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タイで子育て〜幼稚園選び〜

積み木

2011年にタイの最北の町チェンライで息子を出産しました。周りのタイ人にいっぱい助けてもらって、息子はすくすく大きくなりました。

幼稚園に通うのなんてまだまだ先のことだと思っていましたが、あっと言う間に幼稚園を選ばなくてはいけない時期になりました。

タイ人は共働きが多いので子どもが1歳半を過ぎると幼稚園のナーサリークラス(1~2歳の子が入るクラス)に入れる親も多いです。

私は3歳までは自分の下で育てたいと思っていましたし、母国語が日本語になってほしかったので、息子を幼稚園の年少から通わせることにしました。

私は学校の先生をしていて、タイの教育法には疑問を持つことも多く、幼稚園は時間をかけて慎重に選びました。今回はどのようにして息子の幼稚園を決めたのかまとめてみました。

目次

タイの幼稚園見学

幼稚園

息子が2歳になったころからチェンライの幼稚園についていろいろリサーチしました。チェンライには3種類の幼稚園があります。

ローカルの幼稚園

1つ目はローカルの幼稚園です。100%タイ語の世界です。先生も英語が通じる人はいません。中にはイングリッシュプログラムという特別クラスを設けているところもあります。

インターナショナルスクール

2つ目はインターナショナルスクールです。バンコクには100校以上あると言われるインターナショナルスクールですが、チェンライには2つしかありません。2校ともアメリカの教育カリキュラムを実施しています。

バイリンガルスクール

3つめはモンテッソーリスクールです。チェンライには3校ありますが、モンテ系の学校は現在増えつつあります。先生はモンテッソーリ教員の資格があるネイティブスピーカーです。タイ語と英語のバイリンガルスクールです。

その他にホームスクールをしているアメリカ人ファミリーやタイ人ファミリーも少数ながらいます。私もホームスクールを考えましたが、たくさんの人と触れ合って、友だちを作ってほしかったので幼稚園に通わせることにしました。

そして7つの幼稚園を見学してみました。

ローカルスクール

タイの子供

ローカルスクールは見学をしたのではなく、私が派遣の先生として働いたことのある2つの幼稚園を参考にしました。

タイの幼稚園はいわゆるお勉強系です。年少からタイ語、算数、英語、中国語など教科を勉強します。1人1人ワークブックを持っていて、アルファベットや数字、漢字などを書いています。

3歳の子が「愛」という漢字を書かされているのを見てびっくりしました。そして結構厳しくて、若干の体罰もあります。

運動や体を動かすことはほとんどしません。私が英語のダンスを教えると、小さな子どもたちが「疲れた。疲れた。」と口にするので驚きました。

私は息子に体をいっぱい使って遊んで欲しいし、母国語がタイ語になってしまうことが嫌だったのでローカルスクールは早めの段階で選択肢から外していました。

それにディープなタイの文化や考え方にぶつかるときも来るかもしれないという心配もありました。

インターナショナルスクール

子供

自分が小さいころに憧れたインターナショナルスクールに息子を入れようと思っていました。

チェンライのインターナショナルスクールを2校見学しました。1校は幼稚園の年長から受け入れるということだったので該当しませんでした。

もう1校は高校まで続けて行けるエスカレーター式の学校です。授業料が年間100万円以上で、非常に悩みました。ただ幼稚部の教室も狭くて薄暗いし、校庭も小さな子どもが遊べるところは畳10畳ぐらいでした。これで100万円というのは解せません。

チェンライには他の競合するインターナショナルスクールがないので、一人勝ちで料金も高いのです。その割にはレベルがいまいちです。

英語ができなくても入学可能なため、全体的に英語のレベルも低い印象を受けました。好印象ではなかったので、結局インターナショナルスクールは諦めました。

モンテッソーリスクール

積み木

モンテッソーリ教育とは子どもの発達段階や時期に合わせて、子どもの自立的な成長を目的とする教育法です。

集団でみんなが同じことをする従来の教育法とは全く違います。個性をのばして、自分の頭で考えて創造力を養うことに重点が置かれています。日本でも最近将棋の藤井聡太棋士がモンテッソーリ教育を受けたことで注目を浴びました。

かねてから創造力豊かな子どもに育ってほしいと思っていましたので、モンテッソーリ教育にはとても興味がありました。費用も年間30万円くらいで、インターナショナルスクールの3分の1です。

そこで2校のモンテッソーリスクールを見学しました。1校目は古くからある学校でモンテッソーリスクールとしては一番有名です。

しかしこの学校は校長を含む先生やスタッフがしょっちゅう変わり、引き継ぎもきちんとしないので変わるたびにグダグダになって、生徒が振り回されることがあったのでやめる生徒が続出していました

それに教室も校庭も暗くてあまりいい印象がありませんでした。

もう1つの学校は設備もマネジメントもしっかりしていてとても良かったのですが、タイ語がベースだったことがネックでした。なかなか決められないまま月日が過ぎていきました。

新しい学校「モンテッソーリ」

事務所

私は語学学校で英語を教えていますが、ある時3歳の男の子が個人レッスンを受けに来ました。珍しく創造力が豊かな子でした。1つのトピックからどんどん話を展開させてお話を作ることができる子でした。

私はとても興味が沸き、その子のお母さんにどんな教育をしているのか聞きました。すると家でモンテッソーリ教育を実践していると教えてくれました。

そのお母さんも息子をどこの幼稚園に入れたらいいか悩んでいました。その後私が最初に見学した一番有名なモンテッソーリスクールに息子を入れましたが、1学期で辞めてしまったとのこと。

その理由はモンテッソーリ教育と従来のタイの教育が半々で、モンテッソーリ教育がきちんと実施されていないということでした。彼女は100%モンテッソーリ教育を実践してる学校に息子を入れたかったのです。

そして彼女が出した結論はなんと「自分で学校を立ち上げる」でした。こうして3番目のモンテッソーリスクールがチェンライにできたのです。

彼女に誘われて新しい学校を見学しましたが、とても明るくて子どもたちものびのびしていて一目で気に入りました。「この学校にしよう!」とすぐに決めました。

まとめ

一時は気にいる学校が1つも見つからなくてチェンライを出ようかとも考えました。まさか新しいモンテッソーリの学校ができるなんて思いもよりませんでした。

幼稚園なんてどこでもいいんじゃないかという周りの声もありましたが、柔らかいスポンジのようになんでも吸収する幼児期は、あまり勉強を詰め込まないで、できるだけのびのびと創造力を伸ばしてあげる環境が必要だと考えていました。

息子が3歳半になってこの新しいモンテッソーリスクールに通い始めました。幼稚園選びはいろいろ悩みましたが、息子が楽しそうに通っているので良い選択をしたと思っています。

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この記事を書いた人

海外就職・海外求人マッチングサービスGuanxiを運営しているIT企業。
世界各地をお仕事で飛び回っています。

世界各地で滞在し、見たもの、感じたもののリアルを届けます。

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