ドイツの中でも特に日本人在住率が高いことで知られるのが、ドイツ西部のノルトライン・ヴェストファーレン州に位置するデュッセルドルフです。
日本からの駐在員の方も多く、ドイツの他の都市では珍しいスーツ姿で小団体を作って歩く日本人サラリーマンを、町のあちこちで見かけます。
このように日本人との繋がりが強いデュッセルドルフに、これから移り住んだり遊びに行ったりする予定の方も多いはず。そうなると、現地の物価はどのくらいなのか気になりますよね。
この記事ではそんな方々のために、デュッセルドルフにおける各種料金の相場についてご紹介します。※1ユーロ=約124円(2019年1月)
デュッセルドルフの家賃相場
デュッセルドルフの様子
デュッセルドルフはドイツの中では小さな町ではありませんが、中心部の旧市街と呼ばれるエリアは徒歩で全て回ることができる程度のコンパクトなサイズ感です。
車を持っていない人などは、やはり旧市街近くにアパートを見つけると生活がとても楽です。少々割高になっても、毎日の通学や通勤が徒歩で済めば、その分の交通費を抑えられますよね。
デュッセルドルフでの家賃
デュッセルドルフでの家賃は、日本の地方都市とだいたい同じくらいと思っていいでしょう。どこの国、地域でも共通することだと思いますが、町の中心部で住む場所を探せば割高になり、逆に郊外で探せば安い物件も多く見つかります。
デュッセルドルフでの家賃相場
一人暮らしに適したワンルームなどの小さめの物件だと、デュッセルドルフの中心街近くで月額450ユーロから600ユーロくらいが相場です。家族向けの物件だと中心街近くで700ユーロからといったところです。
ドイツ人の多くは移動に費やす労力を覚悟の上で、郊外に大きめの住居を構えることを好みます。子供のいる家庭などは特に、中心街近くのアパートより、多少不便になろうとも郊外の庭付き一戸建てが理想のようです。
賃貸物件の検索サイト
参考までに、賃貸物件の検索サイトimmonet.deでヒットした例を載せておきます。検索の際に入力した条件は、旧市街から「3キロ以内、家賃月額1,000ユーロまで」です。
2部屋・55㎡で月々680ユーロの物件や、ワンルーム・30㎡で480ユーロなどの物件がありました。
デュッセルドルフの交通費相場
公共交通機関
ドイツの物価は全体的に見ると日本より低い印象がありますが、近距離移動のための公共交通機関の料金は若干お高めです。そのため、私はもっぱら徒歩移動で、知り合いたちもみんな自転車やキックボードなどを愛用しています。
路面電車・バス料金相場
一方で、短期滞在の方は公共交通機関を利用するケースが多いと思います。デュッセルドルフには数多くの路面電車とバスが走っています。以下に料金表の一部をご紹介します。
最も一般的なチケットで短距離を移動するのに1.6ユーロ。日本円にして200円を超えます。東京の地下鉄などと比べると少々高く感じますよね。
定期券
定期券や一日券、回数券などを購入すると節約できますが、それでもドイツ全般の物価からすると、正直なところ高いなという印象です。
下の画像は定期券の料金一覧です。
中心街近辺を乗り放題の月額定期がticket2000のA1になります。こちらが77,95ユーロとなっています。
デュッセルドルフの食費相場
※写真は日本食レストランのメニュー表
食料品は安い
日本と比べて食費は圧倒的に安くあがります。なんといってもスーパーで購入できる生鮮食品がとても安いのが、ドイツ生活においてはうれしいポイントです。
デュッセルドルフが特別安いわけではなく、ドイツ全土で食料品は安く購入することができます。
外食費
自炊が最も有効な節約手段になりますが、外食の多い人でも大きな出費にはなりません。もちろん日本食レストランなどは日本と比べて若干高くなりますが、レストラン全般を見渡すと平均的な値段は日本より安く感じられます。
レストランでの1回あたりの外食費
私がよく利用するいくつかのカジュアルなレストランでは、昼夜問わずひとり10ユーロほどで食事ができます。
そのため、どこの国でもおおよその値段が共通しているスターバックスなどの大型チェーン店は、飲み物だけで4~5ユーロ以上するものもあるので、平均料金としてはとても高い印象です。
実際の食費
ちなみに私は、週に2度ほどの外食と毎日のコーヒー代、基本的な自炊にかかる費用を含めて月額あたりおおよそ200ユーロ(約2万5,000円)を食費にかけています。
デュッセルドルフの娯楽
映画
映画は2Dのものが8ユーロ前後、3Dだと10ユーロ前後になります。週に一度の「映画の日」など、各映画館で割安の日が設けられているので、そこを狙っていけば6ユーロほどで映画を楽しむことができます。日本より若干安いですね。
ですが、せっかくドイツに来たのなら、どこでも見られる映画よりも劇場に足を運んで生の舞台を楽しんでほしいと、私個人としては強く思います。
オペラの本場のひとつであるドイツで歌劇場デビューをするのも、いい経験になるのではないでしょうか。
チケットは驚くほどリーズナブル
日本と大きく異なる点は、歌劇場は決して敷居の高い場所ではないというところです。日本で良質のオペラ公演を見に行こうと思ったら数万円の出費を覚悟する必要がありますが、そこは本場ドイツ、全く状況が異なります。
デュッセルドルフには、非常にレベルの高いオペラ座、ドイチェ・オーパー・アム・ライン(Deutscheoper am Rhein、上の写真)があります。本格的なオペラ公演を頻繁に催している有名な劇場です。
ここでは、視界も良好である程度良い席が19ユーロから購入可能です。一番良い席でも100ユーロ程度で購入できるので、せっかくなら一等席でゴージャスな気分を味わってみるのもいいかもしれませんね。
基本情報
- 名称:Deutscheoper am Rhein
- 所在地:Heinrich-Heine-Allee 16A, 40213 Düsseldorf
- 電話 :+49 211 8925211
デュッセルドルフの衣類・装飾品
衣料品は日本にもあるZARAなどのファストファッションのお店が多いので、おしゃれも安価に楽しめます。
ドイツに移り住んでから特に私が感じたのは、かわいいアクセサリーがとても安く手に入るということです。ピアスをはじめ、大量のおしゃれアクセを取り揃えているドイツのメーカー、ビジュ・ブリギッテ(Bijou Brigitte)が私のお気に入りです。
デュッセルドルフ旧市街の支店の基本情報を書いておきます。
基本情報
- 所在地:Friedrichstraße 129-133, 40217 Düsseldorf
- 営業時間:月曜~木曜日10時00分~20時00分、金曜日・土曜日10時00分~21時30分、日曜定休
- 電話:+49040606090
私は昔から金属アレルギーがあり、日本で購入したピアスのほとんどはひどいかぶれの原因になってしまっていました。抗アレルギーを謳ったチタン製のものもアウトです。
一方、ドイツで購入するピアスではアレルギーが起こりません。安価なものでも全く平気で、おしゃれを心置きなく楽しむことができます。
まとめ
平社員や地方公務員のお給料が額面で3,000ユーロ前後、手取りで1,500〜2,000ユーロ程度が普通のドイツなので、生活費もそれに見合った額になります。
これを高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれだと思いますが、ドイツで生活している私は帰国して東京に滞在するたびに「なんでも高いなぁ」と愚痴が漏れます。
もちろんハイクオリティの100円ショップなどを利用すれば日本でも節約はできるのですが、あまり「節約、節約」と気にしなくてもいいのが、基本的なドイツの物価です。
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