インドネシアで働くならここに注意!仕事にトラブル・ハプニングをもたらす現地の事情とは?

トラブル インドネシアでの働き方

これからインドネシアで働く方、働く予定のある方にお伝えしたいことがあります。それは、インドネシアで働くと必ず直面するトラブルやハプニング、そしてその原因です。

インドネシアで働く上で覚悟しておかなければならないことは、日本の常識では理解し得ないことが日常茶飯事だということです。では、未然にトラブルを防ぐためにはどうしたら良いのでしょうか?

私のインドネシア駐在員時代の経験に基づいて、トラブルの事例や回避方法をお話しします。

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インドネシアでの私の仕事

まず、私のプロフィールと私がインドネシアでしていた仕事を紹介します。

  • 年齢:35歳
  • 勤務先:日系企業
  • 勤続:4年
  • 役職:生産工場アドバイザー
  • 業種:化学工業
  • 従業員数:200人(うち日本人10人)
  • 所在地:Karawang(カラワン)

生産工場のアドバイザーとして、ローカルスタッフに日本の技術や考え方の指導教育を行っていました。

住んでいたのはLippo Cikarang(リッポーチカラン)という場所でした。

始業に間に合わない!インドネシアでは常に渋滞

車

何と言っても「渋滞」、これはインドネシアで働くに当たり、常に付きまとう問題になります。

インドネシアは2017年時点で人口が世界第4位の国です(参考:以下の外務省HP)。まだ発展途上国であり、公共交通機関も整っていません。そのため、多くの住民が交通手段として車やバイクを使用しています。

つまり、ただでさえ人口の多いところで多くの人が車やバイクを使用しているため、道路は大混雑し、深刻な渋滞が発生してしまうのです。

例えば東京の人が皆、車とバイクで移動することを想像してみてください。目も当てられない状況になることは、容易にイメージできると思います。

車通勤にかかる時間は?

では、実際に私の通勤にはどの程度時間がかかっていたのかをご紹介します。

私が住んでいたLippo CikarangからKarawangの会社までは約20kmありました。もちろん通勤は車です。首都ジャカルタと比べると多少ですが渋滞はましで、高速道路を使用し、混んでいなければ30分ほどで到着します。多少渋滞があれば、1時間~2時間ほどかかっていました。

大渋滞に巻き込まれた体験談

道路

ある朝、7時に出勤準備を終え、車に乗っていつもの通勤経路を走っていました。いつも通り高速道路に乗り、本線に入ろうとしたとき気付いたのです。そこは車の海。どの車もピクリとも動いていません。

しかし、高速道路に乗ってしまったが最後、出口がないため目的地まで降りることができません。もう私は、あるかないか分からないほどの車の流れに身を任せることしかできませんでした。

結果、会社に到着したのは11時30分。約20kmの移動に4時間30分かかったんです。さすがに想定していませんでした。

しかし、私はこの日、午後から用事で休暇を取得していたので、そのままトンボ返りすることになりました。

計画性のなさが引き起こした渋滞

渋滞の原因を確認したところ、これが呆気に取られるものでした。高速道路の出口に6ヵ所料金所があるのですが、うち4ヵ所の更新工事をしていたため、そこで車が滞留し大渋滞につながったとのことでした。

そもそも夜間に工事をすればこんな事態にはならなかったのですが、計画性がないとしか言いようがありません。同じ様なことが、実際の業務中にも起こると覚悟しておいてください。

インドネシアでの渋滞に備える

渋滞の対策として、以下をおすすめします。

グーグルマップを使用する

出発前にグーグルマップで渋滞状況を確認してください。これはマストです。確認することで、下道を使うか、高速道路を使うか選択することができます。これをするかしないかにより、1時間も2時間も変わることがあります。

車内にクッションを用意しておく

長時間の移動になることが必ずあります。クッションがあれば体への負荷を軽減することができます。

車内にティッシュを準備しておく

長時間の移動ともなれば、途中トイレに行きたくなるものです。しかし、インドネシアのサービスエリアのトイレにはトイレットペーパーがないことがほとんどです。緊急時のためにも、ティッシュを準備しておくことを強くおすすめします。

会社も標的!インドネシアの過激なデモ活動

デモ活動

日本と違い、インドネシアには過激な人が多いです。集団で道を占拠し、デモ活動を行っています。

例えば、インドネシアはイスラム教徒が約90%を占めている国であるため、イスラム教を公に侮辱する言動があった場合などは、集団でデモ活動をしていることがあります。

また、インドネシアは労働者に対して優しい国です。そのため、労働組合なども過激に活動しています。私が知るところでは、労働者に対して会社が大きな不利益を与えた場合、周辺企業の労働組合組織がまとまって会社に押し寄せ、敷地内でデモ活動をしたということです。

事前対策が必要

以前、私の勤めていた会社では、これから大きなデモ活動があると知り、会社の敷地内に警察官を配備したり、撃退用の放水車を準備したりしたことがありました。はっきりとした金額は覚えていませんが、警察官への手当も必要になります。

このように、インドネシアのデモには過激な部分もあるので、デモの情報を事前に知っている場合は近づかないようにしてください。また、在インドネシア日本大使館からデモ等の情報が発信されているので、確認しておくとより安全です。

仕事よりも大切!インドネシアのお祈り

お祈り

前述したように、インドネシアはイスラム教徒の多い国です。イスラム教では、1日に5回のお祈りが義務化されています。イスラム教徒にとって、お祈りは何よりも大事なことです。もちろん、仕事よりもです。

そこで何が起こるかと言うと、スケジュールが調整しにくくなります。例えば、15時から会議を予定していても、遅れることは当たり前なのです。

お祈りの時間は明確に決まっていないので、スタッフの中には本当はそうではないのに、お祈りを理由にして遅れたと言う人もいます。ですが、お祈りを理由にされた場合、何よりも大事なことと分かっているので注意できません

そのため、お祈りがあることを事前に見積もり、余裕のあるスケジュールを立てる必要があります。

まとめ~事前にリスクを想定しておこう

海外就職は日本で仕事をするのとは違い、一緒に働く人の考え方も違えば、宗教も違い、環境も違います。それにより、想定もしていないようなことが起こります。

実際にトラブルが起きた後では手遅れになってしまうこともあるので、事前にリスクを想定し、被害を最小限に抑えることが重要になります。

ぜひ、この記事を参考にして頂き、インドネシアで働く皆さんがトラブルを事前に回避できることを心より願っています。

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