海外就職が珍しくなくなり、東南アジアで働く日本人も増えてきましたが、インドネシアで就職した日本人となるとまだあまり多くないかもしれません。私はそのインドネシアのチカラン(ジャカルタ近郊の工業都市)で日系企業に勤めています。教育関係の現地採用社員です。
日本からそれほど離れていない印象のインドネシアですが、仕事のスタイルは180度違うと言っても過言ではありません。ここでは、インドネシアで就職してよかったことや、逆に困ったことをご紹介します。
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インドネシアで就職することになった理由
元々は自営業者として日本の顧客を相手に働く傍ら、1年ほど研修という名目でインドネシアに滞在し、日本語のネイティブスピーカーとして現地企業のお手伝いをしていました。
インドネシアに滞在して1年が過ぎたころ、企業側から「今は研修という形で手伝いのみをしてもらっており、少額の生活費しか出せていないけど、本格的に働くならちゃんとしたポストと仕事、給与も用意する」と誘われました。
ちょうど入国管理が厳しくなり、当時のビザでは研修名目での滞在が限界になっていたことから、正式に現地企業のスタッフとして働くことになりました。
インドネシア社会は活気にあふれギスギスしていない
インドネシアに限らず熱帯、亜熱帯地方の人々全体に言えることかもしれませんが、基本的に老若男女問わずおおらかな人が多く、良くも悪くも細かいことは気にしません。
そのため、会社に数分遅刻したり、休憩時間以外に煙草を吸ったりしてもとやかく言う人はいません。たとえちょっと険悪になっても、次の日には何事もなかったかのように明るく話しかけてくることもあります。
休憩時間も煙草やコーヒーを楽しみながらにぎやかに話している人が多いので、1人きりで寂しい気持ちになることはまずありません。
インドネシアで仕事・生活をしながら外国語の実践訓練
インドネシアの公用語はインドネシア語で、日本で3ヶ月ほど勉強した以外はほぼ現地で身につけました。普段から「言葉が達者でない」という意識があり、仕事でも生活でも話をするときはできるだけ細かく伝えるように心がけた結果、早く上達できたように感じます。
また、ローカルの市場や食堂にいるような人々はともかく、ショッピングモールなどの中間層以上を対象にした施設では英語を使える人も多く、意外と英語の会話練習もできます。
インドネシアは物価・生活コストが安い
チカランの物価は、物や店によってかなり差はあるのですが、現地のマーケットやレストランであれば基本的に日本の4分の1から半分くらいです。
携帯電話やパソコン、ゲーム機、自動車、バイクなど少し高価な物になるとあまり日本と値段が変わらなくなりますが、携帯電話の通話代・インターネット代に関しては、定額パケット使い放題などのプランはないものの、料金自体はかなり割安で日本の半分以下です。
また、基本的にサービス関係の値段は日本の半分くらいなので、例えば映画は500円前後で楽しむことができ、散髪代も500円くらいで済みます。
インドネシアでの1か月の給料は?
現地採用なので、1か月の給料は日本円で約9万円程度です。冒頭にも述べましたが、現在は日系企業に勤務しています。
物価が安いことに加え寮生活であり、年に1回の日本への往復航空券は支給されるので、特に生活には困っていません。意外に貯金もできています。
インドネシアではあらゆる面で価値観の違いに悩む
ご紹介してきたように、インドネシアで働くことにはメリットもたくさんありますが、困ることやトラブルもあります。
宗教関連
まず、インドネシアにはイスラム教の人が多く、仕事時間中でも(時には会議中でも)お祈りの時間になればお祈りに行ってしまいます。
また、断食月ラマダンの間は日中の飲食が禁じられるため、オフィス内で水を飲むだけでも気を遣わざるを得ず、少なくないストレスになります。さらに、断食月中はレストランも日中は営業しないことが多く、食事場所を探すのも一苦労です。
仕事に対する意識の違い
日本人に比べると仕事における責任感やプロ意識が足りない人が多く、勤務時間中におしゃべりに熱中した挙句、頼んでおいた仕事が終わっていなくても終業時間になればすぐ帰ってしまいます。
共有物と私物の境界線が曖昧
前述のにぎやかさ、おおらかさと表裏一体ではあるのですが、プライバシーの意識が低いことも日本人にとっては悩みの種です。
私は寮で共同生活をしていますが、インドネシア人が共有物と私有物を区別せず、勝手に他人の携帯電話やパソコンの画面を見たり、他人の私有物を使ったりすることなどがたびたびあります。
初めての海外就職だとほとんどの日本人は驚くことになるはずです。
まとめ~新しい発見と刺激でいっぱいの毎日
インドネシアでは会社で働くだけが仕事ではありません。現地の人々は、日本では見たことのないさまざまな仕事をして生活しています。そんな環境で過ごす毎日は新しい発見と刺激に満ちていて、いい意味で視野が広がりました。
物価が安い分、それなりに給料も安いので、確実に稼ぎたい人にはインドネシアは向かないかもしれませんが、おおらかな人々に囲まれてゆったりと仕事をしたいなら最適です。
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