「シーロー」という乗り物をご存知でしょうか?タイの首都バンコクのプロンポン地区周辺を走る、トゥクトゥクとタクシーを足して2で割ったような乗り物です。運転手さんにひとこと伝えれば目的地まで運んでくれます。
バイクタクシー(以下バイタク)は事故が怖く、通常のタクシーもぼったくりや、タイ語での道案内が必要なシーンがあるので、初心者にとっては利用しやすい乗り物です。
ここでは、このシーローについてご紹介します。
シーローとはどんな乗り物?
シーローは日本語で「四輪」の意味です。四輪車の荷台が屋根付きの座席に改造してあり、ここに人を乗せて運びます。
冒頭の写真は黒い車体ですが、白、青、赤、緑……など色は様々で、シーローが走っている道はかなりカラフルですよ。
かなり年季の入ったものからピカピカの新しいものまであり、どれにあたるかは運次第です。
座席にクーラーはありませんが、走っていれば風が来るので快適です。雨が降るとビニールで覆ってくれることもあります。
シーローにはどこで乗れる?
プロンポン地区には何ヶ所かシーローの待機場があります。
ソイ39入口
ほとんどの時間帯に数台待機しています。
フジスーパー1号店前
ほとんどの時間帯に数台待機しています。買い物客の多い夕方頃は、タイミングによっては出払っている時もあるので少し待ちましょう。
フジスーパー2号店横
1〜2台待機しているか、出払っていることが多いです。待機している台数はあまり多くないので、しばらく待って来なければバイタクかタクシーを使うのも手です。
フジスーパー3号店裏側
ほとんどの時間帯に数台待機しています。タイミングによっては出払っているので少し待ちましょう。
シーローをつかまえるその他の方法
上記の他にも数ヶ所の乗り場があります。待機している台数は少ないですが、トンローやエカマイにも待機場が点在しているようです。最寄りの待機場を確認しておきましょう。
また、道を歩いていると後ろから「プップー!」と2回クラクションを鳴らされ、振り返るとシーローが走っていることがあります。これはほとんどの場合「乗っていく?」の合図なので、不要な場合は首を横に振るなどのジェスチャーで答えましょう。
向こうからの合図がない時も、タクシーを止める時のようにこちらから手をあげるなどして意思表示すれば、走行中のシーローを拾うことができます。
シーローにはどうやって乗る?
シーローの待機場に行くと「バイナイ?(どこへ行く?)」と聞かれるので、「バイ〇〇(マンション名などの目的地)」「ダイマイ?(〇〇まで行けますか?)」と聞いてみましょう。これでOKがもらえれば目的地まで行ってもらえます。
しかし、特に平日の夕方は道が混むので、目的地によっては運転手さんがOKしてくれないこともあります。
「マイダイ(行けない)」と言われたら別のシーローに聞いてみることになりますが、どれもNGであれば、バイタクやタクシーなど他の交通手段を選ぶことになります。
シーローの運賃はいくら?
距離によって運賃は決まっていて、プロンポン界隈であれば20〜70バーツ(約60~210円)です。
初めて行く目的地など、運賃が心配な時は乗る前に「バイ〇〇タオライ?(〇〇まではいくらですか?)」と聞いてみましょう(ソイ39入口の待機場には目的地別の運賃表もあります)。
知らない人と相乗りになることもありますが、この場合は目的地が同じでも料金は2人分になります。
また、知人同士でも大人2人で乗ると料金を2人分請求されることもありますが、これは運転手さんによって1人分でよかったりとまちまちなので、乗る前に「2人でいくら?」と聞いておくのが無難です。
※1バーツ=約3円(2018年7月)
シーローの運転手さんが目的地を知らなかったら?
新築のマンションや新しくオープンした店、もしくは運転手さんがあまり詳しくない地域だった場合、目的地を伝えても運転手さんが知らないこともあります。
その場合は、地図アプリなどを使って説明するか、「カイカイ〇〇(〇〇の近く)」と途中まで伝え、目的地の近くまで運んでもらってから、あとはジェスチャーで右折・左折・直進などの指示を出すこともできます。
シーローはエンジン音が大きいのと、座席のある荷台と運転席が窓で遮られているのとで、タイ語が話せても私はジェスチャーで指示しています。
バンコクの道は交通量が多く、走行中、身を乗り出して運転手さんに口頭で話しかけることは非常に危険なのでやめましょう。また、狭い道は一方通行の場合も多いので、逆走を指示しないよう気をつけてください。
まとめ~シーロー利用のポイント
- プロンポン周辺で荷台に屋根と座席の付いたカラフルな四輪車を見かけたら、それが「シーロー」です。
- シーローには待機場があるので、最寄りの待機場を確認しておきましょう。
- シーローに乗る時は運転手さんに目的地を伝え、行ってもらえるか確認しましょう。
- 運賃は距離によって決まっています。初めて行く場所であれば事前に運転手さんに運賃を確認しましょう。
- もし運転手さんが目的地を知らなかったら、地図アプリなどで説明するか、近くまで行ってもらうことができるか聞いてみましょう。
バンコクではバイタクやタクシーは少々難易度が高いため、初めての移動手段としてシーローは心強いですね。
暑い中、徒歩での移動も大変なバンコクですが、まずはシーローを乗りこなして少し遠くまで冒険してみるのも面白いですよ。
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