イタリアで寿司食べ放題ブーム! ALL YOU CAN EATは美味しいのか?

寿司 イタリア生活・移住

近年イタリアは寿司ブームです。 ALL YOU CAN EAT、いわゆる食べ放題で寿司を出すお店が増えました。

そのほとんどが中国人経営と言ってもいいでしょう。 値段はランチが10〜13ユーロ、ディナーは19〜22ユーロが相場です(主にトスカーナにある寿司レストランの相場です)。

ディナーは高い分、選べるメニューが多いのが特徴です。 飲み物とデザートは別なので、全て込みで言えば、平均でランチが15ユーロ、ディナーが25ユーロと言ったところでしょうか。お金を節約したい旅行者や、イタリアに来たばかりの留学生の味方になってくれるかもしれません。

今回はイタリアの寿司食べ放題をご紹介します。

*1ユーロ=120円

そもそも美味しいのか?

寿司

※裏巻きエビフライロール

場所にもよりますが、私がよく行く海沿いの寿司レストランはとても美味しいです。ランチは11.90ユーロ、ディナーは19.90ユーロなのですが、ネタも新鮮で毎回満足してお店を出ます。

若い中国人の店主は、ミラノの日本人女性のところで修行をしてこのお店を出したそうです。他にも色々な寿司レストランに行きましたが、どこも似たような感じではないでしょうか。日本のお寿司に比べると、ネタが小さいかもしれません。

寿司

※握り盛り合わせ

それでも日本の回転寿司のような機械が作ったお寿司に比べると、手でしっかり握られている分噛みごたえは十分にあります。アメリカが発祥と言われる寿司メニューで、例えば海苔が外側ではなく内側に巻かれている「URAMAKI」(裏巻き)は私も大好きで、まず柔らかいお米の口触りから始まり、海苔の風味が後からやって来て、なかなか面白い味です。

日本のビール (アサヒ)も置いてありますので、枝豆と一緒に頼めば少しだけ日本を満喫できます。

値段に見合う料金なのか?

寿司

※握り盛り合わせ

ランチとディナーの値段が違うのは、品数が違うからです。ランチメニューよりもディナーメニューの方が注文できる品数が多いため値段が少々高くなっています。

私はランチの時は、4、5品注文するのですが、毎回お腹が膨れるほど食べるので十分元は取れていると思います。ディナーに関しても、ランチ時に無いメニュー、例えばシャケの塩焼きなどを注文しますランチで食べるメニューに2、3品追加で注文し、こちらも十二分に元は取れていると思います。

飲み物、デザート(どら焼きや大福。でも冷凍食品)などの別料金のものを一緒に頼むと、結果的にはランチで一人15ユーロ(約2,000円)、ディナーでは1人25ユーロ(約3,200円)ほどの出費になる計算です。

安いかどうかは別として、確実にお腹いっぱいになります。 たくさん食べても、ほぼ半分以上はご飯なので、割とすぐに消化されて胃もたれはしません。

どんなメニューがあるのか?

ワカメのゴマだれ和え

※ワカメのゴマだれ和え

それでは一体どんなメニューがあるのでしょうか? 揚げ出し豆腐や枝豆、味噌汁(恐らくインスタント。でも美味)にワカメのゴマだれ和えなど、お寿司が出てくるまでのお摘み的な単品メニューが少々あります。

餃子(蒸し焼き)や春巻きなども定番のメニューです。うどんは野菜などと絡め、焼うどんとして出されますが、これが非常に美味しいんです。ラーメンもありますが、こちらは明らかにインスタントであまり美味しくありませんので、おすすめできません。

カッパ巻き

※カッパ巻き

そして、お寿司メニューです。 握りや巻き寿司単品でも注文できますが、握り盛り合わせや巻き寿司セットもボリュームがあっておすすめです。

アナゴときゅうりの裏巻き

※アナゴときゅうりの裏巻き

先にも書きましたが、海苔が内側に巻かれた裏巻きセットメニューもなかなか興味深い味なので、少なくとも1品は注文したいところです。お刺身セットもありますので、お腹が膨れるご飯ものを避けたい時は良いかもしれません。

食べ放題での注意点

寿司

食べ放題ですので、質よりも量を食べるお店だと理解しておいた方がいいでしょう。 生物を扱うということで、やはり行ったことのないお店に行く時は少し身構えてしまうかもしれません。

そこで、まず良い店か悪い店かを見分けるコツをお教えします。それは2点。お寿司のネタになる魚の切り身が冷蔵ショーケースに入っているか確認してください。生物を扱うお店ではこれを置くのが義務だそうです。それから寿司を作る人が手袋をはめているかもチェックしてみてください。

「手袋でお寿司?」と思われるかもしれませんが、そこはイタリア、まず衛生面がしっかりしていることが大切です。もし可能ならまな板の汚れも見てみましょう。しっかりと手入れされているまな板は白いはずです。

例えば、まず最初にお刺身を注文してお魚の新鮮度を見分けるのも悪くありません。色が悪かったり、魚臭があまりにもする時は新鮮とは言えませんのでご注意ください。よっぽどのことがない限り食中毒被害は起きませんが、良い気分で食事がしたいのは皆同じです。

行きつけのお店に行く時は別として、初めて訪れるお店では上記のことに注意してみてください。

満足度

以前、リヴォルノ(Livorno)にある「SAKURA」という寿司レストランに行ったのですが、店の中央に鉄板が置いてあり、そこで、エビを焼いてくれたり、焼きそばを作ってくれました。少し値段も高めでしたが、揚げ豆腐などもあって、非常に美味しかったです。

先ほども書きましたが、寿司食べ放題は、基本的に質ではなく量を楽しむレストランです。と言っても決して不味い訳ではありませんので、私個人としてはお食事の選択肢として十分おすすめできます。もちろん行くお店によって善し悪しはあると思いますので、事前に口コミなどをチェックしてから行かれると良いのではないでしょうか。

お会計を済ませるとほとんどのお店で、フォーチュン・クッキー(おみくじクッキー)がもらえます。中にはポジティブな短い言葉が英語、イタリア語で書かれていて、それを皆で見せ合うのが定番です。ある友人が、知らずに紙ごと食べてしまったことがあるので、クッキーは中にある紙を取り除いてからお召し上がりください。

まとめ

イタリアに旅行に来る日本人の方の中には、わざわざイタリアに来て寿司を食べる方はほとんどいないと思いますが、イタリアに在住して、日本のご飯が恋しくなった人は時々行ってみるといいでしょう。

イタリア人の友人を誘って、箸の使い方やお寿司の説明をしてあげれば大喜びすること間違いなしです。くれぐれも食べ過ぎには注意してください。残せば罰金を取られることもありますから。 楽しく、残さず食べましょう!

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