アメリカ・オクラホマ州の季節とは?竜巻街道にあるオクラホマ州の四季の特徴

オクラホマの森 アメリカ生活・移住

トルネードアレイ(Tornado Alley)という言葉をご存知ですか?トルネードアレイとは竜巻街道という意味で、俗にアメリカにおいて竜巻が多く発生する地域を言います。

アメリカの真ん中あたりの縦軸の州、テキサス、オクラホマ、カンザス、ネブラスカ、サウスダコタの常連組に、近頃ではアイオワ、ミズーリ、アーカンソー、ルイジアナ、イリノイ、テネシー、ミシシッピ、インディアナなどの州も含んで言われています。

その中でも、壊滅的な被害をもたらす超ド級竜巻の発生件数が多いことで有名なのがオクラホマ州。そんなオクラホマ州の四季の特徴を挙げてみました。

竜巻の発生件数が多いデンジャラスなオクラホマの春

オクラホマ

3月になると寒さがやっと緩んで日中の気温は16℃前後となり、寒さで縮こまっていたのが心身ともに動きやすくなります。私の夫はこの時期になると家庭菜園で野菜の苗などを植え始めるのですが、油断していると朝方気温がグンと下がり霜にやられてしまうこともあります

4月に入ると気温も20℃を超えて来て更に暖かくなり、オクラホマではEastern Redbud(イースタンレッドバッド/アメリカハナズオウ)と呼ばれる木に次々とピンクの花が咲き始めます。この木はオクラホマ州の州木になっており、州内各地でよく見かけます。

私の家は森の中で自然に囲まれており、日々増えて来る木々の新芽の様子で春を感じる事ができます。この頃になると虫達(マダニなど)も活動が活発になり始めるので、虫嫌いの私はこの時期から冬まで虫除けスプレーが手放せなくなります。

5月に入ると一気に気温も25℃を超える日が増え、あっという間に春の気配は無くなって、もう夏!という感じになります。

また4月から6月にかけては雷雨が多く、1年で最も竜巻が発生しやすい時期となります。雷雨が発生した場合は、竜巻が起きそうな状態なのか、既に起きているならその発生場所などの情報をテレビなどで確認します。

竜巻にならなくても雹(ヒョウ)や洪水の被害が出る可能性もあるので、そちらの情報を得る事も必要です。

暑さ厳しいオクラホマの夏

夏の陽気

6月には30℃を超える暑さになりますが、オクラホマの夏は意外と湿度が高いです。洗濯物を外に干しても、暑いわりによく乾きません。

これは夏のオクラホマには主に南から風が吹いて来る為、南に位置するテキサス州の湾岸周辺で夏に発生する非常に湿った暑い空気が、オクラホマへと運ばれて来る事によるものだそうです。

7月、8月は晴れの日が多くなり、気温35℃以上の日が続いて暑いです!数年前までは40℃という日もしばしばありましたが、近年ではだいたい38℃くらいまででおさまっています。

朝8時頃にはもうジリジリくるような暑さになるので、芝刈りや犬の散歩など外でする作業はそれまでに終わらせるようにしています。

Oklahoma City(オクラホマ・シティ)にあるMyriad Botanical Gardens(ミリアド・ボタニカル・ガーデンズ)という植物園では、さまざまなイベントを催していますが、特に夏場は夜に行われるイベントが増えます

満月の夜に周辺市街地を自転車で走るイベントや、日没後(午後9時頃)に大きなスクリーンのあるステージ前の芝生に各々ブランケットを敷いての映画観賞、またInternational Cat Video Festival(インターナショナル・キャット・ビデオ・フェスティバル)という猫に特化したビデオを観るイベントなども行われています。

気温が急激に変化するオクラホマの秋

オクラホマの秋

夏の暑さを引きずって9月、10月は日中まだ暑い!と感じる日もありますが、オクラホマの秋は全体的に暑過ぎず寒過ぎずで1年の中で最も過ごしやすい季節と言えます。

とはいえ、自然に囲まれた我が家では毎日のように痛い思いをする季節の到来です。秋になると、どこにでも生えているステッカーグラス(sticker grass)と呼ばれる雑草がトゲトゲの種を落とすようになるので、犬の散歩に出ただけでも靴や服にくっついてきます。

これを取り除く時に指に刺さるトゲトゲがものすごく痛いんです! 雑草が茂っているところには、たいてい生えているのでご注意ください

雑草

この時期になると州内各地で◯◯フェスティバルと言ったさまざまな名称のお祭りが開催されるようになります。お祭りの中には、Cook offと呼ばれるチリ(チリコンカーン)やBBQ(バーベキュー)などの料理コンテストを行っているところもあります

私のおすすめは、オクラホマの北東に位置するClaremore(クレアモア)で毎年行われるBluegrass & Chili Festival(ブルーグラス&チリ・フェスティバル)です。ブルーグラスはバンジョーやマンドリン、バイオリンなどで演奏される音楽です。

ディズニーのカントリーベアが演奏しているような陽気な曲と言えばわかりやすいかもしれません。ブルーグラスバンドのライブを楽しみつつ、チリの食べ比べをして審査に参加したり、何台も展示されたクラシックカーの中を間近で覗いたりといったことが楽しめます。

10月中旬には朝方肌寒く感じるようになり、私の家でもそろそろ分厚いお布団を出そうかなと考えるようになります。特に10月31日のハロウィンの頃になると急に気温がグンと下がったりします。

薄手の衣装で仮装した子供達が寒そうにしているのを見かけ気の毒になることもあり、私は子供のハロウィンの衣装を選ぶ際には防寒を念頭に、下にたくさん重ね着できるようマントのようなものを選ぶようにしていました。

「エアコンの冷房を使っていた翌日に暖房のスイッチを入れるのがオクラホマの天気」と書かれた車用のステッカーがあるくらい、11月に入る頃には気温が急激に変化し日中でも寒く感じる日が多くなってきます

凍った雨が降るオクラホマの冬

オクラホマの冬

オクラホマは真冬になると気温がマイナスの日もあって寒いです。この時期、悪天候の際によく聞くのがFreezing Rain(フリージング・レイン/着氷性の雨)や Ice Pellets(アイス・ペレッツ/凍雨)という言葉です。

着氷性の雨は本当に困りものです。道路がスケートリンクのように滑り、歩行にも車の運転にも危険で事故が多発したり、氷の重みで折れた木の枝が落ちて屋根が破損するなどの被害が出ることもあります。

また着氷による重さで電線が切れてしまうことがあり、長期間に渡って停電になる地域も出て来ます。オクラホマでは雪も降りますが、大雪の場合や着氷性の雨の場合は安全を考慮して学校が休みになることが多いです。

私の夫の仕事でも、たいていは休んでいいと連絡がきます。

オクラホマの冬

夜にはFreeze Warning(フリーズ・ワーニング/凍結警報)が出る時も多いです。凍結警報が出されるとアパートなどの集合住宅では、住人の目に届くような入り口付近などに「Freeze Warning!」と書かれた看板がいくつも置かれます。

水道管凍結を防ぐ為に住人はアパートの管理者から、暖房をつけて室温を60°F(約15℃)以上に保つ、シンクの下の扉を開けておく、水道の水をポタポタと落ちる程度に出しておくなどの予防策を行うよう頼まれます。

私の家でもこれを実施するようにしていますが、油断して忘れてしまい半日以上水が使えなくなったことがあります。

まとめ

オクラホマ州に住んで初めての雷が、日本で体験していた雷が「ピカッ!ゴロゴロ」ならオクラホマの雷は「ビカビカビカーッ!ゴロゴロどっかーん」みたいな感じで稲光は強く明るく雷鳴も大きくて、あまりの激しさにびっくりしたのを覚えています。

竜巻は、避難が必要になるくらい家の近くまで来るようなことは年に2〜3回程度ですが、やはり嫌なものです。雷雨に竜巻、夏は暑過ぎたり、冬は寒過ぎたりとオクラホマはなかなか激しい気候と言えますが、良い点では晴れる日が多いという点が挙げられます。

2016年12月に出されたデータによると、オクラホマ・シティでは1年のうち晴れの日が平均で231日、雨の日は平均53.6日だそうです。

私もそうですが雨や曇天が続く気候が苦手な方には、程よく過ごせるのではないかなと思います。

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