ほほ笑みの国タイは、年間3,500万人を超える観光客でにぎわっています。生活費の安さや気候の過ごしやすさなどから、移住先としても注目されています。では、タイでは何語で話せばいいのでしょうか?
タイの言語を知ると、日本語や英語との違いから、なぜ通じにくいのかが分かります。ここではタイで英語が伝わるコツと、英語ができなくてもタイ人との交流を楽しめるちょっとしたタイ語のフレーズもご紹介したいと思います。
タイの公用語
公用語はタイ語です。チェンマイを中心とした北タイの方言や、イサーン地方の言葉など、地方のなまりも多く見られます。北部を中心に少数民族が20以上あるとされていて、それぞれに独自の言語があります。
5つの声調
タイ語には5つの声調があります。犬も馬も「マー」なので、声調で区別しなければいけません。日本語は声調がほとんど問題にならないですが、タイ語では声調が非常に大切な要素です。
タイで英語は通じる?
観光地では外国人の旅行客がとても多いので、積極的に英語で話しかけるタイ人をよく見かけます。タイ人は親しみやすい人柄の人が多く、 市場のお店の人も、外国人には簡単な英語で話しかけてきます。
イミグレーションや空港、銀行、官公庁などは、ほとんど英語が通じます。
でも、英語だと逆に分かりにくいことがあります。「フィフティーン」と「フィフティ」が聞き分けにくいのは、英語圏の人との間でも起こりますが、タイでも同じです。
ちなみに、タイ語で15は「シップハー」、50は「ハーシップ」です。頑張ってタイ語の数字を覚えると、値段も聞き分けやすくなります。
タイの外来語の発音の特徴
タイで外来語を発音するときは、たいていの単語の語尾が上がります。
例えば、「カプチーノ」と言う時、日本語では「チ」の音が上がる言い方になります。でも、タイ語では「ノ」の音が上がります。ちなみに、この場合は「ノ」を伸ばして「カプチーノー」という言い方となります。
「メニュー」と言う時も、「ニュー」(ヌーのほうがタイ語に近い)の音を上げて言います。「プロモーション」の場合は「ション」の音が上がります。
この特徴を知っていると、タイ人に英語が伝わりやすくなります。英語の発音がうまくできない方が、意外と有利かもしれません。
使えて便利!簡単なタイ語フレーズ
自己紹介では「日本人」をアピール
タイ人は日本人が好きです。日本人はよく中国人とか韓国人に間違われますが、日本人だと分かるとにっこりと微笑んでくれます。自己紹介では「日本人」であることをアピールしましょう。
「人」は「コン」、「日本」は「イープン」と言います。「コン・イープン」と言って、日本人だと伝えてみてください。
本当に日本好きな人だと、「おはよー」とか「ありがとー」などの覚えた言葉を言ってくれたりします。そんなときは、「ゲン・マーク!」と言って褒めてあげましょう。
挨拶は言葉と手で
朝も夜も「サワッディ」なので簡単です。語尾に男性は「クラップ」、女性は「カー」をつけましょう。「サワッディ・クラップ(カー)」となります。
合掌
挨拶のときには、両手を合わせて合掌をするやり方もあります。敬意を表すタイの習慣で「ワイ」といいます。「ワイ」は、位置が下がりすぎると不敬に取られるかもしれません。顎の位置までしっかり上げてしましょう。
何度か会ったことのある人や、会話ができそうな人には、「サバイディ・マイ・クラップ(カ)?」と言ってみましょう。「How are you?」という意味です。タイでは挨拶で普通に交わされる言葉です。
疑問文のときの女性の語尾は、「カ」と短く上げ気味に言います。
自分に言われた場合は、「サバイディ・クラップ(カー)」と答えましょう。
お礼
ありがとうは「コップクン・クラップ(カー)」です。すごく嬉しいときは、「Very」を意味する「マーク」をつけて、「コップクン・マーク」となります。
注文の仕方
- 注文:「サン」
- メニューを見せてください:「コー・メヌー・ノイ」
- (指を差して)これ:「アンニイ」
- 水:「ナーム」
- 辛くない:「マイ・ペット」
- お会計をお願いします:「チェック・ビン・(ドゥアイ)」
英語は話せますか?
少しタイ語を話してみると、タイ人が喜んでくれるのはいいのですが、タイ語が分かると勘違いしてペラペラとタイ語で話し始める人がいます。
英語で話がしたいときには、「パサー・アングリット・ダイ・マイ?」と言って、「英語が話せますか?」と聞くことができます。
話せる人は英語で話してくれたり、話せない人でも、英語が話せる人を呼んでくれたりします。
まとめ
タイは親日国です。日本のテレビを見たり漫画を見たりして、日本語を覚える人もけっこういます。タイに来たならぜひ、日本人としてタイ人と交流をしてみてください。英語を話せる方が安心なのは事実ですが、話せなくても大丈夫です。
タイ人は友好的な人が多くてとても優しいです。「サワッディ」とひと言声をかけてみたら、恥ずかしがり屋のタイ人もきっと助けてくれますよ。
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