私は日本の企業からインドネシアに派遣され、営業職として2012年から2016年まで5年間駐在していました。
インドネシア人と一緒に仕事をしてみて、自分の営業スタイルに活かせることもありましたが、逆にびっくりすることもありました。正直なところ、活かせることよりも反面教師的なことの方が多かったです。
そんなインドネシア人の驚きのワークスタイルをいくつかご紹介します。
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インドネシア人は仕事よりも家族優先
インドネシア人は家族が第一優先です。もちろん、日本人にとっても家族は大事ではありますが、日本の文化の中では多少のことは犠牲にしているケースが多いと思います。
インドネシアの場合、家族の誰かが体調を崩した時などは高い確率で早退したり休暇を取ったりします。日本人だと、妻が専業主婦の場合は任せることが多いと思いますが、家族第一のインドネシアでは夫も休むことが普通です。
インドネシア人は仕事よりもお祈り優先
インドネシアでは国民の90%以上がイスラム教徒なので、イスラムの教えに沿って生活しています。
豚肉を食べてはいけない、お酒を飲んではいけない、女性は肌を露出してはいけないなど色々な制約がありますが、中でも1日に4回お祈りをするのはイスラム教ならではのことです。
顧客訪問もお祈りに合わせて
勤務時間中でも午後一番と夕方にお祈りをしなければいけないので、その時点で仕事をいったん止めます。車を使って営業している人たちは、お祈りの時間に合わせてアポイントを取り、お客さんを訪問します。
中でも金曜日は特別な日。お昼に長くお祈りをしなければいけないため、12時から13時までお祈りの時間を取ってその後に食事をするので、営業時間がだいぶ削られてしまいます。
宗教の問題なので当然干渉することはできませんが、営業時間をロスしていることは否めません。
インドネシア人はのんびり仕事をする
インドネシアをはじめタイやマレーシアなど東南アジアで仕事をする駐在員が皆思っていることですが、東南アジアの国の人たちは(もちろん全員がそうとは言えませんが)、基本的にのんびりしていて仕事をサボる癖があります。
これは、常夏の国では外で寝ていても凍死することがなく、何かしら果物が樹になっているので、お金がなくても大きな病気さえしなければ生きていけるという環境が背景にあると考えられています。
合言葉は「なんとかなる」
インドネシア語に「Tidak apa apa(ティダアパアパ)」という言葉がありますが、これは「大丈夫」「なんとかなるさ」という意味です。
この言葉がインドネシア人の口癖というか、日常で非常によく使われています。仕事を真剣にしなくてもTidak apa apa、予算が達成できなくてもTidak apa apaといった感じなので、どうしても駐在員と温度差ができてしまいます。
インドネシア人は給料の話題もオープン
インドネシア人は特にうわさ好きで、横の連携が強いように感じられます。
普段の会話で尽きることなく、誰がどうだ、こうだということを延々と話しているので、よく途切れることなくひたすらしゃべり続けられるなと感心してしまいます。
このうわさ話好きと横のつながりが強いという国民性が仕事の仕方にどのように関係しているかというと、例えば給与です。日本人の場合はあまり給与額を他人に話しませんが、インドネシアではスタッフ同士オープンにしていることが多いです。
給料のうわさ話で転職まで決定
昇給の際に、誰がいくら上がったなどという話があると、自分も同じくらい仕事をしているのにどうして彼だけなんだとか、もっと給与を上げてくれとか、経営陣に直接訴える人が出てくることも珍しくありません。
また、どこどこの会社が今の会社より月給で1,000円高いという情報が入ると、現場スタッフなどはすぐに退職して他社に移っていくことが往々にしてあります。
長い目でみれば、1つの会社でスキルを磨き昇給していく方がトータルの年収が多くなることは当たり前なのですが、未来のお金より今日のお金の方が大事というのもまた我々と違った彼らの考え方です。
まとめ~違いを楽しむぐらいの気持ちで
国が違えば働き方が違うのは当然です。ですが、初めて海外で働く場合はどうしても日本式のやり方をそのまま当てはめてしまうことが多いと思います。
文化・宗教・国民性と全て違うので同じようにはできないということと、インドネシアはまだまだ新興国ということを忘れないようにしましょう。
日本との違いを経験することができるのも、海外で働くことの醍醐味の一つです。イライラすることも多いと思いますが、忍耐強くチャレンジしましょう!
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