イタリアで就職活動するためにまず必要なのが履歴書です。イタリア語では「curriculum(クッリクルム)」といいます。
日本と同じように、イタリアでも履歴書によって面接してもらえるかどうかが決まります。そのため履歴書は仕事を見つけるための大切なアイテムです。
イタリアで実際に仕事探しをした経験のある私から、イタリアの履歴書と日本の履歴書の違い、そして具体的な書き方をご紹介します。
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イタリアで仕事を探すならイタリア語の履歴書は必須
イタリアでの仕事の探し方として、希望の仕事場に直接履歴書を持っていく方法、インターネット上で探す方法、そしてツテをたどって探す方法があります。
直接持っていく場合やインターネット上で応募する場合は、イタリア語の履歴書は必須です。
応募先が日本企業や日本食レストランだったとしても、イタリア語の履歴書を持っていくといいでしょう。オーナーや店長がイタリア人である可能性も充分考えられるからです。
知り合いの紹介なら不要の場合も
一方、ツテをたどって仕事を見つける場合は、イタリア語の履歴書が必要ないこともあります。「共通の知り合いがいる」というだけで信頼され、相手とこちらの希望がすれ違わない限り雇ってもらえるからです。
ただ、電話番号や納税者番号を知るために履歴書を求められることもあります。
イタリアの履歴書と日本の履歴書の違い
パソコンで作成
イタリアの履歴書と日本の履歴書の違い1つ目は「イタリアの履歴書は必ずパソコンで作成する」ということです。実際にイタリアで色々な人の履歴書を見ましたが、手書きのものは見たことがありません。
また、日本でよく売っている「履歴書キット」のようなものは存在しません。皆それぞれ必要事項をパソコンのワードなどで書き並べたものを履歴書にしているようです。
わたしは同居人だったアメリカ人の履歴書を見せてもらい、必要事項を書き写して同じようにパソコンで作成し、印刷しました。
写真
イタリアの履歴書と日本の履歴書の違い2つ目は「写真」です。イタリアでは、日本のように写真のサイズや背景色は決まっていません。また正面の写真でないといけない、といった決まりもないようです。
イタリアでは雇う人を選ぶ時、若さと外見、そして親しみやすさを重視します。日本よりも外見重視の傾向が強いようです。履歴書に貼る写真は、自分が1番かっこよく、もしくは美人に見える、にっこりと笑ったものを選びましょう。
必ずしもスーツを着ている写真である必要はありませんが、かっこよく見えて仕事ができることが伝わるエレガントな服装だと好印象です。顔はしっかり見えている写真を選んでください。
イタリアの履歴書に書くべきこと
イタリアの履歴書では、各項目にそれぞれの説明を追記することが大切です。資格や大学の学部によっては、イタリアに存在しないものがあります。そのような事項は簡単に説明を書いておきましょう。
またコンビニの店員など日本では一般的な仕事でも、イタリアには存在しない、またはあまり有名ではない職業もあります。その場合も、業務内容など簡単な説明を併記しましょう。
そのちょっとした説明を付け加えることで、イタリアでの仕事が見つけやすくなります。
日本でのアルバイト経験がバール採用につながる
例えば、わたしは日本で、イートインスペースのあるベーカリーでアルバイトをしたことがあります。そこで、コーヒーの販売をしていたという説明を履歴書にも書いたところ、「経験者」としてイタリアのバールでの仕事が決まりました。
何が経験として買われるかはわかりません。できるだけ具体的に職務経験を記載し、可能性を広げましょう。
イタリア語の履歴書サンプル
わたしが以前作った履歴書を基にしたサンプルをご紹介します。
上から説明します。
- Cognome e nome:名字と名前。名字は大文字で書くと、イタリア人が見てもどちらが名前でどちらが名字なのかわかりやすくなります。
- Indirizzo:住所。
- Telefono:電話番号。携帯の番号でも大丈夫です。
- Email:メールアドレス。
- Data e luogo di nascita:生年月日と産まれた場所。生年月日は、日付/月/年の順番に書きましょう。
- Stato civile:ステータス。独身男性はCELIBE、独身女性はNUBILE、既婚男性はSPOSATO、既婚女性はSPOSATAと書きましょう。
- Cittadinanza:国籍。
- Codice fiscale:納税者番号。
納税者番号は、滞在許可書を持っているなら下の写真の赤で囲んだ部分、アルファベットと数字の混じった16文字のものを書いてください。
- Percorso di studi:学歴。最終学歴を書きましょう。
- Formazione:持っている技術や受講したコースなど。このサンプルでは、イタリアに来た年、イタリア語学学校に通っていること、ウエイトレスとして働いていることが書いてあります。
- Lingue conosciute:話せる言語。日本語(MADORE LINGUA 母語)に加えて、少しでもわかる言語は全て並べましょう。
イタリア語レベルの記入は必須です。謙遜して少なく見積もる必要はありません。少し大げさに、自信を持って自分の言語レベルを書いてください。上手に話せるならOTTIMO、少し話せるならSCOLASTICOと付け加えましょう。 - Lavoro:職歴。日本でのアルバイトも含め全て書きましょう。
- Qualifica:資格、特技。高い能力を持っていることをアピールしましょう。
- Tempo libero:趣味。親近感を持ってもらえる趣味を書いて、感じのいい人であることをアピールしましょう。
最後に日付とサインを書きましょう。サインは必ず、名前、名字の順で書くようにしましょう。
イタリア語の履歴書を作ったら
わたしは履歴書を作成した後、友達のイタリア人に見てもらいました。イタリア人の目線で、説明を付け加えた方がいいもの、しなくてもいいものを判断してもらえたのでとても助かりました。
見てもらう場合は、しっかりとした大人のイタリア人に頼むといいと思います。
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まとめ~魅力的な履歴書を作成し希望の仕事を見つけよう
日本の履歴書とイタリアの履歴書の違いとして「志望動機を書かなくてもいい」ということも挙げられます。志望動機に毎回頭を悩ませていた人にとってはうれしいことですよね。
履歴書を作成した後は、仕事探しに入ることでしょう。失業率の高いイタリアで外国人として生活するわたしたち日本人が満足できる仕事を見つけるのは簡単なことではありませんが、希望に合ったすてきな仕事が見つかりますように。
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