カナダに住み始めて、まずやらなければいけないことの1つは携帯電話用のSIMカードの契約です。でも、カナダでSIMカードの契約なんて正直不安ですよね。
カナダのバンクーバーやトロントには、日本語対応が可能な店舗もありますが、残念ながらモントリオールにはありません。
そんなモントリオールでSIMカードの契約をする際に、必要な情報、おすすめのキャリア(携帯電話会社)やプランを紹介していきます。※1カナダドル(CAD)=約82円
SIMフリーの携帯電話とは
カナダでそのまま日本の携帯電話を使うとデータ・ローミングで多額の請求がくる、という話は皆さんもご存じかと思います。ただ、使い慣れた端末を、できればモントリオールでも使いたいという人は多いと思います。
そんな人のための日本での契約解除と、モントリオールでの契約方法をこれからお話しします。
もとの端末がSIMフリーが前提
モントリオールで日本の携帯端末を使うには、まず携帯電話がSIMフリーであることが大前提です。SIMフリーでないと、モントリオールでSIMカードの契約ができません。
それぞれの携帯電話にはSIMカードというICチップが入っていて、それによって携帯電話が使えるようになっています。
日本では各大手の携帯電話会社(ドコモ・ソフトバンク・au)により、SIMロックがかかっていて、現在使っている日本の携帯電話会社でしか契約ができないようになっています。
つまり、このロックを解除しないことには、現在の携帯端末をそのまま生かしてモントリオールでSIMカード契約をすることはできません。
SIMロックを解除する
SIMロックを解除するには、日本で購入した店舗に持っていって解除してもらうか、オンラインで各携帯電話会社のサイトにて解除するかになります。
店舗でSIMロックの解除をしてもらう際は、約3,000円ほどかかります。しかしオンラインで解除すれば、手数料は0円で済むのでおすすめです。
解除するにあたって、各携帯電話会社で契約時に一定の条件や期間が設けられているので、それぞれ確認が必要です。
また、SIMロックを解除せずに日本でSIMフリーの携帯電話を新たに購入する、というやり方もあります。モントリオール留学やモントリオール移住を機に、新しく買うのもアリですね。
SIMカード契約するときに必要なもの
モントリオールでSIMカードの契約の際に必要なものが、3点あります。お店に行く前に準備しましょう。
パスポート
写真付きのIDで、これはパスポートで大丈夫です。
住所を確認できる書類
この書類に関しては、住所宛の請求書や銀行の残高証明書がよく用いられます。住所が記載されている書類であれば問題ありません。つまり、モントリオールで住む場所が決まっていない段階では、おそらく契約を断られてしまいます。
なので、SIMカードの契約はまず住所を決めて、銀行口座を開設したあとのタイミングで行うと一番スムーズです。
クレジットカード
クレジットカードはその人の信用を表すものでもあるので、提示が必要なときがあります。提示を求められる確率は低いですが、ない場合に、100カナダドルのデポジットを払わなければならないことがあります。
カードはVISAかMasterであれば、一番無難です。
SIMカードを購入しよう
必要なものがそろったら、さっそくSIMカードを買いにいきましょう。基本的には、最初は店舗に直接行って購入します。
ダウンタウンにある直営店でも、ショッピング・モールにある携帯ショップでも、どちらでも大丈夫です。日本で解約したSIMフリーの携帯端末を持っていきます。
プランやオプションを選択し、電話番号もそこで設定されます。開通作業はすべて携帯電話会社の店員が行ってくれます。開通後は、数分〜数時間後のその日のうちに利用可能です。
おすすめのキャリアとプラン
日本と似たように、カナダにも大手の携帯電話会社があり、Rogers(ロジャース)・Bell(ベル)・Telus(テラス)がその大手3社になります。大手だけあって、電波は安定していますが、料金は少し高い傾向にあります。
おすすめのキャリア
日本で格安SIMを提供しているMVNO事業者(UQモバイル・mineoなど)があるように、カナダにもたくさんあります。代表的な事業者は、Virgin mobile(バージン・モバイル)・Koodo(クード)・Fido(ファイド)です。
大手のキャリアと比べると安く、料金を抑えたい方におすすめです。
おすすめのプラン
カナダには大きく分けて、年間契約プラン・月額プラン・プリペイドプランの3つがあります。
ワーホリや短期留学で住む人には、月額プランが人気であり、たくさんの利用があります。期間に縛られずすぐに開通できますし、帰国するちょっと前に電話1本で解約の手続きができてたいへん便利です。
また料金はデータ容量によって違います。3GBやLTEだと、月に約50〜60カナダドル(CAD)と少し割高ですが、1GBのデータプランだとだいたい月に約35〜40CADに抑えられます。
1GBだと確かに通信速度は遅いですが、モントリオール市内には所々にWIーFIがあるので、それを上手に利用すれば意外と快適です。
お得なプロモーション
各キャリアは常にプロモーション(キャンペーン)を行っているので、ウェブサイトで確認することが大事です。本来よりもお得なプランで契約できますし、料金プランを決めたあとからでも、簡単にプランの変更が可能です。
例えば、1GB・35CADの月料金プランで始めた場合でも、プロモーションで2GB・35CADのプランが出てきたら、それに変更ができます。これは知り合いの話ですが、プロモーションを利用して最終的に、3GBが月35CADになった人もいます。
州によって違う料金プラン
カナダには10の州がありますが、モントリオールはケベック州にあります。同じ国でありながら、州ごとに法律や税収率も違うため、SIMカードの料金プランも異なります。
ケベック州の特徴
実はケベック州の携帯電話料金は他の州と比べて安いのが特徴です。
モントリオールにはVideotron(ビデオトロン)という携帯電話会社があり、このキャリアが使えるのはケベック州のみになります。このローカルな会社が大手の3社のように支持されているため、大手も価格の値下げを余儀なくされています。
安い料金を維持しようと別の州に引っ越したあとも、多くの人がモントリオールの番号をキープして使っています。お隣オンタリオ州のトロントで、モントリオールの番号を見かけることも多いです。
利用できないキャリア
カナダには格安のSIMを提供しているFreedom mobile(フリーダム・モバイル)という会社があります。
圧倒的な安さが売りで、トロント・オタワ・カルガリー・エドモントン・バンクーバーの大都市を中心に利用されている通信業者です。残念ながら、いくつかの州は利用できず、モントリオールはこの格安SIMは利用が不可能です。
このように、州によって料金プランは異なりますし、いくつかのキャリアは州によって利用ができません。
まとめ
ワーホリでも短期留学でも、生活の基盤をつくるまでとても大変ですよね。落ち着くまで、やることはたくさんあります。
私が初めてモントリオールに来たときは、携帯ショップに入るのすら緊張して、携帯の契約どころではなかったです。しかし、一度入ってみると店員さんが案内してくれて、案外すぐに契約ができました。
見知らぬ土地で、自力でいろんなことができるようになると自信にもなりますし、生活も楽しくなってきます。これからモントリオールで生活を始める方の参考になればうれしいです。
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