外国で円滑に働くにはコミュニケーション力が必要不可欠です。フィリピン・セブ島も例外ではなく、日本とは違った明るさがあり、よりコミュニケーションを重視する傾向にあります。
マネジメント部門で就職する際や一般職で採用された場合でも、部下や上司、同僚といいコミュニケーションをとるためには、現地語を多少覚えておくといいですね。話したときに笑顔が生まれます。
セブ島で簡単なあいさつだけでも覚えておくと第一印象がよくなるでしょう。
セブ島の言語概要
セブ島の言語とは
フィリピンの国民の言語はタガログ語と呼ばれるものですが、セブ島ではビサヤ語が基本的には使われています。スペインの植民地時代の影響を受けて、スペイン語が交じったものとなっています。
基本的には話し言葉なので、日本の小学生の国語のように勉強するものではありません。しゃべりながら覚えていく言語です。
フィリピンの中でもビサヤ地区(セブ島を含めたいくつかの島が含まれます)のみの言語なので、世界の使用率は41位とそこまで高くなく、約2,000万人が使用しています。
ずっとセブ島にいるのであれば、覚えたほうがいいのですが、そうでないのであれば取得する必要はないです。
日本人の認知度が低い理由
フィリピンのビサヤ地区でしか使用できないためです。フランス語やスペイン語のように、複数の国で使用できる言語は多様性があるのですが、フィリピンの首都のマニラでも通じない言語なので、利便性があるとは言えません。
また、基本的には小学校から英語で授業が行われているので、フィリピンのどこにいっても英語が通じるためです。たまに通じない方もいますが、単語が伝われば理解してくれることがほとんどです。
でもそれだからこそ、地元だけに根付いているビサヤ語を片言でも使いこなせば、異邦人から一気に親近感を持ってもらえる存在になるでしょう。
では、簡単なフレーズから覚えていきましょう。
ビサヤ語〜あいさつの言葉
Maayo’ng buntag(マアヨン・ブンタッグ)
「おはよう」の意味ですが、これを朝一番に言うだけで職場が笑顔になります。「Good morning」よりも反応が良い気がします。
これはあまり親しくなくても使えるので、コンビニやアパートの警備員などにも使ってみてください。すぐに顔を覚えてくれるでしょう。
Salamat(サラマ)
「ありがとう」のことです。どのタイミングでも感謝を伝えたいときに使えるいい言葉です。これに「po」を付けて、「Salamat po(サラマッポ)」となるとタガログ語とのミックスになりますが、少し丁寧な「ありがとう」になります。
Kumusta?(クムスタ?)
これは「元気ですか?」です。筆者は会議などの最初の言葉で使ってました。ピリピリする雰囲気になることもあるので、まずは笑顔を引き出すためにとてもいい言葉です。
ビサヤ語〜数字の使い分け方
ちょっとした会話の中に使えるビサヤ語といえば数です。英語でやりとりしたあとに、「Duha(ドゥハ)right?(2だよね?)」と会話をつなげれば、「どこで覚えたの?」と喜ばれます。
わたしたちも外国人が日本語を使うと楽しくてつい笑顔になりますよね。
1つ2つ3つはusa duha tulo
また日本語でものを数えるとき(1つ)と、お金を数えるとき(1円)が違うように、ビサヤ語もそれぞれ変わってきます。
ものを数えるときは、usa(ウサ)、duha(ドゥハ)、tulo(トロ)と数えていきます。
お金はuno dos tres
スペイン語を知っている方は詳しいかもしれませんが、お金を数えるときはスペイン語になります。uno(ウノ)、dos(ドス)、tres(トレス)と続きます。
よく使うお札としてsinkuenta(シクエンタ=50ペソ札)、sientos(シエントス=100ペソ札)も知っていて損はないでしょう。
セブ島でフィリピン人に喜ばれるビサヤ語
日常で使える言葉
そのほかでセブで喜ばれるもので定番のものは「Sige sige(シゲシゲ)」で、「OK」や「大丈夫」という意味です。会話が終わったときにこの一言を発するだけなので、覚えやすく使いやすいのが特徴です。
「O(オォ)=はい」「dili(ディリ)=いいえ」も簡単に使える表現です。「はい」は少し横柄に聞こえるので抵抗はありますが、まゆげを上にあげながら言います。
仕事で使える言葉
「Kapoy(カポイ)」は「疲れる」という表現で職場でよく聞こえる言葉の一つです。「Ka(カ)」が「あなた」、「ko(コ)」が「自分」なので、「Kapoy ka?(カポイ・カ?)」で「疲れているの?」というような表現ができます。
「Katulgon(カトゥルゴン)」は「眠い」という表現で、こちらもよく職場で聞こえる言葉です。Kapoyと同様「ka」と「ko」で使い分けて使用できます。
ビサヤ語の常套句と間投詞
Palihug(パリホーグ)
「~お願いします」という表現です。お願いする内容は英語で話して、文末にこの言葉を加えるといいでしょう。ものを渡すときにも単体でよく使用します。
ジプニーと呼ばれる乗り合いバスでは、乗客たちが後ろからお金をドライバーに回すのですが、そこでもこの一言が使われます。
Diba?(ディバ?)
「ですよね/でしょ?」という付加疑問。こちらも文末に付けるだけでちょっとしたビサヤ語の会話に近づきます。
Mao ba?(モーバ?)
「ほんとに?」という表現です。英語の「Really?」を全部これに変えればよいので、こちらも使い勝手がよく、なおかつビサヤ語話者の中でもよく使われる言葉です。
Kanang(カナァン)
「えっとね」です。日本語を勉強している外国人もよく「あの~」などを使いますよね。その感覚と同じです。
まとめ
今回はセブで現地人とすぐに仲良くなれるように現地のビサヤ語の紹介をしました。
フィリピン人は明るくユーモアがありますので、こちらもちょっとしたビサヤ語で笑顔を作ると、職場や集まりでより良い環境をつくることができます。
また、ビサヤ語を全部覚える必要はありませんが、文末にちょっと足すだけでぐっと距離が近づきます。今回紹介した表現はどれも簡単で覚えやすいので、ぜひ日常会話として使ってみてください。
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