湿器を置いたり、洗濯物を干して部屋の湿度を高めたりするなど、万全な冬対策をして、快適に乗り越えましょう。
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