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ロサンゼルスの治安情報と注意すべきこと。安全に過ごすためには何に気をつけるべき?

パトカー

サンタモニカビーチ、ハリウッド、ビバリーヒルズなどロサンゼルスにはたくさんの人が憧れる場所がいくつもあります。

しかしステキな印象の反面、ロサンゼルスには危険なイメージも。平和な日本に慣れてしまってロサンゼルスで注意を怠り怖い目にあった人もたくさんいますし、私の周りでは注意しすぎてせっかくのロサンゼルスを十分楽しめなかった友人もいます。

治安状況などを把握して、安全で楽しいロサンゼルス滞在にしましょう。

目次

ロサンゼルスの治安概要

ロサンゼルスの治安とは

ロサンゼルスは日本に比べて治安は良くありません。ですが、アメリカ国内でロサンゼルスは治安の良いランキングでトップ10には入り、毎年30万人以上の日本人がロサンゼルスを訪れています。

犯罪率は人口1,000人に対して34件。この数字はアメリカの治安の悪い地域に比べるとかなり低く、実際殺人事件の件数は年々減少しています。

起こりやすい犯罪

その一方で観光地などでも起きやすい犯罪、窃盗、強盗、車上荒らしは増加しています。

ロサンゼルスは多国籍の街で、特にメキシコから多くの人が移民としてやってきます。中には不法滞在の人たちも多くいて、彼らにとって仕事を見つけるのは難しいこと。

ロサンゼルスはアメリカ国内でも物価の高い地域ですが、窃盗などの犯罪が多い理由は低所得者が多いからなのです。

ロサンゼルスの治安の悪い地域

ロサンゼルスと言っても、地域によって治安はまったく違います。ビバリーヒルズで車上荒らしの被害に遭うとびっくりされますが、ダウンタウンやイングルウッドの地域では路上に駐車したほうが間違いだと指摘されるでしょう。

ここではロサンゼルスのどの地域に注意すべきか紹介していきます。

スキッドロウ

スキッドロウ

一つめはスキッドロウ。スキッドロウはダウンタウンの中心部にあり、日本のレストランなどが多くあるリトル東京からも歩いて10分ほどしか離れていません。

スキッドロウの治安が悪いといわれる理由はホームレス。見るからに麻薬中毒の人たちが多く路上生活しています。麻薬の売買も行われていて、昼間でも絶対に立ち寄ってはいけません。

観光客の人で面白半分でスキッドロウに行って怖い思いをしたという話をよく聞きます。ナイフを持って追いかけられたり荷物をすべて取られたりなど、警察に通報してもスキッドロウに行った方が悪いと言われるだけで何もしてくれません

昼間でも、2人以上だとしても立ち寄らないことをおすすめします。

イングルウッド

イングルウッドはロサンゼルス空港の隣にある地域で、多くの観光客がこの地域に宿泊していますが、治安が悪いことで有名。

確かにホテルの値段はほかの地域に比べて安いです。安いのには理由があり、治安が良くないから。銃による事件も多く、実際イングルウッドで日本人が射殺されています。

昼間に車で訪れるのは大丈夫ですが、夜は車でも行くのはやめましょう。

コンプトン

コンプトンはロサンゼルスの南部にある地域です。この地域の治安が悪い理由はギャングです。アメリカ2大ギャングのクリップス、ブラッズのメンバーが多く存在する街なのです。

殺人、強盗は今でも起きていて、コンプトンは全米の治安の悪い地域ランキングで42位です。コンプトンで年間起きている暴力犯罪はビバリーヒルズに比べて10倍も多いのです。

一度知人が真夜中に間違えてコンプトンで高速道路を降りてしまった時、すぐパトカーが近寄って来てこんなところで何してるんだと怒られたそうです。

事情を話すともう一台パトカーが来て2台に高速道路まで案内されたみたいです。それぐらいコンプトンは危ないところだということです。

サウスロサンゼルス

ロサンゼルスで断トツに治安の悪い地域がサウスロサンゼルス。ロサンゼルス警察が発表した2018年6~12月の半年間のロサンゼルス内での暴力犯罪率ランキング上位は、すべてサウスロサンゼルスにある街です。

車で通ることはあっても、バスや歩くことはおすすめしません。特にワッツという地域は前途のコンプトン同様、ギャングの街です。夜に出歩くことはやめましょう。

数年前にギャングたちがどのチームが一番多くの人を殺せるかというゲームをしていて、サウスロサンゼルスには立ち入るなと警察から警告がありました。

ボイルハイツ

ダウンタウンの東に位置するボイルハイツ。低所得者が多く、ダウンタウンから車で15分ほどの便利な場所に関わらず、家賃もかなり安めです。

ロサンゼルスで一番古い日本食レストランと言われているお店があるボイルハイツですが、ひと昔前までは日本人の方が多く住んでいました。

現在では少なくなり、ヒスパニック系などが多く住んでいます。ラティーノギャングのメンバーが多く住んでいることでも有名な場所。

私が昔ボイルハイツに住んでいたとき、数カ月のうちに一つのストリートで4台車が燃やされているのを見ました。ギャングメンバーが警察に捕まっている光景も日常茶飯事の地域でした。

ロサンゼルスで日本人が被害に遭っている事件

アメリカ人

まさか自分が事件に巻き込まれるなんて……と多くの人が思いますよね。置き引きやスリなどの窃盗事件から殺人事件まで思いもよらなかったことが起こってしまう可能性も。ロサンゼルスでは日本人が被害に遭っている事件も少なからずあります

ニュースにまでなった事件や私の身近に起こった事件を紹介します。

イングルウッド日本人男性射殺

2014年11月9日午前4時ごろ、イングルウッドにある吉野家の駐車場で日本人観光客の男性が射殺されました。車を降りたところ違う車から2人組の男が近寄ってきて、近距離での射殺でした。

正確な理由は分かりませんが、ギャング絡みでの事件だったそうです。

ダウンタウン暴行事件

私の友人の日本人女性がダウンタウンを散歩中、突然見知らぬ人に顔を殴られました。ダウンタウンといっても人気の少ない場所での事件で、夕方5時ごろのことだったそうです。

犯人の目的は強盗ではなく、殴るとそのまま去っていきました。彼女は顔が腫れてしまい、しばらく外出を控えていました。

観光客狙いの犯罪

ハリウッドやサンタモニカでのスリ事件は日常茶飯事です。ズボンのポケットに入れていた財布や携帯、パスポートなど気づけばなくなっていたり、しっかり閉めたはずのカバンが開いていて中身がなくなっていたり。

ハリウッドに多くいるキャラクターの着ぐるみを着て写真を一緒に撮ってくれる人やむやみやたらとCDやDVDを渡してくる人たちは、日本人だと気づくとありえない金額を請求してきます

財布を開くとそのまま財布から現金を抜かれた、という話もよく聞きます。

ロサンゼルスで安全に過ごすためには?

ロサンゼルス

ロサンゼルスでもしっかり注意していれば事件に巻き込まれることはありません

写真のようにテントが並んでいる道側を歩かない、治安の悪い地域には行かない、どうしても行く必要があるなら昼間に誰か(できれば現地の人)と一緒に行く、バスに乗るときは極力運転手の近くにいるなど、気をつけていれば安全に過ごせます。

車移動を

夜9時以降の電車は避け、できるなら車移動がベストです。

ホームレスが近寄ってきても反応しないようにしましょう。ダウンタウンにはたくさんホームレスがいますが、基本的には危害を加えてくることはありません。ただし、近寄らないようにしてください

もちろん、カフェでトイレに行くのにテーブルに荷物を置きっぱなしにするなんてこともやめましょう。

ロサンゼルスで危険な目に遭ったら?

スリ

どれだけ注意していても事件に巻き込まれることもあります。そんなときはすぐに日本国総領事館に連絡しましょう。

基本情報

  • 名称:在ロサンゼルス日本国総領事館(Consulate-General of Japan in Los Angeles)
  • 住所:350 South Grand Avenue, Suite 1700, Los Angeles, CA 90071
  • 窓口時間:午前9時30分から午後12時、午後1時から午後4時30分
  • 電話番号:(213)617-6700
  • 電話受付時間:午前9時30分から午後5時(緊急時対応あり)
  • 公式サイト:https://www.la.us.emb-japan.go.jp/
  • アクセス:リトル東京から北西に向かい徒歩20分、車で5分。メトロリンクのレッドライン、シビックセンター(Civic Center)から徒歩10分、車で3分。

日本出発前に保険に加入し、保険会社の連絡先をしっかり把握しておきましょう。事件に巻き込まれて病院に行くことになるかもしれません。アメリカの医療費は驚くほど高いです。

海外旅行傷害保険が付いているクレジットカードの場合は、カード会社の連絡先も調べておくといいでしょう。

ロサンゼルスで危険な目に遭った体験談

私はロサンゼルスに6年間住んでいます。運良く大きな事件に巻き込まれたことはありませんが、怖い思いをしたことはいくつかあります。

一つは夕方5時ごろ、コリアタウンの道を歩いていたら突然後ろから黒人の女の人に頭を殴られ、巻いていたストールをとられました。彼女はとったストールを地面に投げつけ、そのまま走っていってしまいました。

もう一つははリトル東京付近を歩いているとホームレスが近づいてきて、私の横でずっと叫んでいました。そのまま無視して歩き続けましたが、数10メートル付いてきました

それでも無視をしていたらどこかに去っていきました。何か危害を加えられたわけではありませんが、それでもすごく怖かったです。

まとめ

平和な日本に慣れることで、危ないとされている場所に訪れても注意を怠ってしまう人がたくさんいます。日本で危険な目に遭ったこともないし、自分は大丈夫だと思っていませんか?

ロサンゼルスは治安が良くなってきているとはいえ、日本に比べるとまだまだ注意しなければいけない場所が多いです。安全な場所、危険な場所を把握してロサンゼルスを十分満喫してくださいね。

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この記事を書いた人

ロサンゼルスに6年間在住。アメリカの飲食店や雑貨店での勤務経験あり。ロサンゼルスのグルメやベストスポットなど、旬な情報をお届けしていきたいです。

主な訪問国:エジプト(カイロ)、トルコ(イスタンブール、カッパドキア)、アメリカ(ロサンゼルス、サンディエゴ、ラスベガス、ハワイ、グアム)、韓国(チェジュ島)

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