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インドネシアで就労ビザを取得方法!取得するまでの長いプロセスを体験者が解説

パスポート

海外で暮らす上で避けては通れないものがその国に入国、滞在するための許可証、VISA(ビザ)です。私は今までにアジアの数カ国に、仕事や、ボランティアなどで長期の滞在をしてきましたので、何年もの間、ビザがあってはじめて暮らしていける生活でした。

ですので、ビザの種類や費用や取得の条件なども含めて、ビザが取得しやすいというのはその国の暮らしやすさにとても密接に関わってくることでしたし、もっといえばビザというのは、その国が外国人をどういうスタンスで受け入れているのか、を表す指標のようなものだと感じています。

私は現在はインドネシア現地のローカル企業に所属して働いているのでインドネシアの就労許可(ワーキングビザとKITAS)を取得していますが、それまでにもインドネシアにていくつかのビザをとって暮らしてきました。

その経験から今回は代表的なインドネシアのワーキングパーミッド、労働許可証取得までのプロセスをご紹介していこうと思います

  • 1IDR(ルピア)=128円(2018年現在)
  • 1SGD(シンガポール・ドル)=100円(2018年現在)

インドネシアの就労ビザとKITAS(キタス)とは?

就労ビザとKITAS(キタス)

「インドネシア 労働許可 ビザ」などで検索をすると KITAS(キタス)という聞きなれない言葉が度々トップに現れるのですが、このKITAS(キタス)とは何なのか。

これからインドネシアで仕事を探そうと考えている方は、この「キタス」と「労働許可」の違いをきちんと知っておく必要があると思うので、最初に説明いたしますね。

インドネシアで就労する場合には、まず就労ビザを取得した状態でインドネシアに入国し、その後インドネシア国内で就労許可の申請と1年間の居住許可KITAS(キタス)を申請、取得してはじめて仕事ができることになります。

KITAS(キタス)とはインドネシア語で Kartu Izin Tinggal Terbatas(暫時居住許可証)、その頭文字をとってKITASと呼ばれています。

インドネシアに長く住んでいる方でも、労働許可証とキタスを混同されがちなのですが、細かいことを言うと、キタスと労働許可、そして入国するためのビザはまた別のものになるわけですキタスには種類があり、労働許可のないキタスもあります。

インドネシアの方と結婚してその家族としてインドネシアに住むための家族ビザで入国、申請をする「ファミリービザ」や、55歳以上で老後をインドネシアで過ごすために取得できる「リタイアメントビザ」は1年間有効の居住許可キタスが発行されますが、インドネシアで収入を得る労働は禁止されています。

日本に住んでいる外国人の方で言えば、労働許可と住民票が揃ってはじめて仕事ができる、いったところでしょうか。

キタスには6ヶ月間、または1年間の有効期限があるのですが、出国する必要なくインドネシア国内のイミグレーションで1年ごとに更新ができます

就労ビザを申請するまでに用意するもの

インドネシアの就労ビザを取得するための手続きは、一般的には自分が就職することになる会社がビザ手続きの代理店を通して行います。私が就労ビザを申請したとき(2012年)に、就労する本人が用意するものは以下のものでした。

  • 英文の履歴書
  • 最終学歴の英文の卒業証明証日本での身元を証明する人物(親など)の住所
  • 身分証明書のコピー
  • 直筆署名が入った英文の身元証明書
  • 有効期限まで20ヶ月以上残存のパスポートのコピー

私は英文の履歴書はネットのテンプレートを頼りに作成しましたが、英文の卒業証明を発行してもらうのにとても時間がかかった記憶があります。

というのも、私はインドネシアから親を介してこの手続きを行ったため、自分の身分証明書や、署名などをいちいち国際郵便でやり取りしなければいけなかったからです。これからこの書類をこれから用意する方がいれば、日本で用意することをおすすめします

さらに言えば、有効期限20ヶ月以上残存のパスポートなどの条件も、もしも1年以上期間が残っていて、まだ更新もできないときなど、どうすればいいのか?と謎も残りました。

さて、2016年までは以上のものだけでよかったのですが、インドネシアではビザ取得の条件やルールがその時々で変わります。

2018年現在のビザの動向

2018年現在では、インドネシア人の仕事を守るという政策を掲げるジョコ・ウィ・ドド政権の意向で、以前に比べて就労ビザ取得がとても難しくなっています。

情勢の話をすれば、インドネシアでは国の成長にともなって大学まで進学する若者が大幅に増えたのですが、その教育のある若者の活躍の場となるホワイトカラーの職場が少ないのです。

「この状況はインドネシアで仕事をする外国人達のせいだ!」と唱えて若者たちの支持を集めた現大統領が外国人の就労条件を引き上げたのですが、具体的には以下のような項目が追加されました。

  • 大学卒業以上の学歴がなければいけない。
  • インドネシアで就労する業種に関して5年以上の経験が必要。
  • インドネシアで就労する業種に関しての特別な技術を証明する資格が必要。
  • 健康保険に加入している証明書が必要。
  • 1500ドル以上の銀行口座の残高明細が必要。

さらに言えば、申請を行う会社自体がクリアしなければいけない条件のハードルもかなり上がった上、外国人が就労できる職種の制限も厳しくなってきています。

ともかく外国人を雇用する会社は、これらの書類や証明とビザ取得にかかる費用約20,000,000IDRと税金1,200USD(現在では合計で約300,000円)を、ビザエージェントと呼ばれる代理店を通して関係各所に提出し、TELEX(テレックス)と言われる就労ビザの発行許可が出るのを待つことになるのです。

すべての書類が揃って提出しても、このテレックスが出るまでには2ヶ月以上待つことになります

就労ビザ取得で一番大切なのはエージェント選び

書類

インドネシアでは就労ビザをスムーズに取得するためには、エージェントの存在が欠かせません

就労ビザ申請を行う会社が支払うビザ費用、300,000円の内100,000円ほどはこのエージェントの手数料ですが、エージェントは必ずビザを発給、更新するイミグレーションにコネクションを持っていて、そのコネクション次第で依頼した会社が就労ビザを発行できるかどうかほとんど決まってしまい、待たされる時間も違います。

このあたりの事情が、コネと賄賂の国インドネシアです

たとえば申請者や申請する会社が就労ビザを受ける条件を満たしていなかったとしても、強いエージェントにそれなりの費用を支払えば就労ビザを下ろすことも可能なのです。

ただ就労ビザ申請を依頼する会社は、以前から付き合いのあるエージェントに頼むので、就労者は自分ではエージェントを選べないのがむずがゆいところです。

TELEX(テレックス)を受け取ったらインドネシア大使館で就労ビザ申請

マーライオン

就労ビザの発行許可、TELEX(テレックス)が下りたら、次はそのテレックスとパスポートをインドネシア大使館に提出して就労ビザを発行してもらいます。これはシンガポールのインドネシア大使館にて申請することがほとんどで、私もシンガポールまで行ってビザ申請を行いました。

と言いますのも、シンガポールにはインドネシアのビザ申請の代行を専門に扱うエージェントがあり、ここを通して申請をすると抜群にスムーズにビザ発行までいけるからという理由があるのです

このエージェントを通じての就労ビザ受け取りに、180SGD(約18,000円)かかりますが、通常3日ほどかかるところ朝から夕方までの8時間ほどで取得可能になります。

なお、ここでビザを受けてからは90日以内にインドネシアに入国しないといけません。インドネシア在住者は、就労ビザに限らずビザの手続きに1泊2日のシンガポール旅行に行くことがよくあります。

シンガポールの美味しいレストランや楽しみ方など詳しい方が多いのはそのためですね。

就労ビザを使ってインドネシアに入国

空港

インドネシアに入国する際には、一般旅行者の入国レーンでなく、ビザ所持者の特別レーンに並び入国審査を受けて入国するので、注意しなければいけません

入国したらエージェントの指示に従って労働移住省に行き外国人就労許可(IMTA)の申請をし、最後に入国から7日以内にイミグレーションに行って滞在許可証KITAS(キタス)の申請を行います。

これらが全て揃うまでに2週間以上かかるのですが、これからインドネシアで働こうと思う方に注意していただきたいのが、この許可が全て揃う前に仕事を始めなければいけないという雰囲気の会社がほとんどだということです。

実際には、書類が全て揃っていなければ何かあったときには不法就労になってしまうので、「いつから仕事を始めるべきなのか」という点については事前に会社ときちんと相談しておくことをおすすめします。

KITAS(キタス)を持っているとこんなに便利

ここまでの長い長いプロセスを経てやっとインドネシアでの経済活動に参加できるようになるのですが、キタスという滞在許可を持っていると生活においても便利になる部分がたくさんあります

キタスを持つことでインドネシアの銀行口座が開設できるようになり、利率6%ほどのインドネシアの定期預金なども自分名義で持てるようになるますし、病院などではインドネシア人と同じ金額で治療を受けられるようになります。

レストランや動物園、プールなどでも住民料金割引を受けられます。外国人ながら、インドネシア人と同じような扱いを受けられるようになるわけなのです。

また、通常のビザだとまだ期間が残っていても一度出国してしまうと無効になってしまうのに対して、キタスを持っていると有効期間内なら何回でも国外に出国できることも嬉しい限りです。

まとめ

あいまいな部分も残ってはいますが、外国人がインドネシアで働くことは年々難しくなってきている状況です。

人手不足が深刻になってきている日本などは年々外国人が働きやすくなってきていますし、先にも書きましたがビザのルールというのはその国が外国人に対してどういうスタンスでいるのかを如実に写す鏡ではないでしょうか?

ビザのルールはこれからも政治的な影響ですぐに風向きが変わるものなので、海外で働く日本人はいつでもアンテナを広げて最新の情報を集めていかなければいけませんね。

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投稿者プロフィール

インドネシアはバリ島へ移住して10年。妻と二人の子供と暮らしてます。

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