スペイン滞在歴2年でもスペイン生活で未だに慣れず困ること

髪型 スペイン生活・移住

私は2年ほどスペイン南部のアンダルシア地方、セビリアという都市で生活しています。

海外に住んだからといって、日本人の感覚というのは簡単に抜けるものではないので、未だに慣れないことや困ることがあります。逆に順応してしまったこともあります。

日本以外の国に広く共通することから、スペインならではの不思議な習慣まで、日本人がなかなか慣れないスペインの文化をご紹介します。

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スペインでは何事にもとにかく時間がかかる

時間

セビリアで生活を始めた時に思いました。「スペイン人は時間に寛大だなぁ、我慢強いなぁ」と。

スペインという国は、何をするにもとにかく時間がかかります

スーパーのレジ

日本のスーパーマーケットやコンビニエンスストアのレジでは、店員さんがものすごい速さでどんどんお客さんをさばいていきますよね。列ができている場合は、「こちらのレジどうぞ」とすぐさま空いているレジで対応します。

スペインのスーパーマーケットでは、列ができていても他のレジを開けないことがよくあります。お客さんも、列が長くできていてもあまり気にしていない様子です。

他の客のせいで長引く場合も

並んで待って今から会計というタイミングで「あ、◯◯を忘れたのでちょっと取りに行きます」と、店内に商品を取りに戻るお客さんもいます。レジ係はその人が戻ってくるまで待っているので、列に並ぶ人は待たせたままです。

こういったことがあっても、「早くしてもらえますか?」とか「その人を後回しにしてもらえますか?」と文句を言う人はいないんです。

質問に対する回答

例えば、メールや返事で何かを問い合わせた時、「今わからないのですぐ回答します」と言われたら、日本人ならその日中には回答が来るのかなと考えますが、スペインで言う「すぐ」は3日から1週間くらいの感覚です。

「すぐに回答します」と言われてその日中に回答が来たら、逆に驚くようになりました。

スペインでは日曜日・祝日はほとんどの店が閉まっている

お店

平日はなんだかんだ忙しく、土曜日は遠出することもあるので、本当は日曜日に買い物をしたいことがよくあります。

しかし、日曜日と祝日はスーパーマーケットやファッションブティックなど全てのお店が閉まっているので、買いたくても買えません。薬局は開いている店もありますが、閉まっているところも多いです。

日曜日にも開いている唯一のスーパーマーケットはCarrefour Expressです(全ての店舗ではない)。それと、中国人経営の雑貨店や中国人経営の野菜・フルーツ店は開いています。

日曜日や祝日に何かを買いたくなったら、たいていこのいずれかに行くことになります。

日本の便利さを実感

日本にいた頃は、ちょっと歩けば24時間営業・年中無休のコンビニエンスストアがありました。

さすがに24時間の営業を求めることはありませんが、いつでも欲しいものが手に入る環境というのは素晴らしかったなぁと思います。

スペインでは売られているものが大サイズ

海鮮

食材や食料品、日用品がスペインではとても大きいサイズで売られています。

食品

例えば、ポテトチップスは日本の「大容量サイズ」がスペインの通常サイズです。ポテトチップスは、一度袋を開けてしまうとなかなか手が止まらなくなってしまうもの。そのため、食べ過ぎてしまう危険があります。

また、食パンは「何日間で食べ終わるかな」と思うようなサイズで売られています。賞味期限が割と長いので一人でも食べ切ることができますが、日本の賞味期限の感覚だと消費しきれない量です。

魚はkg単位で買う人が多いです。もちろん500gで買うこともできますが、あまり小さい単位だと売ってくれないことがあります。例えば、「サーモン1切れください」というような人はおらず、多くの人が500gとか1kgという単位で購入しています。

日用品

洗剤などの日用品は、業務用かと思うほどの大容量サイズで売られています。洗濯機に入れる洗剤の量も日本の感覚より多いので、消費量が多いために大容量なのだと思います。

スペインの洗剤のサイズを見てから日本の洗剤を見ると、小さくて驚きます。

スペインでは髪のカットの仕方が大胆

髪型

私の住んでいるアンダルシアでは、レイヤーを入れたヘアスタイルをしている女性があまり多くないようです。そのため、美容院ではザクッとまっすぐ切られます

スペイン人の髪の毛は日本人の髪の毛より柔らかいことが多いので、まっすぐ切っても変な風に跳ねたりしないのだと思います。

レイヤーを入れたいと注文した場合は、カミソリを使ってザクザク毛先をカットされます。かなり豪快です。日本の美容師さんのように細かく整えたりすることはあまりしないようです。

スペインではトイレに一緒に入る

トイレ

特に女性についての話になりますが、ディスコテカ(クラブ)やバルなどで「トイレ一緒に行こう」と言われた時は、一緒について行くだけでなくトイレの個室に一緒に入ります

一人が用を足している間にもう一人は鏡で髪型や化粧を直したりしながら、個室の中で世間話をします。

初めの頃、この習慣を知らずに「外で待ってるよ」と言ったら大笑いされました。

現在はトイレに一緒に行く=同じ個室に入ることだと理解できていますが、感覚的に同じ個室に入るのは恥ずかしいし、慣れないものです。

スペイン人は基本的に大雑把

お金

これは特にアンダルシアの人に言えることなのかもしれませんが、基本的に大雑把で適当な人が多いです。

お店で買い物した時のお釣りがいい加減だったり、道を聞いた時の答えがいい加減だったり、約束が守られなかったりします。

よく言えば細かいことは気にしないということなので慣れてしまえば楽なのですが、初めの頃は特に約束があってないようなものだということに慣れませんでした。

まとめ~郷に従いながら日本人の心も忘れずに

スペイン

※写真はセビリアにある「スペイン広場」

スペインは日本と文化も習慣も異なる国なので、日本人の感覚からすると慣れないことがたくさんあります。

「郷に入っては郷に従え」ということわざ通り、徐々にスペインの感覚に慣れるよう心がけなければなりません。

逆に、スペイン人からはよく「日本人は配慮がある」というようなことを言われます。そういった日本人としての感覚も忘れないようにしたいなと思いながら日々過ごしています。

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