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新卒や第二新卒でのシンガポール就職にはどんなメリットとデメリットがあるのか?シンガポール就職経験者が解説

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シンガポールの公園

近年目覚ましい発展を遂げるシンガポール は、東京23区と同じくらいの面積しかない小さい国です。人口は564万人で、そのうちシンガポール人と永住権を保持する外国人は399万人です(2018年6月情報)。

在星日本人は2015年の時点で3万6000人を超え、2016年時点で1100以上の日系企業が当地に進出しています。

シンガポール移住の経緯は人それぞれですが、私の場合は、シンガポールで就職したいと思い新卒で就職しました。今回は私の体験も踏まえ、シンガポールで就職することのメリットとデメリットをお話しします。

デメリット:年々困難になる就労ビザ取得

パスポート

まずは困難な点からお話します。シンガポールで働くのに、まず必要となるのが就労ビザです。主な就労ビザは、エンプロイメントパスやSパスですが、給与額や職業の専門性によって、発給されるビザのレベルが異なります。

しかし、政府の方針により取得条件は頻繁に変わるので、取りやすい職種というのも、現在では一概に言えない状態です。

ビザの条件は政府次第

例えば来星当初、私はSGD(シンガポール ドル)2900(約24万円)のお給料でしたが、エンプロイメントパスを1週間で取得できました。

しかし2年後、給与SGD3300(約27万円)でしたがエンプロイメントパスは取得できず、2ヶ月ほどかかってようやくSパスを取得できました。

2年ごとの更新が必要という点は同じですが、Sパスの場合、雇用主が政府に税金を支払わなくてはいけないという大きな違いがあります。

私もSパス取得の際に、人事部から税金を会社側が政府に払う旨と、次回のビザ取得時に、政府の方針転換があった場合、今度はSパス自体更新できない可能性(契約解除の可能性)があることを示唆されました。

また、人口の民族比率の調整を行なっているのではないかという話もあります。実際に、私の来星時は日本人が増えていましたが、2年後にはビザ取得のできない日本人が増えていました。

しかし、代わりにビザを取得する韓国人が増えていたので大変驚きました。中国人の人口統制があったときには、次々と中国人スタッフのビザが取得できなくなり、代わりにビザ取得のしやすくなったフィリピン人が流入するようになったりもしました。

シンガポールの情報を把握しよう

その年の政府の方針やビザ応募状況によって大きく左右されるので、助言しにくい状況ですが、シンガポールへいらっしゃる前に現地の最新情報をしっかり把握していくことが重要です。

また、学んだことや資格を生かせる職種へ応募すれば、比較的良い結果を得やすいので、自分の専門知識をアピールできる履歴書作成も成功の秘訣です。

デメリット:高額な家賃

シンガポール

次に覚悟すべきデメリットは高額な家賃です。駐在員のように、家賃補助やお子様の教育費などを含めた生活助成制度が整っているのならば問題はさほどありません。

また、現地採用者であっても、一部の外資系会社では家賃や生活への補助金がありますが、基本的には家賃など全て自己負担です。ちなみに若い独身の方で、会社補助のない現地採用者の場合、間借りやハウスシェアが多いのが現状です。

公団住宅(HDB)の家賃

HDBとよばれる公団住宅の場合は、築5年以上の家という条件付きではありますが、SGD1800(約15万円)からSGD3500(約29万円)で借りられます。

コンドミニアムの家賃

外国人はコンドミニアムというプールやジムなどのファシリティ付きの住居で暮らすことが多いのですが、その場合はSGD2300(約19万円)からSGD15,000(約120万円)くらいの家賃でほとんど収まります。

料金は2LDKか3LDKかによっても左右されますが、料金の差は地域の違いにより生じます

高級コンドミニアムの家賃

ちなみに、高級コンドミニアムの中にはSGD20,000(約160万円)からSGD35,000(約290万円)という住居までありました。

一軒家の家賃

一軒家もSGD2500(約21万円)からSGD22,000(約18万円)で探せますが、光熱費が高くつくのと、部屋が多いので自己負担の維持費が余計にかかるという難点もあります。

家のクオリティ

さらに、全体的に家賃は高額なのに家のクオリティは悪く、新築なのに壁のペンキ跡が雑であったり、扉や窓の建て付けが悪いこともよくあります。

以前私も新築物件に住んだことがありますが、最初の数週間で洗面台のシンクが傾きだしたのと、キッチンの電気配線の異常により工事することになりました。

新築だったので家賃も2LDでSGD4000(約33万円)と決して安くはない料金だったので、とてもショックをうけました。

家賃負担をしてくれる会社に勤めている方は家賃の心配はありませんが、このように、部屋の不具合や修理などで思わぬ出費が発生することもあるので注意しましょう。

大切なのは、契約の際に、契約書の修理に関する負担額の記載をよく確認することです。

メリット:大手企業への就職の可能性

ビル

新卒者をはじめ、社会人として間もない若者はシンガポールでの就職にチャレンジされてもよいと思います。就労ビザの取得が最初の難関ですが、一度働く許可を得られれば、シンガポールで得難い経験を積むことができます。

当地では日系企業だけでも、三菱商事、エプソン、三井不動産などの大手企業が多く進出しています。日本国内で求められる人材と、海外で求められる人材のタイプが異なるので、日本では応募する前に諦めてしまうような大手企業であっても、試しに応募することをおすすめします。

実際に私も、日本国内では採用されないような大手企業へ就職できました。いずれにしても幸運であったとしか言いようがありませんが、挑戦してよかったと心から感じます。

現地採用でしたので、大手だからといって福利厚生や給与などのメリットが特にあるようには感じませんでしたが、ネームバリューのある職歴を得られたことがメリットの1つです。

私は出産と育児のため退社しましたが、勤務期間の仕事内容はとても濃いもので、貴重な経験をすることもできました。

メリット:重責を任されることがある

シンガポール

就労ビザ取得の関係ということもありますが、就労経験が少ないにもかかわらず中間管理職級の役職を与えられるケースがよくあります。

私は新卒でしたが、入社すると、日本でいう係長のポジションを与えられました。もちろん最初の頃はハードな日々を過ごしましたが、役職が与えられるとそれなりに頑張れるものです。

日本でいうと駆け出しの3年程の勤務で退職しましたが、上層部の会議に出席したり、管理職として携わることで自分のキャリアに自信を持つことができました。

シンガポールで働く他の同年代の話を聞いても、やはり同じようなチャンスを得ている人が多くいます。

新卒での就職にもかかわらず5年以内に部長に昇進したり、若くして着々とキャリアを築いていく若者も珍しくありません。

ただし、昇格時の昇給は企業によってまちまちだったので、会社との契約更新時に交渉をしたり、昇給願望のアピールが時には必要なようです。

また、男性が兵役などで抜ける期間があるので、もちろん職種にもよりますが、重要なポジションに女性が多いのもシンガポールの特徴です。性別に関わらず平等に昇進のチャンスがあるため勉強や努力のしがいがあり、女性にもおすすめの国です。

メリット:外国なのに馴染みやすい

ショッピングモール

シンガポールの民族構成は約7割が中華系、次いでマレー系2割未満、インド系1割未満、残りがその他です。

このことからもわかるように、欧米諸国と違ってシンガポールはアジア人主導の国です。なので、日本人も見た目の違和感や国籍による差別や不公平感をあまり感じず、居住・就労がしやすい国です。

もちろん欧米人もいますが、アジア系の民族に理解を示している方々が多いです。そんな環境の中で多民族や異文化に触れることができるのは大きなメリットです。

年配のシンガポール人の中には、日本人に対して複雑な歴史感情を持ってる人もいるようですが、ほとんどの人が日本人の勤勉さや仕事に対する考え方をポジティブに捉えてくれています。

それも、多民族の習慣のなかで生活し、他文化を尊重しているシンガポール人ならではの共存方法なのかもしれません。

公用語はマレー語、中国語、英語、タミル語が指定されてますが、ビジネスでは英語が多用されます。ただし、お互いが異なるアクセントや言い回しを使用しているので、比較的求められる英語のレベルは高くありません。

もちろん英語力の向上は怠ってはいけませんが、海外就労が初めての方にとっても、かなりよい条件の国であるといえます。

まとめ

ストア

シンガポールで働くことのメリットとデメリット、あなたはどう感じたでしょうか。

海外移住は大きな決断なので慎重になると思います。しかし、キャリアアップという観点では大きな成果を得られる場所であり、はじめての挑戦や再出発にも強くおすすめできる国です。

また、海外の中では比較的生活が便利なので、海外移住の選択肢として最適です。さらに教育水準が世界的にみても高いので、お子様連れの家族にとっても良い教育環境になります。

ご夫婦でお互いのキャリアを大切にしつつ、お子様を多国籍文化の中で成長させられる、豊かなライフスタイルを築きやすい国です。

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さいた まなみ

さいた まなみ

投稿者プロフィール

シンガポール在住の2児の母。大学でフランス文学と日本語教育を修了し、大学卒業後、新卒でシンガポールの日系デパートへ就職。出産に際し退職するが、添乗員の資格と幼児教育関連の資格を活かしライターとして活動中。

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